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棗いつき 1st LIVE TOUR TRAVEL2U 東京公演ライブレポ


1.はじめに

ご覧の皆様こんにちは。かじゅと申します。
普段から棗いつきのオタクとして何かつぶやいてるわけでもなければライブレポも初めてなので、オタクの皆様にとっては基本的に始めましてかなと思います。

タイトルの通り、TRAVEL2U東京公演に昼夜参戦しての感想です。あまりの良さに書くしかないと思い初のライブレポに挑戦となりました。
興奮のあまりセトリを全く覚えてなかったためディレイ配信が始まってから書こうかなとでも思ってたんですが、ありがたいことにインターネットにはセトリを覚えている方々がおられたため昨日の興奮冷めやらぬ中、筆を取っています。

先に注意点などを少しだけ書かせてください。
・セトリバレ前提です。MCの内容とかまで入ります。

・棗いつきの曲を知っておりディレイ配信を見ようかなと考えている人、ないし他三会場で参戦したものの東京公演未参加のオタクの方たちは、まだ間に合うからブラウザバックをお勧めします。こんなにも素晴らしいライブの情報の初摂取がこんな記事ではあまりにももったいないので、ディレイ配信を心待ちにしておいてください。ちなみにそのあとで見に来てくれてもいいのよ

・私は棗いつきを知ってまだ一年経つか経たないかくらいの人間です。初参戦はパラレルショット。古参じゃないよとだけ

・棗いつきを知らんけどこの記事にたどり着いたぞ!という方は、いきなりディレイ配信のチケットを買えと言われてもハードルが高いと思うので、記事を読みつつ気になった曲を聴くなどしてくれると嬉しいです。

・思い出すためにタグの付いたツイートやすでに上がっているライブレポを見ながらやってるので、多少表現などが似る可能性があります。

前提はほどほどに、それじゃいきましょう。

2.開演前

山手線が一瞬止まるというほほえましいトラブルもありつつ11時すぎに現地に到着。
思ったより長いガチャ列にびっくりしつつのんびり並び、無事に10回分のガチャを引けました。グッズ類は事前通販で揃えておいたので、現地限定のステッカーのみ購入。

東京公演ステッカー。
ライブを意識して、たむカラーの黄色ネイルで来ました。


ビニールストラップが3つずつ出るという「そんなことある?」状態になったものの、現地でトレードをしていただき無事に全種揃えることができました。トレードに応じてくださった方にはこちらで再度お礼申し上げます。たすかりました。

そこから開演までにはまだ時間の余裕があったため、一度品川駅の逆方面に出て昼食をとるなどして開場を待ちました。腹ごしらえは大事。

あとは現地で声をかけられ、寄せ書きも書かせていただきました。あとでTwitterで完成形を見たんですが、色紙5枚が埋まっててびっくり。素敵な企画に参加させていただきありがとうございました!

3.昼公演

昼公演は二階席でした。最初チケットを見たときは「うげぇ運がねえ」などと思ったものですが、現地に行ってみるとこれがとてもいい席。ステージほぼ正面かつ視界を遮るものが何もなかったため、とても見やすい席でした。低身長の自分にとっては変に5列目とかに放り込まれるより見やすかったかも。
そしてその二階席は四人で一部屋という若干気まずいような特殊配置でしたが、同席した方々がみないい人で楽しくライブを見ることができました。昼公演の408-411席の4場所4公演全ツ(?)ニキ、鏡像崇拝から参戦ニキ、後方ペンラぶん回しニキありがとう。楽しかったよ!!

