逢いたい人にはなるべく会えるタイミングで
今回の記事はタイの事とは全く関係ないのだけど備忘録として
私がお世話になった以前勤めていたオーナーが亡くなった。
沢山連絡を取っていたわけではないがいつもfacebookの投稿を見ていたので元気な姿を拝見していた。たまに私の投稿にもいいねしてくれていたりした。
一時期、何ヶ月間かパッと投稿を見なくなった。
心配になって昔勤めていた同僚に連絡をしたら自損事故をしてかなり大事になっていた。同時にガンも発覚したとのこと。その後facebookにて自身で近況を報告していたので安心したが状況を察するにとても大変そうだった。
東京に行く用事があったので何年振りかに連絡をして会える事になった。
気むずかしかったり天邪鬼な所があるので断られるかと思ったが快く快諾してくれた。
当日、待ち合わせ場所に来てくれたのだが車椅子で自身で車を運転してきてくれて街中に来るのも大変なのに感謝しか無かった。(オーナーの自宅近くまで行きますよと申し出たが断られた)
久しぶりにお会いしたのだが抗がん剤の影響もあってかなり痩せておられて当時の姿のイメージしかなかったのでかなり衝撃を受けた。
積もる話も沢山あってあっという間に時間は過ぎてしまって
当時の話やこれからの話、今の現状など色々話してくれた。結構変わっている方だったのだが鋭いと言うか頭の回転が早いというか勤めていた時は良く論破されていた記憶がある。とにかくファニーな方だった。
ブログも良く書いている方だったのだが私はよくネタにされていたw歴代スタッフの中でもかなりネタにされていた方だったと思う。
裏を返せばうざ!と思われつつも可愛がってもらっていたと思う。(多分)
こちらから会いたいからといきなり連絡したのにわざわざ来て頂いて先に述べたが感謝もしたが申し訳なさもあった。(お会いした時の状態を見て)
別れ際には「また来ますね!」「いいなぁ。タイに行きたいなぁ」などのやり取りをして別れた。(元々タイがかなり好きで7年前初めてタイに住んだ時もタイの本や翻訳機も送ってくれたりした)それが最後のやり取りになった。
訃報を知ったのは日本でサロンワークをしてバンコクに戻ってきたあたりか?私は霊感などは全くなくスピリチュアルなものは特に信じないタイプではあるのだが家にいるといきなり調子が悪くなり発熱した。移動の疲れとかかと思ったがここ数ヶ月は特に移動の疲れはなくむしろバンコクのサロンのオープン前に行き来している時は移動でかなり疲れていた。人間慣れるもので今は移動は特に疲れが出ない。
話は戻るが私は割とどこでもすぐ寝れてしまうタイプでうなされる事もないのだがその日はうなされて夜中に起きた。体調も悪いし眠れないしなんだか不思議な夜だった。何か直感的なものがあるとしたらそれに当たるのか?
その後何日後かに前オーナーのFacebookのフィードに訃報を知りましたと投稿している方がいた。本人は何も考えていないだろうが私的にはとても不快だった。シンプルになぜ亡くなった方のフィードに書き込むのか?亡くなっているので当然返信もないのでそこで訃報を知る方の気持ちは考えないのだろうか?どういう意図で書き込んだのか?理解に苦しんだが若者ならまだわかるが私より明らかに年齢が上のいい歳の方だった。そこそこ不快だったのでそっとブロックをした。
そこから何日か経過して元同僚から連絡が来て前オーナーが亡くなった知らせを受けた。
元同僚が「こんな事ならカケル君が会いに行こうって言った時に一緒に行けばよかった」と言っていた。
私の場合はそういう思いをしたくなかったので元同僚も誘ったし会いに行った。(ある種自分のエゴなのだが)
私は20歳の時に父が亡くなっていて父子家庭で特に親戚もいないので(愛媛にいる)「もう会えない」と言う重さを若い頃に経験出来ているので「会いたい人にはなるべく会いに行く」ことは意識している。
この報告を受けてからFacebookの知らせよりもしっかりと前オーナーが亡くなった事を実感した。
その辺りから2-3週間なんだかずっとモヤモヤしていた。
心の状態で言うと悪くはないけどとても良いわけでもない状態。普段は嫌な事があれば筋トレをすれば大体クリアになるのだが(脳筋)筋トレも集中できず悶々とした日々を過ごしていた。
自分で開業するまでに富士、東京、浜松、バンコク、広島のサロンで勤務したのだが皆さんとても尊敬している。亡くなったオーナーのもとでは4年ほど働かせてもらった。不器用でスタッフに勘違いされやすい方だったがとても優しい方だった。人の痛みを理解できる方だった。自身の経験から「お前みたいなやつは早く結婚して子供を作って家族を大事にした方がいい」とことあるごとに言われていた。こう言うことを言ってくれる人はこの方だけだったので自身のハードな幼少期の経験も踏まえて沢山そういった話をしてくれた。多分僕と似ている部分が多かったので色々話をしてくれたのだと思う。個人的にはそう言った事もあって常に頭の片隅には居られた方だった。
色々考えると前オーナーに起こった晩年の出来事の数々が不憫すぎてならないのだが出会えて色んな価値観を教えていただけてありがとうございました。と言う気持ちしかない。自分も今年で40代になるのでこれから別れも沢山訪れるであろうと思う。沢山与えてきてもらったので自分も与えられるような人間になりたいと思う。
悔いのない人生なんか無いのかもしれないがなるべく後悔がないように周りに感謝して今を生きたい。
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バンコクと名古屋の二拠点生活
2020年にコロナ禍に名古屋にて顧客0ベースで開業。去年法人成り。2024年に海外(バンコク)に美容室を出店する経過等を綴ります。その他、…
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