【1日1冊】イノベーション・新しい価値を「編集」する手法/編集思考(著)佐々木紀彦
- date:2019.11.25
こんにちは。
本日は、News Picks Studios CEO の佐々木紀彦氏の著書を読みました。先日Voicyで岩佐文夫さんと荒木博行さんの対談を聞いていて、「編集」という考え方にとても興味がでたので、「編集」という職業のエッセンスを学ぶために「編集思考」を選びました。
(こちらの対談もとてもおもしろいので、ぜひチェックしてください!)
本日の1枚まとめ
本書では、本の編集についてではなくて、色んなビジネスの事例で活用できる「編集思考」の説明と、編集フレームワークでイノベーションを説明しています。
特にスペシャリストではなく、ゼネラリストや調整をする人側がうまく専門家ではないからこそ、横断的に考え組み合わせることで価値を出すために有効な思考法だと思いました。
「アイデアは既存の要素の組み合わせ」というのは有名な話でありますが、本書では、「編集」は、「素材の選び方、つなげ方、届け方を変えることによって価値を高める手法」と定義しており、素材を選び、つなげる ことなる編集は、新しいアイデアの創出やイノベーションとは非常に相性が良いとあります。
そして、編集という手法を広く活用できるようようにしたのが「編集思考」で、編集思考は4つのステップとして提供してくれます。
編集思考の4ステップ
・①「セレクト」:選ぶ
・②「コネクト」:つなげる
・③「プロモート」:届ける
・④「エンゲージ」:深める
引用元:異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考(著)佐々木紀彦
この中で、特に難しいなと感じるのは「コネクト」です。情報のインプットはネットや本など、比較的に誰にでも簡単に大量に収集することができます。問題はその情報をどうつなげるかが、個人のセンスが必要になります。
本書の中で、そのセンスの部分にも、「コネクトの法則」として切り口を考える方法を紹介してくれています。
法則のポイントは、「異質なもの」の融合するだと思いました。そして、下記の3つの法則など、意図的に極端なつなげ方を意識することで、バイアスを廃するだと思いました。バイアスは普段は注意していても気づけないのは、「ファスト&スロー」でものとおりで、システム1のアルバイトが対応しているのでなかなか気づけません。ここで「異質なもの」を組み合わせるという難易度の高い組み合わせを要求することで、システム2の店長に対応させることで発見させるというのが有効になると感じます。
*システム1,システム2は以前に書いたこちらを参考にしてください。
コネクトの法則
・コネクトの法則1:「古いもの」と「新しいもの」をつなげる
・コネクトの法則2:「縦への深堀り」と「横展開」でつなげる
・コネクトの法則3:文化的摩擦が大きいもの同士をつなげる
引用元:異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考(著)佐々木紀彦
また組み合わせの価値を言語化する際には、「SHIFT:イノベーションの作法」に、バイアスの構造化という発送法が紹介されているため、参考になります。
SHIFT の1まいまとめはこちら
組み合わせや、クリエイティブについて考えさせられる本でした。ぜひ、ご一読ください。
本日紹介した本