一点注釈として、昼夜共通の曲はこの昼公演の項目で全部書きます。夜公演の項目ではセトリ変わった部分だけ書きます。

バンドメンバーたちが登場し、BGMの音量が大きくなってから消え会場のボルテージも上がってきた中、一曲目は…

1-八月の風が吹く頃

まだ八月!まだ八月です!!
夜公演では「脱法八月」なんてMCもあったこの曲からスタート。
なんとも夏らしいさわやかなスタートとなりました。素敵。

タグとかを見る限り望まれつつも歌われてこなかった曲らしいので、古参オタクの方たちは大歓喜といったところだったのでしょうか。ただ本人がMCで言っていた通り、まぁ歌うならこの時期じゃないとね~というところはありますわなーと。

2-Limitless

この曲のないライブなんかないだろと思ってたので絶対あるとは思ってました。そりゃもちろん思ってましたよ。
ただ二曲目に来るかい!?!?!?!?もっと後半だと思ってましたよあたしは!!
ただこれで一気に会場のボルテージは最高潮に。いいよね、「りみっれー!」するの。そりゃもう全力で叫びました。

確かここで初回MCだったと思ってます。ぶっちゃけタイミングも内容も完璧に覚えきれてないので基本的には曲の話ばっかりするんですが、MCタイミングでみんなで水を飲むというのはいい発想だなと思いました。
演者側はもちろん水飲まないとやってられませんが、とはいえその時間無言になってしまうのもまた事実。難しいものだなとは思ってたのですが、夏場なのもありこれはとても素敵。いくら室内とはいえ脱水は本当に怖いですし。
「お水を飲みましょう!」『はーい!』のくだり、個人的にとてもかわいらしくて好きでした。初回MCで誰かしら「お水美味しー?」して「誰だ水飲んでないやつはぁ!」って詰められてるのも結構好き。

3-イノリゴト

いいよね。

といいつつ、このあたりで二階席の問題点が少しだけわかってきました。
それが、「静かに歌ってるパートあんま聴こえない」というもの。
後述する夜公演は一階席最後方だったんですが、こっちではそこまでひどくなかったのでおそらくスピーカーの位置などによる問題なのかな?と思ってます。
この曲で言えば、サビの声を張るところなんかは一切問題なく聴こえるんですがAメロあたりのパートは伴奏にかき消されがちでいまいち難しい感じでした。ただ全く聴こえないとかそういう話ではなかったので、これもライブらしさというところでオールオッケー。楽しんだもん勝ちですから。

4-ハッピーエンフォーサー

連続してアップテンポな曲。
この曲に限らず、間奏で「はい!はい!」ってするの大好きです。
ただこの曲に関してだけは個人的には一個だけ言いたくて。

なんでダンスないんだー!!!!!!

まぁ2ndとは違いバックダンサーもいませんし、流れ的にも観客煽って盛り上げるあれはめっちゃわかるんです。わかるし楽しかった。
ただ僕は2ndで見たこの曲のダンスが大好きなんです。ダンシングたむが見たかった…
(もちろん文句付けたいわけではないのであしからず。念のため。)


5-UNNAMED

ところでライブ前の私のツイートにこんなんがありまして。

ほんまよかったなお前な。
念願叶ったというべきでしょうか、聴きたかったUNNAMEDです。

歌詞が大好きなんですよね。
今はまだ名前もない感情 ”恋”でも“愛”でも”好き”でもないとしたら それは君と僕だけのトクベツな感情だ
ここが特にだいすき。

あとこの直前の「ただ君の名前を呼ぶよ」のとこ、歌というよりセリフって感じで言ってくれたのがめっちゃよかったです。ほんとうにすき。

6-青のすみか

ここからはカバーソングタイム。
この曲の時にとにかく印象に残ってるのは、青で染まったライブ会場です。
今回のペンラは色が変えられるっていうことでみんなここで青にしていて、それはもう幻想的な光景でした。こういうのもライブの醍醐味だなーって。

7-青と夏

「夏が始まった 合図がした」というよりもう夏は終わりそうではあるんですが、こまけえことは良いんだよ。
ペンラも継続の青とたむカラーの黄色が混じってとてもいい感じでした。

棗いつきの歌声の大好きなところとして、芯がものすごくまっすぐな歌声ってところがあるんですが、このカバーはそれがとっても生きていると思っててすごい好きです。

8-Mela!

