見出し画像

キャラクターの描き方 マウスだけで簡単にできる方法

マンガを描いてSNSでバズリたいけど、絵が描けない…という私があみだした、クリスタを使って絵を描くためのインチキメソッドです。

一応、お安い液晶タブレットはあるんですが、ろくな絵が描けません。

編み出したというか、色んな書籍からちょっとずつパクッて、組み合わせました。結果として「あれ、これってマウスだけで描けるんじゃね?」って思ったので、記事にまとめます。

このインチキメソッドで描いたキャラがコレ。

比較用に、私が「初心者向けの漫画の描き方」とかを見て描いた絵がコレです。

うわあ、これはひどい。

ツイッター(X)とかで、「初めて描いたので下手です」と言いつつ超絶ウマイ絵を出してくるヤツを発見して落ち込んでしまった人は、この絵をよく見てください。

どうだっ!世の中、下には下がいる!

下には下がいるんだよっ!

下を向いて歩こう!

では、このレベルの人間が、それなりのキャラを描くためのインチキメソッドを紹介していきましょう。

ちなみに、クリスタが必須です。デジタルの力で、超絶アシストしてもらいましょう。

人体のアタリを3Dデッサン人形で取る

これは、なんというか一般的な方法ですね。

この工程の出来上がりはコレ。

3Dデッサン人形からパクった輪郭

アタリを取るとか、それっぽいことを言いましたが、正直に言うと「トレースして丸パクリする」が正解です。

「クリスタで3Dデッサン人形を呼び出す」

そして、トレースですが、そもそもちゃんとした線が引けないので、できる気がしません。

どうするかというと、「曲線定規」という、曲線を綺麗に引くための機能を使います。

別レイヤー(ラスタレイヤー)を作って、曲線定規を作ります。3Dデッサン人形の輪郭をポチポチクリックして、輪郭が取れたら、シャッと線を引くだけ。


そしたら、迷いが一切ないかのようなきれいな輪郭が引けるというわけです。

で、3Dデッサン人形を、何事もなかったかのように非表示にすればOK。

すごい。

「線を引く」のは、タブレット+ペンでもできるんですけど、クリスタの定規機能を使ってできます。

レイヤープロパティの「定規アイコン」右クリ→「定規に沿って描画を描く」で、定規に沿った線が1発でかけるんですね。

ただ、線の太さが均一になるのでそこは欠点と言えば欠点。プロっぽい、入り抜きの効いた線を描きたいんだぜという人もいるでしょう。

「定規に沿って描画」で引いた線

ワタシのような素人は、入り抜きがー!とかこだわって変な線を引くより、全部均一にしちゃったほうが見栄えは良い。

なお、曲線定規を作ったら「操作ツール」→「オブジェクト」とか「線修正ツール」を使って、定規の制御点を調整してはみ出しやズレなどをなくすと綺麗に仕上がります。

定規の端と端がズレて隙間ができたときには「線修正ツール」の「ベクターつなぎ」でなぞると隙間つなぎができますよ。

目はクリスタの素材をそのまま使う

漫画の入門本には、キャラの目の描き方や描き分けかたがよく描いてあります。

でもね。

描けないんだよ、そんなきれいな目はよぉ!なんかぐじゃぐじゃー!となって汚くなってしまうんだよ!

というわけで、クリスタの「目」素材をそのまま使います。

素材の絵を貼り付け

うわ…怖いな。目のチョイスを間違えたか?

