「自分らしい死へ備えを」@さあこれからだ-202-
数年前から毎日新聞を購読している。
長い間、主な記事はWEBで読み、新聞本体を開くこともなく古紙回収に出していたのだが、この春仕事を辞めてからは、毎日紙面をすみずみまで読むことができるようになった。
その毎日新聞に鎌田實医師が連載しているコラム「さあこれからだ」に、先日noteに書いた「Voicyで聞いたNHKの番組のこと」が取り上げられていた。
鎌田医師のわかりやすいNHKの番組の説明(以下コラムから引用)↓
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こうした状況のなかで、遺体をめぐるトラブルが起きている。「知らない間に火葬された“あふれる遺体”相次ぐトラブルの実態」と題して、6月10日、NHKの「クローズアップ現代」が報じた。
番組ではこんなケースを紹介した。海外に住む長女が、日本で暮らす母親と突然、連絡が取れなくなり、心配して帰国したところ、母親は救急搬送された後に死亡していた。そればかりか、すでに自治体によって火葬されていた、という。病院のある自治体が、母親の住む自治体に問い合わせたが、「すぐに対応できる親族の情報がない」などの理由で、自治体が火葬することになったようだ。
NHKの調べでは、引き取り手が分からない遺体を自治体が火葬した件数は、23年度で約1万2000件となった。自治体の事務負担が増え、遺体の保管、火葬などの費用を合計すると年間60億円を超える(22年度)という。
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私はこの番組自体は観ていないのだが、鎌田先生はゲストとして出演されていたそうだ。
そして、以下のことをアドバイスされたとのこと。
まさに、「どうすればいいのか」と私が思っていたことの答えを番組内で述べられていたのだ。(以下引用)
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ぼくは、この番組にゲスト出演したが、対応策として三つの提案をした。 一つは、緊急連絡先はアナログで示すこと。いまは多くの人がスマートフォンを使っているが、パスワードロックがかけられ、第三者が簡単に開くことができない。その結果、誰に連絡していいのか分からないことが多い。むしろ、紙に緊急連絡先を書いて、財布のなかに入れておく、自宅の分かりやすい場所にはっておく、というほうが現実的だ。
二つめは、情報は自分から預けること。友人でも、近所の民生委員でもいいので、自分が亡くなった後はこうしてほしいと伝えておくと、行政との橋渡しをしてくれる可能性が高くなる。
三つめは、エンディングノートを書き、分かる場所に置いておくこと。
(以下省略)
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「緊急連絡先をアナログで示す」やはりそれに尽きるのね。
財布に免許証は入っているけれど、それを持たずに出歩く可能性を考えると、やはりスマホケースに忍ばせるのが現実的かな。
そして、二つ目として書かれていた「情報を自分から預ける」ことの重要性と必要性を証明するような話をこの数日後に聞くことになるとは、このときは思いもよらなかった。その話は、また後日あらためて。
三つ目のエンディングノート。
延命治療や死後の対応などのことを記すのはよくあるが、ここでは「死ぬまでにやりたいことリスト」という項目が最初にあると紹介されていた。
なんて素敵!
そしてもう一つ「素敵な遺影を用意する」ということもすすめられていた。これは実は以前に考えたことがあって、用意しておいて時々更新したいなと思いつつ手を出していなかった。
自分のこと、両親のこと、少しずつ考えたい。
鎌田先生が出版された「鎌田式おきらくハッピーエンディングノート」が欲しいなと思っている今日この頃である。