この曲、たむとは関係のないところで別の方のカバーを聴いてから原曲も一緒に好きな曲だったので生で聞けてうれしかったですね。
LaLaLa LaLaLa~のパートみんなで歌ってペンラ左右に振るのも楽しかったし、サビでぴょんぴょん跳ねるたむを見てるのも楽しかったです。本当に元気になる曲。

原曲が緑黄色野菜さんという事もあるのかあるいは明るいイメージからか、赤~緑までたくさんの暖色のペンラが舞ってて綺麗でした。
さっきからペンラの話ばっかじゃねえかお前って思うかもしれないんですが、僕ライブ行った時にペンラ見るの大好きなんですよね。やっぱり綺麗だし、会場の一体感とかを感じれたりするのでちょいちょい会場全体を見ながら参加してます。


前半戦がここまでで終了、2ndの時と同様にお着換えタイムでしょうから休憩かな?と思ってたらバンドの皆さんによるパフォーマンスタイムがありました。これまじでめっちゃよかったので、ディレイ配信にも残っててほしい。
ちなみに衣装は前半戦が今回のKV衣装、後半戦がいつもの概念たむ衣装。

そんなバンドパフォーマンスからつながるように後半スタート。

9-ストラゴヴィゴス

個人的にはちょっとびっくりでした。前回行われた2ndのテーマ曲なんですが、前回の目玉曲だったこともあり今回はないのかなーなんて考えてたもので。
2nd昼で「この曲ここがコールなの!?」と全くできずに焦り夜までに覚えたのを思い出します。何とか覚えててよかった、「Go? Not to go? Which would you choose?」。「Left side? Right side?」も「Hey! Let you know! Whatcha gonna do?」も今回は完璧に合わせられました。たのしー!!

10-PRIMARY STAR

今回のCDアレンジ枠その1。
この曲はところどころに入ってる振付がめっちゃよかった。頭の上で手をパッパッてやるやつとか。
原曲の方とかなり味付けが違うので、棗いつきをあんまり知らんよという方は是非原曲の方と聴き比べしてください。


ちなみにこれはとっても余談なんですが、アレンジ版の音源にちょこちょこトランペットがいるんですよね。生音トランペット欲しかった~~~!!!になるのはトランペット吹きだからでしょうか。なんならあたしがやりたい。

11-トレードオフ

これもちょっと驚き枠かも?
というのも、個人的に「ライブ映えする」というより「作品として美しい」枠だと思ってたからです。なんとなく雰囲気で伝わってほしい。
生歌のサビのハイトーンはさすがの一言でした。圧倒された。

12-夏の残り香

時期的にはぴったりですわな。
この曲は何といってもサビ終わりの「eins,zwei,drei,vier」のところがめっちゃよかった。一緒に指でカウントアップした人たくさんいるでしょ。
あの時のたむの顔、少し上を見つめてすごいきりっとした表情だったのが目に焼き付いてます。マジでカッコよかった。

なにせ前回2ndは不穏曲筆頭なもんでこういう演出はなかったんですが、今回はそういうわけでもないのでこの演出。いいね、安心して聴ける夏の残り香…。アレンジとかされてないはずなのに絶望感がなかった気がする、今回の夏の残り香。

あとはこの曲に限らないんですが、今回指差し多かったよね。
この曲だとラスサビ前の「ねえキミならば救ってくれる?」のとこ。
あれ最前で食らったオタクは生きているのだろうか。うらやましい。

13-叛逆のキャスタウェイ

昼公演ではバンドメンバーからの一言パートで、ドラムのいなばさんより「叛逆って書かれたTシャツを着てて…」っていう匂わせが(記憶が確かなら)あったりした一曲。

単純にカッコイイで押しつぶされる感じ。さいっこう。これを浴びたくて来た。

14-プロパガンダ

掲げた拳の」で拳握って掲げた人ー?はーい!!!!!
ここの歌詞合わせがマジで楽しかった。
これも叛逆のキャスタウェイ同様かっこいいで押しつぶされる曲。これよこれ。