それはともかく、この顔の角度なら、調整なしでもいけそう。

角度のついた顔の場合は、編集→変形→ゆがみで、パースっぽいゆがみをつけます。

でも、それでも違和感が出てくるもの。

そしたら、目の素材をラスタライズして、「ゆがみツール」で、いい感じに変形させます。

ゆがみツールは強力です。これがないと私は、「違和感のない微調整」とかできる気がしない。操作対象はラスタライズされた画像限定なので注意です。

ゆがみツールは「色混ぜ」のツールとデフォで同居してるから、「そんなアイコンねぇーぞ!」って言う人もいるかも知れません。クリックして、さらにサブツールで選ぶと、「ゆがみツール」にたどり着きます。

ゆがみツールは、ラスタライズされた画像を、ガッ!とおおざっぱに掴んで、位置を微調整できるという謎テクノロジーのツール。「ゆがませ方」は色々選べるけど、初期状態のやつが一番使いやすい。

かっちり左右対称だとおかしい、という場合は、少しだけ歪ませると違和感がなくなるというか…。

「違和感」は特別なセンスがなくても、普段からマンガ読むの好きだったら、感じ取れると思います。だって、顔がおかしいもん!こんな顔ないよ!っていうへんてこな感じになるから。

目は一番感情が現れる部分だから、ちょっといじるだけで印象がだいぶ違うんですよね。

あ、目の素材は、「おめめ詰め合わせセット」というのを使ってます。10GOLD=10円です。安い。

あと私が愛用してるのがコレ。

The-Black-Aliceという人が無料で出してくれてる、目のパターン。

クリスタの素材ページで、user:The-Black-Aliceって検索すると、このひとが出してる素材だけが出てくる。27個。

鼻と口も描きましょう。どっちも素材を使うで良いと思いますが、今回は「鼻は手描き」、「口は素材」にしました。

素材を使うと、その部分は自動的に「別レイヤー」になるのですが、今回の鼻のような手描き部分も別レイヤーにしたほうがいいでしょう。

髪は手で描く

残りの部分は、特に画期的な方法が見つかりませんでした。

というわけで、髪は「簡単そうな形状を参考書籍などから選んで、描く」ということになります。人体の輪郭とは別レイヤーで描きます。

曲線定規を使って描きます。トレース用の下絵がないので、急に不安になりますけども、とにかく最初は簡単そうな髪を描きます。

ここで「髪の毛っぽい感じを出したい…」とかスケベ心を出すと、たぶんハマります。

髪はねぇ…クリスタにも髪の毛ペンとか髪の毛ブラシとかあるんだけど、これだ!っていうのが見つからなかったんです。

初心者の私には、髪ブラシで上手に髪を描くことはできなかった。なんだこれ、どうやって使うんだよ、あーもーいい、だめだだめだ。

と、そうそうに諦めました。

amazonアンリミで読める本で、参考になるものを探してて、ヒットしたのがこの本。

↑ amazonアンリミで無料で読めます。

この本ね、色んなヘアスタイルが網羅されてるんですけど、「そんな高いレベルで上手くなりたいわけじゃない」と言いたくなる内容。

「神技をまるごと明かす!」とか書いてあるんですけど、私は神技よりも練習せずにそれっぽく描けるインチキ技を知りたいだけなんだ!

