kakapoの生地がスニーカーになる!(前編)
kakapoの生地がスニーカーになったことがあります。
昨年2020年7月に、大人気のシューズブランドに、定番人気の「シバフ刺繍」の生地を使用していただきました。
スニーカー用に新たにオリジナルの色で生地を作りました。
*写真提供 オニツカタイガー
その後、kakapoの仕事をよく知ってくださっていたシューズブランドのKさんから、端革の話が出てきました。
シバフ刺繍のスニーカーが店頭で発売された頃に、kakapo生地のシューズ第二弾、2021年発売モデルの企画がどんどん進んでいるタイミングで、デザイナーKさんとはアーでもないコーでもない、といろいろと議論をしているところでした。
そして、昨年といえば、サスティナブルやSDGsという言葉も頻繁に耳にするようになっていた頃。
当然そういった話題も何度も上がりました。
靴もシャツと同じように型紙に合わせて素材を裁断してその残りがたくさん出るんだけど、なかなかその量がすごい!
しかし、小さく分断してしまった革を再利用する方法がなくて・・・・。
何かできないだろうか、と。
kakapoといえば、ブランドスタート時から、シャツを作ったあとの裁断カスを工場から戻してもらい、その生地から新しくプロダクトを作ったり、整理してハギレのセットを作って販売したり。
またプリント工場で半端になってしまった生地を引き取って、kakapoの柄をプリントしてもらって、限定商品として販売したり。
*ハギレセット
*半端になった生地にkakapoのプリント
とにかく、できるだけ廃棄を少なく、無駄を出さないように、できるだけゴミを出さないように、ということを考えてものづくりをしていました。
環境問題というよりも、そもそもの貧乏性!
ものを捨てられない性格というのが大きいのですが、それは、生産に関わってくれている人たちへの敬意や、物に対する愛着があれば、
当たり前のこととして、誰でも持ち得る感情ですよね。
そう、大袈裟な事ではないのです。
そして、今回のシューズの材料となる革端材がやってきました!
そして、ワクワクと荷を解いて現れたのは・・・・
スルメのような革の山!・・・・・。
ナンジャこりゃ!
しかしこういうのを見ると、ナントカしたくなるのが元来の貧乏性パワーです。
この瞬間から、大変な日々が始まりました。
少し長くなりそうなので、職人さん達との試行錯誤、悪戦苦闘のお話は後編で!
ごきげんよう!
カネイチヨウコ