15-ANAMNESIS

プロパガンダの最後から音が切れずそのままつながって二個目のCDアレンジ枠。
今思うとこの3曲連続なのちょっとおかしなことやってるな。そりゃ腕は筋肉痛になるしのどが枯れかけるわけですよ。
開幕からドラムがうるっせえのなんの(誉め言葉)。いかにもバンドって感じの音、最高ですよね。

ちなみに原曲もめっちゃいいよ。


16-天気雨の旅

そして〆はテーマ曲!
初聞きから好きな曲だ~!ではあったんですが、やっぱ生で聞くとちがいますね。
これ以上ないきれいな終わり方でした。

この曲については語りたいことはそりゃもう山ほどあるんですが、それは夜公演の部で。
昼の段階では「ええ終わり方や…」でした。

ex1-My Entertainer

いったん舞台からみんなはけてからのアンコール。

ダンシングたむだ~!!!好き~!!!!!!
この曲はダンス込みですっごい好きです。めっちゃかわいい。Limitlessあたりとの温度差よ。
ちなみに夜公演は一階だったんですが、曲の最初の入りのとこが特にぎゃんかわでした。好(ハオ)。

あとアンコール衣装は2nd同様ライブTだったんですが、ちょっといじられて肩出しになってて、そこにリボンがついてる感じになってました。おっしゃれ~。

そして恒例のグッズ紹介コーナーやら写真撮影やらがありまして。
写真撮影の虹、二階から見てたんですがすっごいきれいでした。Shortsたのしみ。



さあ最後もう一曲!の前のMCパート。このセリフは覚えてる人多いと思います。
「いつか棗いつきって存在やその音楽を忘れることがあるかもしれない。だけど、5年、10年と経ってあるときに『そういえばあんな曲あったなぁ』って思い出してもらえればうれしいです。」
記憶はあやふやなんでニュアンスくらいにとどめておいて欲しいんですが。

僕はこの話、すごいその通りだなと思ってます。
そして、きっと棗いつきというアーティストは心の底からこれを願っているとも思います。

私もインターネットにコンテンツを出している身です。音楽ではないし、規模も彼女の比ではないですけど。
そして、彼女の言葉通りいつかは忘れられると思います。きっと、彼女より何倍も早く。

というか、そもそも人間忘れる生き物です。そうじゃないと、辛かったこともいつまでも忘れられないですから。もちろん楽しいことは一生覚えられていればそれに越したことはないですが、そんな都合よくも行きません。

話は少し戻って、私もコンテンツを作っている側です。そして、規定通り忘れられたとしても、やっぱり何かの拍子に思い出してもらえたらそれはとっても嬉しいと思います。「あんなことしてたやつがいたな」って誰かの中で生き続けられるのは、たとえほんの少しの記憶であってもうれしいものです。

人間は二度死ぬ、と見たことがあります。
一度目は物理的な死、そして二度目はすべての人の記憶から忘れ去られたことによる死です。

ファンの中には、「なんでそんな悲しいことを言うんだろう」と感じた人もいると思います。ただ、私はこの発言は本当に心の底から出たものだと思っています。

人間は忘れる生き物です。そして、いつかは死にます。
けれど、たとえ物理的に死んでも、誰かの心の中には生き続けます。
インターネットの海の中に棗いつきの楽曲が残り続ける以上、きっと"棗いつき"に第二の死は訪れないでしょう。
だからこそ、彼女はこう言ったのだと思っています。
そして、その言葉はとてもまっすぐなものだったと思っています。

この話はまた夜公演の時に続くので、いったんこれまでといたしましょう。


ex2-SEEK for MYSELF

ええ曲やで…。
ロングトーン多い曲なのでゆっくりみんながペンラを上にしてくあれがたくさんあったんですが、その景色がすごくよかったですね。

そんなこんなで、あっという間の昼公演でした。
最後のファンサタイム、あれめっちゃいいよね。最前でハート作られたオタクたち生きてるん?うらやましすぎるよ。
二階席だったのでアピールのタイミングを見失ってました。いや、見てるだけですっごい幸せでしたけどね。

