アトリエのお話し その1。
こんにちわ。
4月に入りましたね。
時間が経つのは早いものです。
私は毎日朝起きて、のんびり朝食を食べ、歩いてアトリエに出勤します。
家も好きなのですが、アトリエもとても気に入っています。
今日はそんなアトリエのお話。
kakapoは2012年にスタートしました。
当初は、友人の事務所に転がり込み、友人を巻き込む形でスタートしました。
決して広くはない事務所に、私と、そして、つくった生地やシャツ。
販売はギャラリーを借りて、ポップアップだけで、最初は、渋谷、そして、大阪、福岡にもいきました。
いろいろなところでイベントをしていると、商品も増え、そして、展示に使う什器やらなんやらで、あっという間に友人の事務所をかなり占拠することに。
これでは・・・ということで、近くにこれまた小さな倉庫がわりの部屋を借りました。
とりあえず荷物問題は解消したのですが、私はというと、自宅でデザインしたり、諸々のサンプル作り、アイデアを練ったりという作業をし、商品の管理などは倉庫で、事務作業や打ち合わせは友人の事務所で。
そして、ポップアップで販売するために、各地へ出稼ぎへ。
3拠点+出張生活のスタートです。
それはそれで楽しかったのですが、どこか拠点をまとめられる良い場所はないか、また、期間限定でしか販売できないので、お客様からよくどこで買えますか?と聞かれていて、いつも「買えません」と答えるのも・・・・。
どこか、事務所兼、アトリエ兼、倉庫みたいな場所があったらな。。。
と常々考えるように。
もちろん、十分な資金があれば、パッと大きな場所を借りて解決!
ですが、もともと生産するお金すらギリギリでスタート、そして販売して得たお金は次の生産へ、という自転車操業のお手本みたいなことをしているので、事務所なんて、夢のまた夢・・・でした。
それでも物件探しは元々好きなので、不動産屋の張り紙や、ウェブサイトで、良さそうな物件を見つけては妄想を膨らませていました。
そんなこんなで、kakapoを初めて4年ほど立った時、設計をしている友人から、お施主さんが空いている部屋を借りる人を探しているという情報が・・・、すぐ友人に連絡し、見にいきました!
住宅街の奥まった私道に面してひっそりとしたその場所は、元々は大家さんのお抱えの大工さんが作業場として使っていたそう。ガランとしたほぼスケルトンの半地下の薄暗い部屋で、蜘蛛の巣がはり湿気の匂いのする寒々とし空間でした。
でも、なぜか、ここだ!という天の声が。
借りたい!!と思ったものの、これまでは家賃は借りている小さな倉庫のみ、事務所代は友人に甘えていたので、いっきに約3倍の固定費に。
もし借りたとして、果たしてやっていけるのだろうか・・・。
もちろんこういう理性的な考え方をするわけですが、反面、ここを今借りないと!!!という声が止まないわけです。
そこで、半ば勢いで借りてしまうことに!!!
2016年7月、契約してしまいました・・・。
でも、このままでは、お客様をお呼びすることは愚か、仕事をするにも・・・かといって、誰かに内装をおねがいする予算などあるわけもなく。
と、深く考えたわけではなく、もともとDIY好きだったので、なんとかなるだろうぐらいの気持ちでした。
さて、今日はこのぐらいにして、次回はDIYでなんとかしてしまったお話をしたいと思います。
ごきげんよう。
テキスタイルデザイナー
カネイチヨウコ