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「バカでダサい」私を隠していた

我が家は田舎の一軒家。
位置も1番奥だから
我が家に用事がある人か
奥の畑にくる年配者しか
我が家の前を通る人はいない。

人や車がくれば
番犬が吠えて知らせてくれる。
家族は仕事で夕方まで帰ってこない。

つまり、ほぼ人は来ない。
人の目を気にする必要はない。

裏庭の釜戸で火を焚いて
焼き芋をし
コーヒーを飲みながら
ハッピー理論を聞く時間が
癒しだ。

そんな誰もいない環境なのに
私は「人の目」を
気にしている事に気づいた。

もし誰か来た時に
ハッピー理論を聞いているのを
知られたくない。

絶対ハッピー理論なんて
知らないだろうから
わからないだろうけど
「変なの聞いて
精神病んでるのか?」
と思われたくない。

車で聞く時も
徐行する時や
赤信号で停止する時は
音が漏れないように
その都度、音量を下げる。

「何聞いてんだこいつ、
やばー。」
って思われたくないから。

誰かを車に乗せる時には
絶対、ラジオをかける。
だってラジオなら
かかる音楽も話題も
私の選択ではないから。

「へー。こんな音楽聞くんだ
センスないな。」
って思われたくないから。

だからそもそも音楽は聞かない。
聞いたとしても
特定ではないピアノジャズとか
誰にも何も言われなさそうなやつ。

夫の前では
最近ようやく
ハッピー理論を聞けるようになったが
両親の前では聞けない。
「またメンタル病んでるの?」
「その人が言ってるのは
それはキレイ事よね」
と言われたくないから。

私には兄がいるのだが
私と兄は
正反対なのかもしれない。

兄は実家の大きなテレビで
堂々とVチューブ(?)なるものを
我が物顔で見る。
(私にはよくわからない世界観)
オタクであることを
誇りに思っている感さえする。

1つ質問すれば
倍返しで答えてくれる。
堂々とオタク節を、
悪びれることも
恥じることもなく
善意と自信あふれる表情で
ぶちかましてくる。w

お金も時間も全て
好きな事に費やしている。
母に小言を言われても
不機嫌な態度で対応し
ゲームやグッズ購入はやめない。
物で溢れる部屋。
読んでない本もたくさん積まれている。
貯金もほぼない。

だが充実しているように見える。
退屈そうな時がない。
ゲームやキャンプに忙しそうだ。

「このままでいいのかな。。」
とか思ってなさそう。

「このままがいい!」
と思ってそう。

学歴も低い
収入も少ない
休みも少ない
妻も子もいない
持病もある

だが楽しそうだ。

兄なりに不安や悩みは
あるのだろうけど。

ずっと安定して
楽しそうだ。

兄は時折
裏庭で焚き火をしている。

「何かを焼くわけでもないのに。
何のために???」
とずっと思っていた。

だが、最近、
焼き芋を作るために
火を起こしたことで
兄の気持ちがわかった。
(火おこしもうまく行かず
兄に聞いたらうまく出来た)

焚き火をする理由。
それは
「楽しいから」だ。

火を育て、
育った火に癒される。

ただそれだけ。

ついでに
バームクーヘンや
ウインナーを焼いて
甥っ子姪っ子が喜べば
またそれも良し。

ただそれだけ。

「人の目」を気にせず生きる。
誰に何を言われようと
堂々としている。

誰かが言う、
「へー。そんなのが好きなんだー」


私は「バカにされた」と捉えている。

兄は「興味を持ってくれた!」
と捉えている。

あぁー。わかった。
私は
バカにされたくないんだ。
ダサいと思われたくないんだ。

私は
バカだとバレたくないんだ。
ダサいとバレたくないんだ。

私は私のことを
「バカでダサい」と深く信じてるんだ。

あぁ、知らなかった。w

大丈夫だよ、
バカでダサいところも好きだよ。

夫や両親、兄は
私がバカでダサいことを知っている。
それについて
当たり前すぎて何も思ってないし
可愛いと思ってる。

私は
両親や仲の良い友人に
小馬鹿にされるのは好きだw
私を知り、
愛しているのが伝わってくるから。

仲良くもないのに
ガチで小馬鹿にしてくる人とは
関わらなければいいだけだし、
そもそもそんな人周りにいない。
きっと子ども時代の経験を
引きずっているのだろう。

もう私を愛なく小馬鹿にする人はいない。
居たとしても
その人をスルーする判断力が私にはある。
なんなら反撃する力だってある。w

子どもの時のように
バカにされたら
「相手が正しいんだ」と
小さく縮こまって引くのをやめて
逆に
兄のようにグイっと
相手が引くぐらい食い気味にいってやろう。

「そーなのよ!バカなのー!笑
ダサいよねー!!ウケる!🤣」

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