カス空想で悪かったな
「君たちはどう生きるか」を観てきた。
この記事でネタバレはしない。
それどころか作品の内容にも触れない。
まあ、ジブリ映画を劇場で観たのは「ポニョ」以来でしょうね。残念ながら僕の遺伝子には全くと言って良いほどにジブリは刻まれていない。
普通に今作も主題歌を歌っているアーティストが好きだったってだけで観に行った。何の思い入れもない感じでしたね。迷惑客じゃんもう。
で、映画自体はものすごく好みの感じだったし、いやあ観て良かったな、って感じなんだが、
こう、
なんか、
最近、作品性に長けた映画ばっかりを観ていたのだけども、その重厚な世界観や物語、深遠なメッセージ性に触れるたびに、逆に、もう逆に、それに触れる自分自身の人としての軽薄さを暴かれたような気持ちになって、些か、いやもう本当に少しだけ、嫌な気持ちになる。
それで、嫌な気持ちになっている自分に気づいて、そこそこ嫌な気持ちになるので、結果的にそこそこ嫌な気持ち。
これは僕自身の問題だし、まあ、もう、別に、著名な映画監督みたいになりたいわけでもないし、なれるとも思わないし、アレなんだけど、やはり、そう、「思って」しまうことは避けられない。
「こんなすげえ映画作れる人と俺とで何がどう違くてこんなことになってるんだ」そう思ってしまうことはどうしても。
どうしても…
💫✨
小学三年生?くらいの頃、国語?だったか、「絵本を書こう」というテーマの授業があった。しょうじき、創作者としての僕は、そこがピークだった。
その授業だが、画用紙を切って折って、ってやったら、六ページくらいの冊子になるので、これに絵を描いて、文章を乗せて、各々絵本を作ってみよう、という内容のものだった。
僕はこの授業で作った絵本で、ウケた。
そう、
ウケたんだ。
他の子たちが普通に、小さい頃読んだ絵本をイメージした感じの、やさしい世界観のいい絵本を作っていたのに対し、僕はクソなので、ギャグ漫画的な文体、台詞回しを基調とした、バカみてえな絵本を作ったのだ。
不条理ギャグ、下ネタ、登場人物の漫才的な掛け合い、自らのユーモアセンスでやれることを全部やった、その場のウケだけに全てをかけたカスのような絵本だった。
しかし、これがまあ小学生男子にはウケるのなんので、絵本は一時的に人気を博した。この経験が気持ちよく、個人的に続編を制作するくらいには絵本作りにハマった。
そう、僕はここで、僕を創作の天才だと錯覚するきっかけを得てしまったのだ。
そのあと、小学五年生、六年生になっても、似たような、「物語を作ろう」みたいな授業、課題はちょくちょくあり、そのたびに、僕はあの、三年性の頃、周囲のバカ男子のウケをかっさらった、あの絵本の世界観や作風を借りて、不条理な、それでいてコメディ的な文章を創作した。
しかし、
僕がそうであるように、周りも子供のまま、クソガキのまま、
というわけにもいかず、
僕の書いたカスギャグ物語はだんだんとウケる機会を失っていき、
それに伴い、
先生から好意的なコメントをもらえる機会も無くなり、
ついに誰の注目を得ることも、
、
無くなってしまった。
当時の僕は目立ちたがりで動いてる節がだいぶあったのだが、もう、僕の書いたカス物語を誰も好意的に評価してくれないのであれば、何を作ったって楽しくねえや、という気分になり、
まあ、
それからは、もう僕があの絵本の感じで何か物語を作ることはなくなってしまった。
中学生になってから、そういう創作をしよう、みたいな授業もなくなり、高校入試に備えよう、大学入試に備えよう、みたいな授業を三年間ぶっ通しでやるようなつまんねえ国語にシフトしちまったので、完全に、僕の中のクソガキ創作者は完全に鳴りを潜め、それからは、もう、
まあ変なものは作ってねえかもしれねえし、
あ〜いや
変なことを考えるのは癖なので、
まあ作ってるかもしれねえけど、
まあ
作ってるかもしれねえけど、あんまり見せびらかすことはしなくなったとは思う。
それが誰にも評価されないことを知っている、知ってしまっているからだ。
💫✨
まあそれもそうというか、そうだね、そう、やっぱり僕が観る映画がそう言ってる気がするんだけど、創作って割と作り手が、その人(たち)が日頃空想していることを外の世界にあけっぴろげにする形で、そうして、身を削るようにして伝えるから、だから人を感動させることができるんだっていう感じで、じゃあ、じゃあ、
じゃあ、
俺がウケ狙いで作った変てこなモノは、過去も、昔も、せいぜいクソガキの暇つぶしにしかならねえのかよって感じで、
じゃあ、
じゃあ、
じゃあ、
あ〜あ
なあ
な〜にが「君たちはどう生きるか」だ
おら
こちとら一回自分の創作の流儀が実質的に否定されとんじゃ
分かるかこの気持ちが
映画出すたびにみんなから絶賛されるような著名な映画監督の皆様よぉ
俺のこの気持ちが分かるかってんだ
クソかい
俺のウケ狙いの創作はクソかい
それでも俺の空想なんだよ
カスみたいなウケ狙いでも
確かに俺の空想の世界には、あの絵本の登場人物が住んでんだよ
ポニョじゃねえ
荒い線で描かれた、口の悪い、猫だ
ポニョじゃねえ
お前らが作る映画はさ、
映画は面白いけどさ、
面白いけどさ、
それを見てる俺は面白くなくてさ、
クソガキの暇つぶしみたいな命でさ、
でさ、
ちょっと羨ましい😌
良いもの作れて羨ましい😌
言っちゃった😌
プライド高くて言えずにいたけど、
言っちゃった😌
はじゅかち😌
はじゅかち😌
はじゅかち😌
はじゅかち😌