結果、この金太郎みたいなボブが簡単っぽかったので選びました。

とりあえずそれでいいんですが、ここから先「もうちょっと髪のバリエーション増やしたいな」と思ったときに役立ちそうなことをメモ。

先ほどの濃密な神技本の1ページ「髪の捉え方の基本」にあった、「髪がどこから生えているか意識する」という1行だけをヒントになる気がしました。

はっきりいって、キャラの髪で難しいのは前髪くらいで、あとは適当に描いてもごまかしが効く(ような気がする)と思います。

前髪だけは、適当なマンガを真似て描いても、なんだかおかしい…という仕上がりになってしまうんですね。

前髪の位置に、等間隔に点を打っていきます。

この位置の髪はどんな風に生えてるのか。左に分けられてるのか、右に分けられてるのか、それとも真ん中に固まるのか。

線引いたのがこれ。

真ん中に塊ができて、左右は横に流す、たまにアニメとかで見る髪型。

で、この線を太い「毛束」として描くと、それっぽくなるんです。なる気がするんです。

まあ、とりあえずは「簡単そうな髪型を選んで描く」ってことで。

ところで、髪を描いたときに、ハゲアタマ部分と髪の部分が重なってますよね。

これをサクッと消す良い方法ってないのかな。

まあ、今回は地道に消しゴムで不要な線を消しました。


服も手で描く

「まじかよ、服も手で描くとか…全然簡単にできてねぇじゃん、嘘つきがよ」

おっしゃるとおりでございます。返す言葉もございません。

というわけで、服は一般的な服(Tシャツとか襟付きシャツ)の描き方だけ覚えて済ませます。

私が目指すのはエッセイマンガだから、とりあえずそれくらいでいいんです。

そこで、今回見本にしたのがこの本。例によって、アンリミ本を読みまくって調べました。


kindleアンリミで無料で読めます。(この本、定価で2,000円以上するのか…)

服がたくさん載ってた、という理由でこれにしました。なんかフリフリふわふわした服が多いのですが、本の趣旨が「萌キャラクター」なので、しょうがない。実写を見本に漫画にするのは難しそうだから、すでに漫画になってる服がいっぱい載ってる本を、と探しててたどりついたんですよね。

うわぁ、ほとんどが描くの大変そうなフリフリな服とか可愛い服ばっかり。

萌えキャラだから。萌えキャラはフツーのTシャツなんか着ない。

とりあえず、襟付きシャツっぽいやつを参考に曲線定規で描きました。

ちなみに今回も、服は別レイヤーに描いて、不要な線(体の輪郭線が服で隠れる部分)を地道に消しゴムで消しました。

それっぽい!

