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選挙に行こう!

先日、毎日新聞のオピニオンに、「総選挙に寄せて」というタイトルで作家の高村薫さんの話が掲載されていた。

こういう記事がもっと多くの人の目に触れることを心から望む。

ところで、私の住む県では、9月27日は県知事選挙の投票日と決まっていた。掲示板の準備も終わってから、解散総選挙の日程が決まり、知事選の看板のすぐ隣に衆議院選挙の看板が並んで立った。
県道からよく見えるところには、でかでかと県知事選の横断幕が貼られていて、衆議院選挙のはどうするのだろうと思っていたら、一週間後には県知事選&衆議院選挙の横断幕に掛け替えられていた。前のは外して捨てたのかな?なんて無駄金…😰

驚いたのだが

任期満了は1回だけ?!

そうだったのか・・・知らなかった。
選挙ってものすごく手間も費用もかかるらしい。出馬する人たちには別の意味でも金がかかるらしいが、公的な準備や費用が私たちの税金から出ていると考えると、これほど解散総選挙が(というか解散総選挙しか)行われていないというのはどうなんだろう。

そして、年々下がり続ける投票率。
私は選挙権を得て以来、選挙権を履行しなかったことは一度もない。国政選挙、県、市、あらゆる選挙にすべて行き投票してきた。
私にとってはごくごく当たり前だったが、10年、いやもう20年ほど前になるか、息子の同級生のママが「選挙なんか今まで一度も行ったことがない!」と普通に言うのを聞いて心底驚いた。
私の周りにいた人たちは、両親を含め、選挙に行くというのはごくごく当たり前のことだったからだ。
なので投票率が発表されるたび、その低さに驚き信じられずにいたのだが、彼女の発言を聞いて初めて実感を伴う数字になった。というより、彼女こそが投票率が示すとおりの行動をしていたということだったのだ。
思わず口をついて出た「ええっ?どうして選挙に行かないの?」という私の言葉に、彼女は「選挙なんか行ってもなんにも変わらんじゃろ」とごく当たり前に答えた。
「いや、それでも行かないとますます変わらんよ」という私の言葉はまったく彼女に届く気配はなく、私もあまりその場の空気を壊したくなくてそれ以上何も言わずに終わった。
あれからずいぶん長い時間がたち、投票率はますます下がった。
彼女はあれから一度でも選挙に行ったのだろうかとふと思った。
私はといえば、自分の子どもたちには必ず選挙に行く姿を見せ、彼らが選挙権を持ってからは投票してくれていると信じているが、果たしてどうしているだろう。

さて、先日のこと。
実家に行ったら、母が「選挙に行かんといけんかなあ」とつぶやいた。小さい頃は、投票所に連れていかれ外で待っていたくらいなので、母の口からそんなことばが出ることに驚いたのだが、両親ともに足腰が弱り投票所まで行くことを考えただけで面倒な様子だった。母はともかく父を連れて行かなければならないというのが負担なようでもあった。
そこで、私が期日前投票に連れて行くことを提案した。
支所に行けば、私もその時一緒に投票することができる。なので、一緒に行こうと言ったらとても喜んでくれた。
というわけで、本日、両親と(休みだった夫もついでに)一緒に期日前投票に行った。
驚いたことに、支所に着くとなんと駐車場はいっぱい。やっと車を止めると、入口の前には長い列。この地区にこんなに人が来るなんて・・・・
今回は知事選と衆議院の同時選挙だったので、受付や投票券の配布も複雑で、市の担当の人たちもものすごく大変そうだった。

そして投票。
知事選の投票はいつもどおりだったが、そのあと衆議院の選挙区と政党、そして最高裁判事の国民審査の3枚の用紙をいっぺんに渡された。私はさすがに難なくできたが、高齢者や障害のある人にとっては、複雑で難しいだろうという気がした。なかなか出てこない父親の様子を出口の外から見ていたら、次からは「同伴者」として付き添う必要があるかもしれないと思った。

ともあれ、本日無事期日前投票終了。

結果はどうあれ、少しでも投票率が上がりますように。
皆さん、選挙に行きましょう!

投票が済んで外に出たら、列はさらに長くなっていた。

おまけ)今回は知事選も同時だからか、特に投票所が混雑しているのだろうか。受付も投票もたしかに複雑。市のHPには、選挙管理委員会事務局からのお知らせとして、「これまでの投票状況をみると・・・午前10時から12時頃の来場者が多く、午後4時以降は比較的混みあわない傾向」と書いてあった。昨日までお天気が悪かったので、今日はさらに多かったのかもしれない。


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kajun。
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