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スキルと資質(ストレングスファインダー)は違う。スキルは後から身につけられる。

こんにちは、かけです。
今回の記事ではスキルと資質の関係性について、考えを書いていきます。
まずはそれぞれの定義、意味することを示したのち、スキルを身につけるということに着目していきます。

苦手を克服したい、現状を変えたい、壁にぶつかっている人の参考になれば幸いです。

スキルとは


スキルと聞くと、以下のようなスキルを想起する方もいると思います。

  • 語学(英語など)

  • 機械操作

  • ソフト操作

  • 動画編集

  • デザイン

確かにこれらも世の中で言われるスキルです。専門性と言い表すこともできます。
ですが、この記事で指すスキルはもっと上位概念の「人生を生き抜く力」を指すこととします。例えば以下のようなものです。

  • コミュニケーション

  • 傾聴

  • 交渉

  • 分析

  • ストレス管理

  • 習慣化

  • タスク管理

  • 論理的思考(ロジカルシンキング)

  • リーダーシップ

  • マネジメント

どんな仕事をする上でも当てはまる基礎力とも言えます。転職など売り込む際にアピールできるスキルですね。ポータブルスキルとも言われています。スキルの定義に関連する言葉を以下に羅列します。

  • 生き抜く力

  • 仕事をする上での基礎力

  • 価値を生む力

一旦、スキルはこちらの定義とします。

資質とは


資質は、人間が持って生まれた特性とします。
資質を上手く言語化したものとしてストレングスファインダー(クリフトンストレングス)があります。以下の4つのグループに別れた34の資質で表現されます。

◯戦略的思考力

  • 分析思考

  • 原点思考

  • 未来志向

  • 着想

  • 収集心

  • 内省

  • 学習欲

  • 戦略性

◯人間関係力

  • 適応性

  • 運命思考

  • 成長促進

  • 共感性

  • 調和性

  • 包含

  • 個別化

  • ポジティブ

  • 親密性

◯影響力

  • 活発性

  • 指令性

  • コミュニケーション

  • 競争性

  • 最上志向

  • 自己確信

  • 自我

  • 社交性

◯実行力

  • 達成欲

  • アレンジ

  • 信念

  • 公平性

  • 慎重さ

  • 規律性

  • 目標志向

  • 責任感

  • 回復志向

もしかしたら、これらの中に含まれないような資質はあるかもしれません。ただ、ストレングスファインダーは比較的網羅的に資質を表現していると考えます。
持って生まれた資質、すなわち、当然としてやってしまう能力と言い換えることができます。資質の定義に関連する言葉を以下に羅列します。

  • 持って生まれた特性

  • 当然としてやってしまう能力

  • 行動のきっかけとなる特性

一旦こちらを資質として定義します。

スキルと資質の関係性

スキルと資質の関係性の一例を表すと、「資質による初動によって汎用的であるスキルが身につく」というものが挙げられます。

分かりやすい例だと、「コミュニケーション」の資質を持つ人は、先天的に持つ特性を活かして「コミュニケーション力」というスキルを身につけます。
「共感性」の資質を持つ人は、人の気持ちに寄り添うことを自然とやってしまうため、「傾聴」というスキルを発揮することが多いでしょう。
今挙げた例だと、資質と近しいスキルは意識せずとも身に付く、もしくは身に染み付いていることが分かります。

では、資質と関連の遠いスキルについてはいかがでしょうか。
私の場合、戦略的思考力の資質が全体的に低めに出ています。ですが、戦略的思考力やロジカルシンキングができないか、高めにくいかと言われるとそうではないと考えます。(今十分に身についているということではありません笑)

資質と関連の遠いスキルの身につけ方については以下で考察します。

スキルの身につけ方

資質を活かして身につける

私の例で考えると、私の上位資質に「規律性」という資質があります。「分析力」を身につけるにあたって、規律性を活かして、一般的な分析手法というすでに確立された分析パターンを学ぶことで、分析力・分析スキルを身につけることができます。
「アイデアを生む力」の場合でも同じです。私は「着想」が最下位の資質ですが、アイデアを生むフレームワークや、糸口を見つけるきっかけを使うことで、アイデアを生み出すことができます。

このように、スキルとは直接関係しないような資質を出発点として、スキルを身につけることは可能と考えます。

好きなことを極める中で身につける

自分の足りていないスキルは、専門性を高めていく過程で身につけることができます。

例えば、「読解力」が不足している人がいるとしましょう。その人の趣味は野球です。野球するのが好きで、野球が上手くなるにはどうすれば良いだろうか?と日々考えます。そうすると、野球に関する情報を日頃から集めるようになり、野球に関する本や雑誌であれば、しっかり読み込むことができます。繰り返し本や雑誌を読むことで、よりレベルの高い文章を読むことができるようになっていき、自然と読解力を身につけることができます。

好きなことを極めていくうちに、自然とスキルが身についていくということです。

「得意を伸ばすこと」の真意とは?


よく世の中では、「得意を伸ばす」ということが強調されています。これは

  • 自分の資質を活かして、スキルを身につけよう

  • 好きなことを極めて、スキルを身につけよう

ということを意図していると考えます。

決して、「自分の得意ではないスキルは、今後将来伸ばさなくて良い」ということではありません。もちろん、伸びにくいスキルもあるとは思いますが、全員が全員伸びにくいスキルに対して盲目になってはいけないと考えます。

他の人にはない、極めて特異なスキル(例えば表現力など)を持つ人の場合、他のスキルが無くても良いかもしれません。ただし、そのような人は他のスキルを身につける前に、特異なスキルが周りから注目され、勝手に協力が進み、世の中に価値提供されます。

現時点でそのようなスキルが無い、勝手に世の中に自分のスキルが波及していない場合、スキルを磨いて社会への価値提供に励むことが自己成長の第一歩と考えます。

別の表現である「苦手なことはやらなくて良い」の真意は「優先度の低い苦手なことはやらなくて良い」ということです。自分の資質を活かし、好きなことを極めていく中で、苦手なことも勝手に克服されます。苦手だという思いが残っているということは、資質を活かしきれていない、好きなことを極めきれていない、ということです。

資質を活かしきれていない、好きなことを極めきれていない人は、「7つの習慣」の第1〜第3の習慣を実践するのが良いでしょう。影響の輪の範囲の中で主体的に動き、自分の理想をビジュアライズし、最優先事項に注力しましょう。

まとめ

この記事ではスキルと資質の関係性について考えをまとめました。
ここで定めるスキルと資質の定義は、以下のような表現で示します。

スキル

  • 生き抜く力

  • 仕事をする上での基礎力

  • 価値を生む力

資質

  • 持って生まれた特性

  • 当然としてやってしまう能力

  • 行動のきっかけとなる特性

スキルと資質の関係性を表すと、「資質による初動によって(汎用的である)スキルが身につく」となります。
では、スキルを身につけるにはどうすれば良いのかというと、以下の2つが効率よい方法だと考えます。

  • 資質を活かして身につける

  • 好きなことを極めて身につける

これは世の中で言われる「得意を伸ばす」ということの真意だと私は考えます。苦手意識が残っているということは上記2点ができていないということです。

特異なスキルを持つ人に憧れを持つこともあるでしょう。私も、そういう人に出会うととても魅力的に感じます。一方、人生を生き抜くスキルを備えた人もとても魅力的です。スキルを土台にして、個性が光ります。スキルを活かし、社会に価値提供できる人が増えれば、もっと生きやすい世の中になるでしょう。

魅力的な人が溢れる世の中を夢見ています。

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