歌わずして語らう人生を
映画『キリエのうた』を観てきた。
BiSHのファンである友人に誘われる形で新宿バルト9に『RRR』観覧以来2度目の来場、またもや3時間映画を観覧という寸法。
これバルト9で2時間映画見たら「バルト9にしては短いな」とか思っちゃうんじゃない?
で映画なんだけど、とにかく主演張ってたアイナ・ジ・エンドの歌が良かった。あんまりそれ以外覚えてない。まあ良かった。無条件で泣かせてくる声、すご。
歌って人生を伝える最良の手段だなってつくづく思う。みんな歌ってればいいのに。喋らずにさ…
でなんだかんだ観終えて
でなんだかんだ夜飯食って
帰路の途中で有楽町線を使ったんだけども、ディズニー帰りの人が新木場で京葉線から乗り換えて帰路についてるなって、そう一発でわかる荷物してる人がそれなりに居るんだなこれが。
面白えんだなこれが。
他人の一生って絶対に理解できなくて、それ故に人の心も読めねえ、分かりあうとかもねえ、だからこそ恐ろしい。
恐ろしいけど、
少なくとも同じ電車に乗り合わせた、この人たちの荷物から、少なくともこの人たちが、今日一日どうやって過ごしてきたのか、これが分かるのが、なんだ、すごい、面白い。
この人たちとは当然ながら一言も喋ってないし、名も知らん他者、本来恐怖でしかない他者なのが、
今日はディズニー行ってきたんだねぇ☺️
↑これだけは少なくとも推定できる、これ良いなって。
この人たちは多分わざわざ有給取って、23区の北部やら埼玉やらから遥々ディズニーまでやってきて、一日楽しんで、土産も買って、両手いっぱいに夢の跡携えて帰りの有楽町線の座席でウトウトしてんだな、
って、
なんかそう考えたら、この人たちはせめて悪い人でもない気がするような、そんな気持ち。
ああ皆んなこんな感じで語ってくれたらな、
荷物で語ってくれたらな、喋らずにさ…
って、
思うね。
なんか例えば中華食った人はラーメンのどんぶり抱えて帰宅して欲しいし、
野球やって負けちゃった人は帰るとき袋詰めの土持ってて欲しい。
そういうことじゃないか
いやそういうことかもしれないし
うん
ははっ
僕ミッキー