実はもっと夜公演との間に時間が開くと思ってたので、いったん駅の方に行ってスタバのおいものやつをいただこうかなんて考えてたんですが、一時間も空かずに夜公演の入場が始まるような時間だったので断念し、近所のコンビニで軽くエネルギーを補充してました。

4.夜公演

先述の通り一階一番後ろの席。ただ、ここも一段上がってたので非常に見やすかったです。多分ここが正解だった。低身長なので。

セトリはTwitterに上げてらっしゃる方がいたので参考にさせていただくと、基本的には似てるんですがいくつか変更点が。
 →書いてたら公式からセトリ来てた。ありがとう神よ。

  昼                                                夜
1.八月の風が吹く頃      八月の風が吹く頃
2.Limitless           Limitless
3.イノリゴト           トレードオフ
4.ハッピーエンフォーサー     PRIMARY STAR
5.UNNAMED           UNNAMED
6.青のすみか           青のすみか
7.青と夏             青と夏
8.Mela!            Mela!
9.ストラゴヴィゴス        ストラゴヴィゴス
10.PRIMARY STAR        ハッピーエンフォーサー
11.トレードオフ        Son macabre
12.夏の残り香         夏の残り香
13.プロパガンダ        Mirror
14.叛逆のキャスタウェイ   プロパガンダ
15.ANAMNESIS        ANAMNESIS
16.天気雨の旅          SEEK for MYSELF
ex1.My Entertainer                      My Entertainer
ex2.SEEK for MYSELF                   天気雨の旅

ということで、夜公演のみだった曲たちを書いてきましょう。

11-Son macabre

この直前がMCパートで、「○○公演来た人~」みたいなのをやってたんですよね。
そこの最後の質問が、「棗いつきのライブに来たのがこの夜公演が初めてだよって人!」でした。何人かいたんですよね、昼もいたけど。
そしてMCパートの締め。
「初めてライブに来た人にも虜になってもらおうかなと思います。聴いてください。Son macabre。」

会場ざわついてた気がします。あかんてそれは。
この曲の絶対的支配力、すんごいんですよね。なんという世界力か。

あと昼公演の夏の残り香の項目で察した人がいるかもわかりませんが、わたくしは2nd LIVE「パラレルショット」の傷がそれはもうぐっさりと刺さっている人間です。初ライブがあれだったので。
どこかのMCパートに「終わりたくないよ~」『じゃあもう一周!』みたいなノリがあったんですが、内心(やべぇループする…!)になってたのはあたしだけだと思います。傷が深すぎる。
なのでタイトルコールでどこかぞわっとしました。ぞわっとしたというか、どこか心が落ち着かないというか、なんと表現すべきか…。いやまぁ今回は安心して聴けるんですけど。
いやもうね、2nd昼であれ聞いたときの絶望の支配力みたいなものが忘れられなくて…。心が完全に支配されてるんですよね、Son macabreに。
この直後夏の残り香だったしね。本当にやめてほしい。


閑話休題。
そりゃこの曲聴いたら虜になりますよねぇ。多分、そういう力は一番強い。


13-Mirror

本当によかったなお前な。(二回目)

入りの静かな英語パートで少しずつ実感がわいてきて、ぶわっと鳥肌が立ちました。
曲単位で言うとこれが聴けたのが一番うれしかった。ディレイ配信で死ぬほどリピートすると思います。
本当に美しくて大好きな曲です。噛みしめながらペンラ振りました。

16-SEEK for MYSELF

一回やったのでURL省略。

昼公演の流れと同様だと思ってたので、ラストが天気雨の旅になるだろう、その前にMCがあるだろうと思ってました。ただ、なんかMCはいらずそのままこの曲来たんですよね。
曲数なんか数えてるわけもなく、「じゃあこの次天気雨か!」とか思ってたらこれの終わりに「ありがとー!」でそのまま去って行ってしまったのでそれはもうびっくりしました。まさかテーマ曲がアンコールに来るとは、っていう。

