パレスチナという土地の風景をアートにする夫婦≪翻訳記事≫
パレスチナを描いた純粋芸術(Fine art)をご覧になったことはありますか?
私はおそらくこれまでに一度もないです。実は現地をはじめ世界各地でお目にかかれるそうなのですが、知らないと行けないですよね。
今回は雑誌This Week in Palestineから、そんな純粋芸術のひとつをご紹介します。
”今月のアーティスト:イリナ&マヒル・ナジ”
イリナ・ナジさんは1965年のロシア生まれ、11歳の頃からウクライナで芸術を学び(この時はまだソ連か)、19歳でロシアに戻ってサンクトペテルブルグで純粋芸術を勉強し始めます。そこで留学していたガザ出身の旦那さんと出会い、結婚。1994年に一緒にガザに移住しました。
旦那さんのマヒル・ナジさんは1963年に、ガザ最大のキャンプ、ジャバリーヤ難民キャンプに生まれ、20歳でロシアに留学して芸術の学位と建築の博士を取得しました。
その後、イリナさんは4人のお子さんの子育てに追われながら自身の芸術活動を続け、マヒルさんはガザで一番有名なイスラム大学の建築学部で教鞭を取りながら、住宅政策関係の省庁でディレクターを務め、同時に芸術活動を続けてきました。
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お2人に共通するのがパレスチナの自然や慣習、風景や建物を題材に作品を描いていること。
イリナさんの作品「一家団欒」
彼女のInstagramでもっとたくさんの絵を観ることができます。
Irina Naji Instagramより
2012年からフリーランスのアーティストとして活動していて、個展も開くイリナさん。彼女の作品はアメリカやカナダ、ドイツなどの美術館や個人が収集しています。
最近のテーマは”パレスチナの町の風景を再構築した作品”です。
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マヒルさんの絵も世界各地で収集され、その数150以上。
”パレスチナの伝統衣装の投影”と、”キリストと母マリアが過ごした本来の”東の”文化”をテーマに現在作品制作をしています。
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宜しければご一読ください。
写真・記事:This Week in Palestine