
ELO ミュージカルオーケストラワールド
ELO(Electric Light Orchestra、
エレクトリック・ライト・オーケストラ)は、
1970年にイギリスで結成された
ロックバンドで、
クラシック音楽とロックを融合させた
独自のサウンドで知られています。
主に1970年代から1980年代にかけて
人気を博し、
多くのヒット曲を生み出しました。
結成と初期(1970年 - 1973年)
ELOは、
ジェフ・リン(Vo, Gt)、
ロイ・ウッド(Gt, Cello, など)、
ベヴ・ベヴァン(Dr)によって、
バーミンガムで結成されました。
彼らは元々「ザ・ムーヴ(The Move)」と いうバンドのメンバーで、
クラシック楽器を取り入れた
新しい音楽スタイルを目指して
ELOを始動しました。
1971年にデビューアルバム
『The Electric Light Orchestra』
(アメリカでは『No Answer』)を
リリースしましたが、
間もなくロイ・ウッドが脱退し、
ジェフ・リンがバンドの中心人物と
なります。
黄金期(1973年 - 1983年)
ジェフ・リン主導のもと、
ELOは独自のシンフォニック・ロックを
確立し、
次々とヒットを飛ばします。
代表的なアルバムとヒット曲は以下の通り
『Eldorado』(1974年) -
「Can't Get It Out of My Head」
『Face the Music』(1975年) -
「Evil Woman」「Strange Magic」
『A New World Record』(1976年) -
「Livin' Thing」「Telephone Line」
『Out of the Blue』(1977年) -
「Mr. Blue Sky」「Turn to Stone」
「Sweet Talkin' Woman」
『Discovery』(1979年) -
「Don't Bring Me Down」
「Shine a Little Love」
この時期、ELOは世界的な成功を収め、
派手なステージセットとストリングスを
活かした演奏で、
アリーナ級の会場を満員にするバンドと
なりました。
衰退と解散(1983年 - 1986年)
1980年には映画『ザナドゥ』の
サウンドトラックを担当し、
「Xanadu」(オリビア・ニュートン=ジョンとの共演)などのヒットを生みました。
しかし、ディスコやニュー・ウェーブの
流行の影響で徐々に人気が低下し、
1983年のアルバム『Secret Messages』の後、
1986年にジェフ・リンがバンドを
解散させました。
再結成と活動再開(2000年 - 現在)
1990年代にはELOのメンバーが
それぞれ異なる形でバンドを
名乗る活動がありましたが、
2000年にジェフ・リンが『Zoom』としてELOを復活。
その後、2014年には
「ジェフ・リンのELO(Jeff Lynne's ELO)」として正式に活動を再開し、
2015年にアルバム『Alone in the Universe』をリリースしました。
2017年にはロックの殿堂入りを果たし、
2020年には最新アルバム
『From Out of Nowhere』を発表するなど、
現在もジェフ・リンを中心に
活動を続けています。
ELOの音楽は、ポップ、ロック、
クラシックの要素が融合した
ユニークなスタイルで、
今なお多くのファンに愛されています。