古着deワクチン出してみた

４月からやることリストの上位にあったのが「家の片づけ」
が、いっこうに進んでいない。
モノを捨てるしかないのはわかっている。
が、実は私は捨てられない女。
そしてその前の仕分けが何より苦手。

中でも一番やらなければならないのが服の処分だ。
自分のはもちろん、子どもたちの小さい頃の服まである。そして、息子たちの着なくなった服までそのまま2階に置いてある。息子2号など2階を衣替えに使っていて、必要なものを時々取りに来るといった状態だ。

春から何度か手はつけた。
引き出しの奥から、何十年も前の服がいくらでも出てきて途方に暮れた。就職したときのスーツがあったのにはさすがに参った。捨てた覚えがなかったので、あるのはもっともなのだが。
少しずつ仕分けはしたものの、捨てられない性分なので、そこからどうするか悩んでばかり。

シミになったり、くたびれたりして明らかに着られないモノは、分別ごみに出した。まだごく一部だが。
自分ではもう着ないけど、捨てるのはもったいない（この「もったいない」が曲者）のをどうするか。特に息子たちが「これは捨てて」と置いていった服には新品同様のものも結構ある。
メルカリで売るなんて面倒なことは私にはとてもできない。
セカンドストリートかどこかに引き取ってもらうかなあ・・・と思いつつ、ひとつ試してみたのが「古着でワクチン」
仕分けしてリユースされ、ポリオワクチンになるという。少しでも人の役に立つならと申し込んでみた。

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スタンダード30㎏は3300円。
送られてくる専用キットに古着を入れて送り返す。

30㎏の袋は思った以上に大きかった。
「重いので玄関で入れてください」と書いてあったことに納得。
相当入ったが、でも我が家の古着の1/10も入らなかったかな。

満杯に入れたので30kg超えたかもと思い、計量したかったのだが、自力ではとも量れなかった。仕事から帰ってきた夫に頼んだが、持ち手がないこともあり抱えきれず、二人がかりでなんとか持ち上げて夫の身体ごと体重計に乗せて計量した。（合わせて100kgを超えない体重でよかった笑）
で、たぶんぎりぎり29kgと思われた。

さて、回収依頼の電話で、「古着でワクチン」であることをちゃんと伝えたのに、翌日回収に来たのは小柄なお姉さん。

「えっと・・・大きいですよ。古着でワクチンです。」
「え？」
「電話で伝えてたんですけど・・・」
「すみません、伝わってなかったです。午後から出直して来てもいいですか？」
「もちろんです。うちはいつでもかまいませんよ。」
そして昼前、思ったより早くやってきたのは、やはり朝と同じお姉さん。
てっきり違う人が来るものだと思っていたのに。
「早かったですね？いったん帰られたんですか？」
「いえ、配達を済ませて車を空けてきました。」
なるほど。
しかし、台車など降ろす様子もない。
「あの～、重いですよ。手伝いましょうか？」
「大丈夫ですよ^^　サイズだけ一応測らせてくださいね」
重さではなくサイズを測られた。もちろんOK。
で、腰を落とすとひょいっと持ち上げた。
マジか( ﾟДﾟ)
玄関か駐車場までは、ちょっと距離があるし階段もあるのだが、彼女はそのまますたすたと歩いて、どさっと車に積み込んだ。
「では、おあずかりしました^^」
と、さわやかな笑顔で去っていった。
慣れているのか、鍛えてあるからか、なんにしてもすごい。

夜、帰宅した夫に「私よりずっと小柄なお姉さんが一人できて、さっと抱えて車に積んだ」ことを話すと、心底驚いていた。
私ら、年寄りということか・・・。

とりあえず、旅に出る前に回収に来てもらえてよかった。
少しでも誰かのお役に立てますように。

さて、まだまだ残っている膨大な服たち、誰か引き取ってくれないかなあ・・・。