351 80歳の暮らしから 2 kmkhanako 2022年1月17日 21:15 (9)解く 午後から予定があるので、午前中に一仕事やることにした。10ヶ月も前になるか、古い真綿の半纏を、作り直してもらおうと思い立つ。心当たりに頼んでおいたが、忙しい方なので、無理は言えず、待っていた。昨年末に、寒い日が続き、そうそう、お願いしてたけど、今年の冬には間に合わないかなぁと、様子をそれとなく聞くと、やはり、暇はできそうにない。年を越し、さらに寒さが増してきて、ああ、この軽い半纏なんとかならないかなぁと、ボロボロになっているが、羽織ってみる。軽い!あったかい!これにまさる保温着はない。母から譲り受けた物。お洒落な母は、昔からある懐かしい形の半纏を好むような人ではない。私は古いものでも、実際の暖かさや着心地重視、ありがたくもらって愛用した。えりもボロボロ、袖口は当然、裾などゾロリと。よくよく離さず着込んだものだ。我ながら呆れるほどの使い込みよう。さてと、いえば作ってくれる心当たりもあったが、コロナなしのせいでなんとなく、わざわざ話にも行く気がしない。さりとて、いつまでもボロボロを見てるのも苦になる。今日お昼前に解体しようと思い立つ。裁縫箱を出してきて、ハサミを取り出し。順番にきれいに解けば布もキレイに収まるはず、長年食い込んだ糸を端の方から解しだす。絡まったり、こんがらがることもなく、割とスイスイ糸が解けた。文様は絣だが、紬のようでもあり、とにかく丈夫に長持ちした物だ。中の綿は形のママ、澄ましている。表を変えればすっかり美しく変身間違いなし。それにしても、新しい素材で、はじめからキレイに縫えば、申し分ないのだが、古いものを再生しようというのは、手間暇かかる。自分でやるのが本来だが、あいにく和裁の技はない。暫くこのままにして、何方か、物好きな方でもいないか、探してみることにする。心当たりが無いわけでもないが、いつになるやらならぬやら。2月3月、目のメンテナンスでいそがしい、今年の寒は、半纏なし。娘からのプレゼントの今風の軽いコートを有り難く使うことにする。 #使い込まれた暖かさ #価値がある 。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #価値がある #使い込まれた暖かさ 2