少なくとも、「襟付きシャツを着てる」というのはわかりますよね?あ、ポロシャツっぽくも見えるか…。

ともかく、私が目指す「それなりの絵」には、これでパーツが出揃った感じです。

あとは、漫画制作の数をこなせば、絵も多少マシになるだろうという予測。

仕上がりが「なんだか白っぽい」と思ったら、適当にトーンなどを使って、色付していくと良いかも知れませんね。

まとめ

  • 人物の輪郭は、3Dデッサン人形をトレース。

  • 線は、曲線定規で引く。

  • 目は、クリスタの素材から探して、変形→ゆがみや、ゆがみツールで形を整える

  • 髪は、前髪だけちゃんと描く。あとはテキトー。

  • 服は、基本パターンのみ書けるようにして、見本見ながら曲線定規で描く

真面目にマンガ描いてる人が見たら怒りそうな内容。まあでも、いったん私のインチキメソッドはこれで確定。もっと楽な方法を見つけたら修正することにします。

参考にしたアンリミ本など

文中に出てくる以外でも、目を通した本をメモっておきます。

あとで忘れて、もう一回読んじゃうかも知れないから。

この本は、キャラの表情集とかを探してたときに見つけたやつ。参考になりました。

まず、定価が2,000円以上する本がアンリミ対象になってる時点でお得感。

内容は、漫画のキャラの表情、表情、ひたすら表情。

表情の分類の仕方が「喜怒哀楽」に加えて「驚虚」というのが秀逸。たしかに、驚きと虚無は漫画には絶対でてくるし、喜怒哀楽でくくれない。

冒頭でわたくし、「参考になりました」とか言いましたけど、「欲しい表情をこの本から探して、毎回パクればいいんじゃん。得したぜぇ~」というのが正直な感想でした。

文章での説明も最低限なのも良かった。

表情の絵とざっくりした感情説明があれば、あとは数が多いほど私は嬉しいです。

私の目指すエッセイ漫画にほしかった「漫画のキャラで感情表現」は、いったん、この本から全パクリすることに決めました。


この本はねぇ、「魅力的なキャラ顔の描き方」っていう、かなりハードル高いタイトル。

キャラクターの髪型、表情、性格別のキャラの例とかが解説してあって、参考用の本としては良いと思います。

でも、「魅力的」かと言われると、「異世界もののアニメに脇役として出てきそうな顔だな」という感じのキャラがズラリ。

でも別に、キャラの顔が下手というわけじゃない。むしろ上手い。

たぶん、魅力的っていうのはこの本に解説してある事以外が関係してくるのかもしれません。

漫画やアニメで人気のキャラだと、髪型や顔だけじゃなくて、コスチュームとか小物とか、あと、行動とか変顔とかで個性が出る気がするんだよなー。

まあでも、キャラクターのベースとしてはとてもパクりやすい本だと思いました。


この本はねぇ~、レビュー数も2件しかないし、評価もイマイチだったんですよ。

でもそういう本の中にも、私としては良かったものもあるので、果敢に読み進めました。

内容は、素体(3Dデッサン人形みたいなの)をベースにキャラを描けば、漫画キャラの描き方は上達するよ!、作例をいっぱい紹介するね!

というのもの。うんうん、それには異論はないです。

でも作例がさぁ、「一人ポーズ」がすごく多い。

漫画って、人物同士のアクションとリアクションが面白いわけでしょう。もっと日常の、地味な2人組のポーズをたくさん載せてほしかった。

だってさ、クリスタのポーズ素材だって、バトル系ポーズは無料で売ってたりするんだよ?逆に日常ポーズはけっこう高い値段がついてたりさ…。

つまりこれって、漫画のポーズによく使うのは「ありふれた日常ポーズ」の方が多いってことじゃない?

まあぶっちゃけて言うと結論は、パクリやすいポーズとかがあんまりなかった、ということです。

二人組の日常ポーズは、最後の方にちょろっと出てきます。

この本の主張の「素体をベースに、なぞってキャラを描けば上手にかけるようになるよ」ということには概ね同意です。アナログで描く技術はあがらないかもだけど、私はクリスタ大前提でも「そこそこきれいな絵」を描くのが目標だから…。

まあしかし、「地味なリアクションポーズ集で絵を描こう!」みたいなタイトルで本を出しても、全然売れないだろうなー。私は読むと思うけど…。


もっと日常っぽいポーズが欲しいんだという欲求から探し当てたのがこの本。

日常ポーズメインに、写真から起こした漫画の線画を正面、横、斜め前、後ろから見た様子がまとめられています。

おお…すごくいいじゃないか。パクリやすそうだ。

だけどね、私は根本から間違えてました。

表情と違って、パーツなんてものは、ほぼほぼ無限にあって、そうそう使い回しができないんですね。

例えば「ラーメンを食べる」というポーズが描きたいときに、手持ちに「食事をするポーズ」とかがあっても、そのままは使えないわけでしょう。

一番いいのは、どこからからラーメン食ってる人の写真とかイラストを探し出してきて、それを参考に描く。

この本は、ポーズが100個まとめられてるのですが、100個くらいでは全然足りないのでした。

けっこう筋肉とか、関節を意識した体の動き方とかを理屈で理解して描きましょうという、正統派イラストレーターの精神で話が進んでいきます。

私は、ラクしてそれっぽい絵を描けるようになりたいダメ人間ですので、ちょっと合わないかな…とそっ閉じしました。

私の目的には合わなかったけど、「ポーズの質がいい」と評価は高い本です。


これはねぇー、私には刺さらなかったですね。

「世の中のイラストの描き方は中級~上級者向けなのです」
うんうん、そうだね

「私が初心者におすすめするのは、経験上、模写やクロッキーです」
えっ!

もうこの時点で、読む気をなくしました。

タイトルから考えるに私はこういう本だと思っていました。

イラスト入門で「まずラフを描きます」ってムカつくよなぁー!こっちは描けないから入門書を買って読んでるつーの。ラフを描けるくらいなら、入門書なんかよんでねーんだよ。クソックソッ!この言葉、超イラつくぜぇ~!

そういう怒りに満ちた、初心者救済本だと思ってたのに、勝手に裏切られた気分になりました。

「なんか、ズルい抜け道ない?」って相談したら、正論で説教された気分です。

ちょっと悪く書きすぎたかなぁ~と思って、amazonのレビュー見たら、もっと辛辣なことが書いてありました。




いいなと思ったら応援しよう!