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肯定のニュアンス〜英検準1級単語の覚え方パート2〜
前回、否定語の接頭辞のついた単語でニュアンスを覚えることをお伝えしました。私が準1級、1級の勉強をする中で、単語をひとつひとつただ覚えるよりも、語源を調べたり、接頭辞(単語のあたまにある、un- や pre- や con-などですね)を見て意味を想像しながら読む方法も良くやっていました。そうすると、関連する単語がわかるので、効率よく覚えられます。(もちろん、一回では覚えられないので何度も調べるのですが。。。)
肯定を表す接頭辞をもつ単語一覧です。見たことある単語ばかりだと思います。こちらもチャチャっと覚えましょう!
肯定の接頭辞一覧(7種類)
1, pro-
意味: 「賛成、促進、前へ」
例: progress(進歩)promote(促進する)proactive(積極的な)
2, bene-
意味: 「良い、善い」
例: benefit(利益)benevolent(慈悲深い)benefactor(恩人、支援者)
3. eu-
意味: 「良い、幸福な」
ギリシャ語由来で、医学や学問分野の単語に多い。
例: euphoria(幸福感)eulogy(賛辞)euphemism(婉曲表現、ポジティブな言い換え)
ちなみに、吹奏楽で使われるeuphoniumにも、この接頭辞ついてますね。
eu-(良い、心地よい)+ phonium(音)でユーフォニウムです。
4. super-
意味: 「超える、上位の」
例: superman(スーパーマン) superior(優れている)superpower(超大国、強大な力
5. ultra-
意味: 「極めて、非常に」
「普通の限界を超えた」ニュアンスを持ちます。まさにウルトラマン!ultra soul! ハイ!ですね。
※ultra soulは2語でできている造語のようですが、「極限のめっちゃすごい魂!!」という雰囲気が伝わりますよね。
例: ultramodern(超現代的な)→ 非常に現代的で先進的。
ultralight(超軽量の)→ 非常に軽い。
ultrasound(超音波)→ 医療や科学でポジティブに使われる技術。
6. mega-
意味: 「巨大な、非常に多い」
映画「MEG ザ・モンスターズ」のMegalodonはこの仲間ですね。
ジェイソン・ステイサムの巨大サメ映画です!
例: megastar(大スター)megacity(大都市)megabyte(メガバイト)
7. hyper-
意味: 「非常に活発な、過度に」
例: hyperactive(非常に活動的な) hyperlink(ハイパーリンク)
hypersensitive(非常に敏感な)
どれも聞いたことあると思います。頭の片隅に入れておくと、長文で知らない単語が出た時に「もしやこれは・・・?」と推測して読めるかもしれません。私は、過去問や予想問題集で、知らない単語が出てきた時は、文脈や接頭辞から一旦意味を想像して読んでみる。肯定の雰囲気か否定の雰囲気か嗅ぎ取ります。そしてそのまま読み進める、という感じで長文を練習しました。
とはいえ、全部予想で読んでいたら英検に合格できないので、きちんと調べましょう。
では例文を読んでみましょう!
Early education can be a superpower for children, helping them build essential skills and confidence. It’s important to use benevolent methods that prioritize their well-being. Strict or competitive approaches can harm their curiosity and love of learning.
superpowerは「スーパーなパワー」「大きな力」とすぐわかりますよね。定冠詞 a がついているので名詞ですね。ちなみに、英文を読むときはきれいな日本語にしないで、「superpower」とそのままキャッチしてください。
Early education can be a superpower for children,はcan be なので、「superpowerになりうる」んですね。
superpower
super-(超える、非常に) + power(力、能力)
「普通の力を超えた力」=「超能力」「非常に強い力」
It’s important to use benevolent methods that prioritize their well-being.
こちらはどうでしょうか?「 benevolent な methods を使うことが重要です。that それは、子どもたちの健康を優先します」
benevolentは「思いやりのある」「善意に満ちた」優しい雰囲気の単語だと、気づけたらバッチリです。
benevolent
bene-(良い、善い)+ volent(意思、意図を持つ)
→ benevolent = 「良い意志を持つ」「善意に基づく」
Early education can be a superpower for children, helping them build essential skills and confidence. It’s important to use benevolent methods that prioritize their well-being. Strict or competitive approaches can harm their curiosity and love of learning.
和訳
「早期教育は子どもたちにとって大きな力となり、基本的なスキルや自信を育むのに役立ちます。思いやりのある方法で子どもの幸福を優先することが重要です。厳しすぎたり競争的すぎる方法は、子どもの好奇心や学ぶ喜びを損なう可能性があります。」
ちなみに、bene-(良い、善い)+ volent(意思、意図を持つ)の「volent」はラテン語の "volens"(意志、望むこと)の意味があって、 volunteer(志願者)、volition(意志)の語源です。
もっと言うと、1級単語の、malevolent(悪意のある、敵意に満ちた)はmal-(悪い)+ volent(意志)=「悪意を持つ」という構成です。
こんなふうに、面白いんですが深みにはまってしまうので、時間があるときに色々調べてみてください。一つの単語でも深堀できてしまうので、ハマると大変です。
いろんな英文で練習しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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