というかタグとかを見てる限りこのセトリだったの東京夜だけっぽい。オタクがざわついてた。てことは、やっぱりそれまでの地方公演では 16-天気雨の旅 だったんでしょうか。東京のみ参戦なのでなんもわからん。すごい演出やで。


ex2-天気雨の旅

どこから話すべきなんでしょうか。本当に感情がぐちゃぐちゃ。
きっとうまく言葉にはできないし、感じ方は人それぞれだと思います。
なんなら記憶もあいまいなので、若干言葉が違うかもしれません。ところどころはしょってます。
ちゃんと知りたい人はディレイ配信を見てください。というか僕も見返します。そしてちょっと修正するかもしれません。

ここからは、僕が感じたことを書きます。


この直前のアンコールMCパートでは、いつものグッズ紹介もなし。
そして、これまでのMCパートには存在した台本も、どうやらないらしい。
自分自身の思いをちゃんと言葉で伝えたいから、と。

2nd「パラレルショット」は、その世界観の都合上途中にMC一切なしの変則進行。
もちろんそれは、その時やりたかったものをやれたので満足しているそうです。
ただ、その変則進行ゆえに、MCがむしろ"できなかった"ことが心残りだったらしく。

「人と深くかかわることが苦手だったけど」と、そう語る"棗いつき"の姿がありました。

「言葉がうまく伝わらないかもしれない。
うまく伝わらないだけにとどまらず、傷つけてしまうかもしれない。」

本当に怖いことだと思います。
私自身も、そのあたりがうまくいかずに心を病んだ時期があったのでよくわかります。

「ただ、やっぱりMCなしじゃ物足りなかった
そう気づかせてくれたのは、みんなのおかげ。」

ただ、何かきっかけがあるとそういうところって変わるもので。
きっと、彼女にとってはあの2ndがそうだったのでしょう。
だからこそ、台本もなしの状態で、まっさらな状態でこのMCをしているんだと。

そうして、バンド陣の方に視線をやります。

「自分ばっかり本気になっちゃって温度差ができちゃったりして、うまくいかないことはたくさんあった。
今回のバンドツアーも、もしかしたらそうなるんじゃないかって恐れている部分も少しあった。
けれど、みんなリハからずっと頑張っていてくれて、いろいろ改善してきてくれて。
音が途切れ途切れになっちゃったダメダメな録音も、しっかり聞き返してきてくれていて。」

僕も思わず飲み込まれていてしまったので、きっと細かいニュアンスは違うと思います。ただ、内容に大きすぎる違いはないはず。
そうして、"人と深くかかわること"が苦手だった彼女は続けます。

「だから、怖いけど、今日だけは訊きます。」


「また、私とライブをしてくれますか?」

そういって、バンドメンバーの方々四人へ一人一人問いかけていました。
我々にもわかるくらい涙ぐみながら。

「「「「あたぼうよ!!!」」」」

実際には一人一人受け答えをしてたわけなんですが。
そのたびに、大きな拍手が沸き上がりました。
また見たいよね。我々としても。

そして。

「このツアー中ずっと、『いつか忘れてられもいい』という話をしてきたと思います。」


その日の昼公演の内容と一緒でしょう。
ある意味では、彼女が自分に言い聞かせていたのかもしれません。
昼公演の項目に書いたように、僕はそれが嘘ではないと思っていますけれど。

「でも、今日だけは訊かせてください。」


「わたしを、忘れないでいてくれますか?」

その声色は先ほどよりも明らかに涙を含んでいたと思います。


『もちろん!!!!!!!!!』

みなさんは、なんて答えたのでしょうか。
やっぱりあたぼうよにしとくべきだったかしら。


さて、先ほども述べたように僕はその「いつか忘れられてもいい」という言葉は嘘じゃないと思っています。
一見矛盾するような内容です。ただ、決して矛盾してないと思っています。
「忘れられて"も"いい」んです。忘れろとは言ってないんです。

