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AIは、「使われる人」ではなく「使う人」にならなきゃいけないのは本当だと実感した話

どうも、カカオルです。

今回もAIのお話です。よろしければお付き合いくださいね。

さて、AIの進化がめざましい今日この頃、相も変わらず情報収集などの学習は欠かせませんが、つい先日、

やっぱAIは「使う人」、

もっと言うと、

「使いこなせる人」にならなきゃだよな......

と思うことがありましたのでシェアさせて頂きます。

ワタシは普段、会社員とライターの復業として活動していますが、保育士の資格も持っているので、保育園で稼働することもあります。

そんな園での大事な仕事に、園児の連絡帳(普段はお帳面と呼んでいます)書きがあります。

実は以前、そのお帳面書きについて悩んでいた時期がありました。

お帳面は、子どもたちの園での様子を伝えたり、ご家庭での様子を知ったりすることで、より良い保育につなげることができる大切なツールです。

しかし、中にはお帳面に何も書いてくれない保護者の方もいます。

とはいえ、お帳面の項目には、おうちでの就寝時間や起床時間、排便回数、朝の登園前の体温など、体調面の記入項目もあり、そこだけは書いてくれるのですが......

それより下にある、おうちでの様子を書く欄には何も書いてくれないのです。

もちろん、それだけでも情報としては特に問題はないです。

それに保護者の方は毎日忙しい。そこは分かっているので、無理強いするものではありません。

しかしやはり、預かる側としてはおうちでの様子は知りたいところです。

お忙しいのかな? それとも、お帳面を書くのが負担になっているのかな?

そう思いながらも、こちらから毎日メッセージを送り続ける日々。

同僚の先輩保育士に相談するも、

「ああ〜、、そこはもうしょうがないですよね。無理強いするものでもないし......」

という回答。

その時はそうか......と、諦めていました。

それからも度々、そうした保護者には何度か遭遇し、

「これはもう、仕方ないのかな。」

そう諦めていました。

その後ワタシは、ライティングスキル向上の一環で、ライタースクールの講座で「ストーリーテリング」という手法を学んだり、AIの勉強会に参加したりしていました。

ストーリーテリングは、
「事実をただ伝えるのではなく、物語として伝えることで、人の心を動かす」

という手法で、これがセールスなどのビジネスなどに活かせる画期的な方法です。

今はこの手法で、ビジネスを飛躍的に伸ばしている方も多く見受けられます。

そこでワタシは考えたのです。

この考え方は、もしかしたらお帳面のやりとりにも活かせるのではないか。

しかし、具体的にどのように書けば良いかが今ひとつピンときていませんでした。

悩んでいても仕方がない。

考えても答えが出ないのは今までストーリーを使ったお帳面書きの経験がないからだとすぐに切り替えることにしました。

そして、日頃お世話になっているAIに聞いてみることに。

使用したのはChatGPTで、以下は書き出し内容です。

__________________

指示文
保育の連絡帳にストーリーテリングを活かす方法を書き出してください

書き出し内容
保育の連絡帳にストーリーテリングを活かす方法を考えてみたよ!
連絡帳は保護者との大切なコミュニケーションツールだから、物語のように伝えることで子どもの成長や園での様子をより印象深く、温かく伝えることができるね。

1. 「今日の出来事」を短い物語にする

▶︎ 例文(普通の書き方)
今日はお外遊びで鬼ごっこをしました。○○くんはたくさん走って楽しそうでした。

▶︎ ストーリーテリングを使うと…
「鬼さんから逃げろー!」○○くんは、風のように走りました。でも途中で転びそうに!
そこへ△△ちゃんが「こっちだよ!」と声をかけてくれました。仲間と一緒に、最後まで元気いっぱい走りきりました。

