手づくり絵本コンクール
こんにちは。架け橋舎です。
今日は、富山県射水市にある絵本館が開催している
「おおしま国際手づくり絵本コンクール」についてです。
先日、今年(2023年)の募集要項が発表になりました。
わたしはジュニアの部の審査員を務めて、今年で9年目になります。
年度によって増減はありますが、少ない年でも600冊、多い年には1,000冊を超える作品を、1点1点、すべて目を通して審査します。
ということは・・・既に5,000冊以上の手づくり絵本に出会ってるんだ!
ひゃー!改めてすごいことです!
ジュニアの部の審査員には、自分のほかに、
絵本作家の松成真理子先生
東京藝術大学美術学部准教授の高島圭史先生
元小学校校長の川原令子先生
射水市大島絵本館館長の立野幸雄先生
絵本に詳しい諸先生がいらっしゃいます。
9月の1次審査から始まって、10月の2次審査、最終審査と進むにつれ議論も白熱。受賞作が無事に決まるまで、審査員側もドキドキなんです!
さてみなさんは、「手づくり絵本コンクールジュニアの部」で上位入賞するには、何が決め手だと思いますか?
たとえば
「絵がうまいこと?」⇒絵のうまい・へただけで作品を選びません
「ページ数が多くてがんばっていること?」⇒作品の内容と釣り合っているかが重要です
もちろん、審査員5人それぞれに普段の活動分野が違いますし、個々人の好みや譲れないこだわりなどもそれぞれですが、このように、
「審査員全員が重要視するポイント」があるんです。
1:絵+文=絵本
☆絵と文がきちんと組み合わさっていること
2:リズムは魔法
☆リズムがあって音読すると気持ちがよいこと
3:絵はおはなし上手
☆絵を見ただけでストーリーが判る作品は、読みやすく楽しい!
4:引き算が大事
☆絵が語ること、文が語ることがお互いに補い合い、邪魔をしていない
5:内容にあったページ数で
☆1ページ1ページが作品に必要不可欠かどうか
6:表紙は「顔」
☆内容は素晴らしいのに、表紙がほぼ真っ白・・・という残念な作品は
やはりもったいない
7:トータルコーディネートしよう
☆身近にある絵本を研究してみてください
裏表紙や見返しにまで、いろんな工夫がされています
以上7つのポイントは、審査員の先生方と話し合って、絵本館のホームページに掲載して頂いているメッセージです。
(☆印の部分は、わたし個人による注釈です)
これから手づくり絵本に挑戦するお子さんはもちろんのこと、お子さんの周囲の大人の方々にも、ぜひ知っておいて欲しいと願っています。
そしてまたこれらのポイントは、出版されている絵本を手に取る時にも、頭の片隅に置いて頂ければと思います。
9月の応募開始に向けて、たくさんのお友だちが作品作りを始めています。
皆さんのご応募、お待ちしています!
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