【りりのーと】『黒牢城』
こんにちは!
はじめましての方ははじめまして!
覚えてくれている方はお久しぶりです!読書の秋だと意気込んで本を読み続けた結果、ここでのアウトプットが後回しになってしまい前回の投稿から時間が空いてしまいました…。
久々の投稿になりますので気合いを入れていきたいと思います!
新しい試みとして有料部分を設けてみました。もしこの記事に価値があるなと思っていただけたなら投げ銭していただけたら嬉しいです。
加えて、せっかくお金をいただけるならとちょっとしたオマケを書いてみました!この部分は紹介した作品をより楽しめるような情報など提供できたらと考えています!ネタバレを含む要素も語る場として使っていきます。オマケも見たいよーって方は是非!!
早速ですが、最近いろいろな所でブラックフライデーセール中です。皆さんは何か買われましたか?わたくしはなんと遂に電子書籍デビューしました!AmazonのセールでKindle端末を買ったのです!しかし、本棚の積読を消化しないといけないので、まだ使えてないんですよね…。
閑話休題。さて、今回は久しぶりの投稿に相応しい作品になるのではないでしょうか。直木賞受賞作品、米澤穂信先生の『黒牢城』になります。
米澤穂信先生大好きアカウントになりつつありますがやっていきましょう!
基本情報
タイトル:『黒牢城』
著者:米澤穂信
キャッチコピー
「天守と土牢、
籠城の果てに二人の知将が臨む景色とは」
あらすじ
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが一。事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
ここ好きポイント①:
荒木摂津守村重
この物語を語る上で、村重の存在は欠かすことができないでしょう。荒木摂津守村重とは、織田家から摂津一職支配を許された有岡城の城主である。
荒木村重とは豪胆無比な人間で憂き世の諸人全てが戦国武将と信じて疑わない人物だ。しかし、彼の本質は武とは違う。勝機やわずかな綻びを見逃さない鋭い勘である。
第一の事件、安倍自念殺しによって生まれた諸将や民草のかすかな動揺を見逃さない。村重の下知に叛き自念を殺したものを明らかにせねば、諸将の村重へのわずかな疑いをも振り払わねば、織田の攻めを退けることは叶わないと判断したのだ。
織田軍の戦列が整いつつあり、刻々と追い詰められなか村重は自念殺しの犯人を突き止める。間に合った。初撃は戦列を整えた織田方が放った。堅牢な有岡が落ちるとしたら内応であり、裏切りが起こるならば開戦の瞬間だ。村重も気を張り詰めていた。内応は、なかった。有岡の将卒は村重の命に死力を尽くす。戦は荒木の快勝であった。
村重の魅力が垣間見える一幕であった。
ここ好きポイント②:
黒田官兵衛
もう一人の探偵、黒田官兵衛について語ります。官兵衛は物語の冒頭、織田方の間者として有岡城の本曲輪を訪れます。戦国の世の習いとして官兵衛は殺される運命にありましたが、村重は殺すことも織田方に返すこともせず、土牢へと幽閉します。村重と官兵衛の因果を巡る一件となります。
さて、この『黒牢城』は城内で起こる難解な事件に村重が立ち向かう物語です。官兵衛の生殺与奪を握る村重は天下一頭のキレるこの男を利用しない手はありません。よって安楽椅子探偵、黒田官兵衛が誕生するのです。
官兵衛の魅力は村重の持ってくる少ない情報から難事件を紐解いてしまう手腕にあります。官兵衛は難事件にどのように関わるのか、是非本編をご覧になって確かめてください!
商品ページ
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございます!
『黒牢城』に興味を持っていただけたら幸いです。すでにお気付きかと思いますが、本作は時代劇を語りながらミステリーというとんでもないものとなっています。時代劇は昔風な言葉が使われ、抵抗がある方がいらっしゃるかもしれまんが、大丈夫です。言葉のリズムが心地よくとても読みやすい文章になっています。米澤穂信先生すごい!
さて、物事に5W1Hの1つでも欠けていればミステリーとはよく言ったもので、史実をもとに時代劇の中での事件を解いていくというものは新感覚で面白かったです。
ミステリーかつ新作ということもあり、人物に注目して書いてみました。短くなってしまいましたがここまでとさせていただきます!
では、繰り返しになりますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
良いお年を!!!
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