▶︎ ポイント
• 子どもの体験をドラマチックに
• セリフを入れると臨場感が増す
• ちょっとした成長(友達との関わりなど)を自然に盛り込む

2. 「保護者へのお願い」もストーリー仕立てで

▶︎ 例文(普通の書き方)
最近、○○くんは靴を自分で履こうと頑張っています。ご家庭でも練習してみてください。

▶︎ ストーリーテリングを使うと…
「よし!ぼくがひとりで履くぞ!」○○くんは、小さな手で靴をつかみ、一生懸命足を入れました。
かかとが引っかかっても、諦めません。ようやく履けたときの誇らしげな顔は、とても素敵でした!
ご家庭でも「履けた!」の瞬間を一緒に楽しんでいただけたらと思います。

▶︎ ポイント
• 子どもの挑戦をストーリーとして伝える
• 「一緒に見守りましょう」という自然なメッセージにする

3. 保護者が「読みたくなる連絡帳」にする

ストーリーテリングを取り入れると、保護者が読んで楽しい、ほっこりする連絡帳になるよ!
さらに、
✅ 「お家での様子も聞かせてください」 と書けば、保護者も話しやすくなる
✅ 「昨日のお話の続きですが…」 と、前日の内容を少し織り交ぜると、保護者とのやりとりが続く

ストーリーテリングを取り入れることで、単なる報告ではなく、子どもの成長を感じられる温かい連絡帳になるね!

___________________

なるほどです。

そこで、要領を理解した次の日から、お帳面の書き方を少し変えてみることにしました。

ストーリーテリングに変えたら……

それまでは「今日は〇〇くんが滑り台で遊びました」と、出来事をシンプルに書いていました。

でも、この日は少し工夫してみました。

「今日、〇〇くんは公園のすべり台を見つめていました。少しドキドキしている様子。
でも、思い切って一歩踏み出し、手すりをしっかり握って、ゆっくりと階段を登りました。
てっぺんに着いたら、お友だちが『がんばれ!』と応援してくれました。
そして、〇〇くんはついに滑りました! 滑り終わると、ニコッと笑顔。
『もう一回!』と何度もチャレンジする姿がとても輝いていました。」

すると、どうでしょう。
お帳面を受け取ったお母さんの反応が、少し変わったように感じました。

そして、しばらくすると……なんと、お帳面に返事が書かれるようになったのです。

お母さんが1行でもお帳面に書いてくれるようになってびっくり

最初の返事は、たったの1行でした。

「すべり台、家でもやりたがっています!」

たった1行。でも、その1行が私にとっては本当にうれしいものでした。

今までずっと空欄だったお帳面に、お母さんの言葉が綴られた。

それは、「お帳面を読んでくれている」という確かな証拠でした。

その日から、お母さんは少しずつお帳面に返事を書いてくれるようになりました。
「家でもお兄ちゃんと一緒にやってみました」
「すべり台が好きになったみたいです!」

お帳面を通じて、少しずつお母さんとの距離が縮まっていくのを感じました。

ただ出来事を伝えるのではなく、「物語」として伝えることで、より深く共感してもらえたのかもしれません。

恐るべしストーリーテリング。

恐るべしAIです。。

この経験を通して、私は改めて「伝え方の大切さ」を実感しました。

たった一つの書き方の工夫で、保護者の方の気持ちが動くことがある。

そして、悩んだら一度AIに聞いてみるという方法もありだなと痛感しました。

同時に、まさに「AIを使う」ということの真髄は、こういうことかと実感した次第です。

ただし、残念ながらどんな書き方をしてもお帳面に書いてくれない保護者もいらっしゃいます。

忙しかったり、どのように書けば良いか分からなかったり......

そういう場合は、繰り返しになりますが、無理強いするべきではないかもしれません。

しかし、そういう時こそ、AIに相談するのも一つの方法かと考えます。

これからも、お帳面のやりとりを大切にしながら、

そしてAIの力も借りながら、保護者の方とのつながりを深めていければと思った出来事でした。





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