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壊れていても構いません(ただしお前は別)

先月『ラストマイル』っていう映画を観て来た。(割とネタバレあるかも)

それと最近アマプラで『シャイニング』を観た。


なんだか働きすぎてヘンになってしまった人の映画をよく観てる気がするな

俺自身全然働いてないのにね


っていうか外国の人の顔、見分けつかなすぎてシャイニングのラストシーンどういう事なのか調べるまで気づかなかったわ

マジでさぁ


(シャイニングの話は終わり、以降しません)




しかし何よりもラストマイル、米津玄師(敬称略)が歌ってる主題歌が良かった(信者なので、米津の音楽は手放しで賞賛している)


なんというか、この、だいぶ直球で来たなって感じだった。

これまではあんまり「マイノリティ」っていう表現をそんまんまには使わずに、幽霊だの、怪獣だの、色々遠回しに歌ってたのが、今回はガッツリ。

まあそういう時代になったって事なのかな

比喩がわからないみたいな時代...?



映画観る前の初聴の時点でなんとなく、「これ、犯人側のこと歌ってるんじゃ...」みたいな予想をぼんやり立てていたが、それが合ってた...か、どうかは分かんないにしろ、何となくやっぱ、あの、犯人側の視点にも一部寄り添ってる感じの歌詞だったんじゃないかな、という感想。

実際のところ特定の登場人物の感情というか、映画のストーリーとかと密接にリンクするわけじゃないけど、全くもって無関係でもない、寧ろどこか核心を突いてる、みたいな、なんかものすごい距離感の主題歌だった気がする。
玄師だよ、やっぱ玄師。


前述の通り、あたくちは全然働いてない(なぜか命が繋がっている。バグ?)ので、劇中のほとんどの登場人物に共感できなかったし、あんな大スクリーンにずっと有能な人が頑張ってる姿をまじまじと映し出されるとなんだ、自分の怠惰の罪をずっと責められているような気がしてグッとなってしまう...😔

という、寸前まで来ていたのだが、そんな中チマチマ挟まる爆発のシーン、これがなかなかに痛快だった。

いいぞもっとやれ!!!全部壊せ!!!!って気持ちで観ていた。

多分劇場にいた半分くらいは俺みたいに爆発を も多少は応援していたはず。
なぜなら俺たちは働く人の苦労をわざわざ映画館まで見に来たわけじゃないので。


犯人側の事情が分かってくる後半部分になると余計に爆発を求めている自分がいた。こんなんじゃ足りない、もっと爆弾を仕掛けねば。

でもなぁ〜、最後の一個だけはすげえヒヤヒヤしたなぁ〜...何を隠そう巻き込まれそうになってたのが女児だったので...
大人の命なんて幾つどうなったって(フィクションだし)知ったこっちゃねえけどさ、女児はダメよ、絶対助からなきゃ。意味わかんないよ、女児が危険に晒されるなんて、さぁ...

閑話休題、


最後のほう、主人公(とはいえ全員主人公みたいな映画だったよね)のエレナさんが「爆弾はまだある」みたいなこと言ってて本当、そうだぞ!!やったるからな!!って感じだった。
次は俺が仕掛けてしまおうかな爆弾

って、

思ったけど、
そのために映画でやってた手口を沿おうとしたら物流の会社への(非正規とはいえ)「就職」と、爆弾を作れる人とのDM上での「コミュニケーション」が要るのか。

俺が嫌いな2トップじゃん、諦めよか...

気が変わったらやるかも。
変わるかな、変わったらやるわ、うん。

地元にAmazonの倉庫が出来たっていうのを去年あたり聞いたので、まあもし機会があれば。爆弾作れる人その時はDMください。




さて、だーいすきな米津の曲の話でもするか。

ここまで読んでくれた人なら分かる通り、僕は少し痛いので、ずっと社会的マイノリティ的な言動を目指して思考を練っているのだけど、その実どこまでも普通の人。

なんで、「がらくた」の歌詞は、良い!!とても良い!!とは思えど、刺さるというか、共感というか、「これ私のことだ...」みたいな状態には、正直ならなかった。


ピンと来ない。
30人いれば一人はいるマイノリティで、どうしても上手くできなくて、ずっと壊れている側の、そういう、気持ちが、わからない...🤔

「嫌いだ全部 嫌いだ」

っていう一節があって、
好きなんだけど、
なんだけど、

そりゃあ全部嫌いではあるけど、それは大方みんな思ってるところで、「じゃあなんで皆さん全部が嫌いなんですか」、その中身の部分が人それぞれ違うんだと思う。
俺とあの歌ではその中身が違う。

曲中で語られる、映画の登場人物が往々に抱いているであろう「嫌いだ全部」の正体は、世界に邪魔されている感覚...だと思った。
自分が得てきたものや欲しいものから、世界によって、引き剥がされてしまう、という、そういう、煩わしさ、なんじゃあなかろうか。


僕にはこれがなかったな、とひとつ思う。

僕は単に、めんどくさかったんだよな
嫌だった、何となく、自分のやりたくないこと...というか、自分じゃない誰かが既にやってることを、やるのが!


単に世界から逃げて一生怠けていたいような人間の「嫌いだ全部」と、世界と自分の立場との間に生じる軋轢に苦しめられている人間の「嫌いだ全部」じゃあまるで重みが違う。
綿と鉄だ。

それでも!

僕はそのわたぼこみたいな自意識をも、怠けを以て「嫌いだ全部」と謳えてしまえる自らの横着さをも受け止めて、その上でなお自分のことを「がらくた」だとでも喋ってやろうじゃねえか!という気分なんだ、とこしえに。


僕は壊れているんじゃなくて、上手くできないわけでもなくて、単に最初から綿埃だった。

映画の人たちみたいに何かに立ち向かったことがないし、このまま立ち向かわずに死ねたらばどれほど良いでしょう、とずっと思っているし、それを体現するみてぇに目の前の全部から逃げ続けてきた。
勿論誰にも追いつかれないような速度の逃げ足を以て、ね!!


僕の世界ではベルトコンベアは平気で止まる、配達員は集まらない、ラストマイルを走る車が何処にも見当たらない、そんなんだからあらゆるモノが誰のお宅にも届かない!!


そういう世界をアタマに飼ってる、気付くも何も、最初からからっぽだった、そういう、がらくた未満の、わたぼこ!!!!


それが、

俺〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



残念!!!!!!








爆弾は、




まだ、ある!!!!!!!







じゃあな!!!!!!!!!!













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