これからのAIビジネス(“経験ゼロ”から始める AI時代の新キャリアデザイン 石角 友愛 (著))を読んで
1.著者の紹介
最初に、著者の経歴を紹介させていただきます。
パロアルトインサイトCEO(www.paloaltoinsight.com) 2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのGoogle本社で多数のAIプロジェクトをリードし、後にHRテックベンチャー立ち上げや流通系AIベンチャーを経て2017年パロアルトインサイトを起業。日本企業に対してAI戦略提案からAI実装まで一貫した支援を提供する。新著に「いまこそ知りたいAIビジネス」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)があり、プログラミング教育、ギフテッド教育、留学などについての出版も5冊あり。 現在、AI&ビジネス、シリコンバレーとIT企業、新しい働き方、女性の社会進出論などでの言論活動を積極的に行う。(NewsPicksホームページより)
これまでシリコンバレーを拠点に日本企業のAI導入支援やコンサルティングを行ってきた著者が、AIを活用することでキャリア選択の幅がいかに広がるかを解説してくれています。書店で平積みされている本をご覧になった方もいるのではないでしょうか。
2.本書の概要
目次は以下のとおりです。
第1章 ニューノーマルとこれからのAIビジネス
第2章 今の職場や業種でキャリアアップする「AIシナジスト」
第3章 AI人材に求められるスキルとエクササイズ
第4章 データサイエンティスト、AIビジネスデザイナーになる
第5章 ゼロからの「転向」に成功した人たち――私はこうしてAI人材になりました
終章 非IT企業にいる人たちのキャリアデザイン
まず、第1章で「我々を取り巻くAIビジネスの環境とこれから」を述べており、第2章から第4章で「AIビジネスにおいて求められる人材とスキル獲得のためのエクササイズ」、第5章では「AI人材になった方々の事例紹介」について触れています。
3.AIビジネスの環境
AIビジネスの大きな環境変化は
・クラウド化とデジタル化の進展
・フルリモートで働く層とそうではない層の「社会の二階層化」の進展
・AIを活用方法できる人材価値の高騰
が挙げられます。
すでにAI活用の事例はかなり多くなっており、様々アプリを通して提供されるサービスの技術に、AIが使われています。
AIはこれから21世紀インフラとなり、課題解決のためのカギを握っているといえそうです。
4.ビジネスへのAI技術の活用
こうしたことから、企業においてもAIを課題解決に繋げたいというニーズが高まっています。
データサイエンティストのようにAIの専門家として活躍する方がいる一方で、これからAIを活用しようとした場合に、まずどう取り組むべきか、わからない企業も多くあるのではないでしょうか。
AI技術をどのように企業の課題解決に結びつけるかは、これから問われることが多くなるテーマだと思います。
特に、AIの技術(専門家)と企業とをつなぐ「橋渡し役」がこれから求められると個人的にも感じています。
両者が課題と解決方法を円滑に共有、議論できるよう、社内で役割を担う人材になるための視点を本書では述べていますが、改めてその記事は書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。