全裸で走る。振り返らない。
古物を好む人たちの共通話題というと
価格高騰だ。
あのレコードが500円で買えたものが。。8000円。
あのバイクが100万円で買えたものが。。800万円
なんて話を沢山聞く。
価格高騰が揺れ動かす要因は様々だ
もちろん需要と供給からなる価格設定は
長年人気のある車種で
これからタマ数が減っていく古物は貴重になっていくだろう。
また、当時新品で高く手を出すことが出来なかった子育て世代の親が、
子供が自立し、金銭に余裕ができたことによって
価格設定を高くしても手を出しやすくなったこと。
「古いものがカッコイイ」とカテゴライズされた
世間の風潮による全体的なイメージアップも考えられる。
そんな中でSNS普及が
情報共有とさらなるイメージアップを加速される。
だから
本当に欲しいと思うものか
常に自問自答して
長く手においておけるものか
どうかの脳内調整を続ける。
変わらない価値観はとても素敵だ。
けど、変わっていく価値観も大事にしたい。
レコードにおいて
欲しくてたまらなくても4000円以上は出さない。
ジャケットのクレジットをよく読んで
気になっている演奏者や作曲家を焦点に当てて
レコードを選ぶと自分の気に入ったレコードが
安価で思っている以上に見つかる。
(先見の明があるのか安価で買ってから価格高騰することもしばしば)
高値がつく頃には遅い
本当に欲しいと思うものにだけ執着、アンテナを張っていると
自分の生活スタイルに合った大好きなモノが見つかる。
それがいくら高値であったとしても
価格の概念を超えて購入しようとするかもしれない。
そういったモノを所持していると
自分らしさの輪郭が見えてくる。
同じ物を所持している友人の価値観を共有する
自分の輪郭が際立って見えてくる。
周りに流される必要性も凄く大事だ。
現に、自分がバイクを乗り出したのは
友人みんながバイクを所持していて
会話の共通言語が無かったからだ。
どこまでそのモノを愛して知る事ができるか
自分らしさを知るには
そのものを愛する自分を認めること。
最近、英車を所持することになって
いろんな事を考えるようになった。
ツーリング自体が好きだったんだ。
ドラムブレーキは止まらない。
小排気量だから坂道は登らない
これらをカバーするのはライディングスキルだ。
止まらないドラムブレーキは
予測が必要だ。
必然と目線を先にして走る様になり、
カーブミラーを凝視するようになった。
急な坂道を見つければ
事前に回転数を上げて坂道に登る準備をする。
このバイクは走らないんじゃない。
走るように走らせるんだ。
このバイクのデメリットを理解して
認めてあげる
ただなんとなく周りに流されてバイク乗りだった自分は自分らしさもない。
今は違う。
誰よりもオリジナリティのある自分がいる。
高値市場になった旧車文化。
本当にそれが好きで良いものですか?
オリジナリティって何か?
自問自答を常に心がける。
そしたら本当に好きなものが
人気になる前に
高値になる前に
オンリーワンの自分が見つかるのかもしれない。