「忘れない」って言葉は、ある意味無責任だと思ってます。
んなひでえ言い方あるかよって話なんですが、べつにオタクの皆様を否定する心づもりなどみじんもなくて。僕も忘れないつもりですし。
あくまでも、"ある意味"です。

じゃあなんでそんな言い方をするかって、向こうから確認する方法なんてないからなんですよ。
昼のところにも書きました。

人間は二度死ぬ、と見たことがあります。
一度目は物理的な死、そして二度目はすべての人の記憶から忘れ去られたことによる死です。

人間である以上、いつかは一度目の死を迎えます。
もし"棗いつき"に限った話をするならば、その死はイコールで引退の時とも言えます。
「忘れない」っていう言葉の意味は、第二の死を迎えさせないよという意味。しかしながら、物理的な"死"を迎えてしまった後の話ですから、第二の死が訪れたかどうかというのは、本人は決して確認できないことなんです。
「忘れない」は、悪魔の証明。だからこそ、"ある意味で"無責任な言葉なんです。

ただし、それが悪魔の証明であれ、「忘れない」でいてほしいのは人間としての性だと思います。だれも望んで第二の死を迎えようとは思わないでしょう。

だからこそ、「忘れてもいいけど忘れないで欲しい」は矛盾しないはずです。

きっとあの場にいたオタクたちは、これまでも忘れようなどと思ったことはないと思います。
そして、きっとそれは元から伝わっていたはずです。

ただし、一度言葉にしてしまえばそれは言霊として大きな力を持ちます。

言葉というのは重たい意味を持ちます。
だからこそ、「忘れない」で欲しい、と口にするのは恐ろしかったと思います。
「もしかしたら忘れられてるのかもしれない」
「『忘れない』よと誓ったはずなのに」
…実際問題として、ここまでの重たい感情があるかなんていうのはわかりっこありません。誇張した表現ではあると思います。
でも、一度言葉にしてしまったら重たい意味を持つのは変わらないと思っています。

なので、彼女も「忘れてもいいんだよ」と言い続けてきたんだと思います。
そんな重たい誓いを、気軽にはできないでしょうし。
そして、きっとその言葉も嘘ではないはず。

いずれにせよ。
僕は自分が自分であるうちは、棗いつきのことを絶対に「忘れない」ぞと。
深く、心に誓いました。


さて。
そんなこんなでエンディング、天気雨の旅です。
ここで語りたいことは、僕が終演後に呟いたことがベース。

ここ、「一番ラスト」って表現よくなかったですね。
「一番、二番、ラスサビって続くなかの、一番の終わり」を指したかったんですが、「ラストのラスト、クライマックス」にも捉えられるなぁと。

それはさておくとしても。
彼女のライブに行ったことがある人ならわかると思うんですが、棗いつきというアーティストは本当に歌がうまくてですね。
何を当たり前のことを言ってんだと思うかもしれないんですが、実際音を外したとこを見たことがありません。ライブアレンジでセリフっぽくしたりは別よ。

ただこのラストの天気雨の旅、開幕からずっとピッチがうわずっています。
僕が音感持ちであるとか関係なく、みんな気付いたと思います。

その「一番の終わり」のロングトーンは特にわかりやすいです。
どんな高音でもスパーンと突き抜けるようなロングトーンは魅力の一つだと思いますが、昼に比べてその伸ばす時間は圧倒的に短かった。ピッチもブレブレでした。
ほんと見比べる対象として昼のディレイ配信も欲しい。

もちろんけなしてるわけないですからね。
これまでに聴いた天気雨の旅の中で、最高のものだったと思います。

口から音源な棗いつきというアーティストが、声を震わせるほどになっていたわけで。
終わりたくない旅、「忘れない」ぞって誓い、その他いろいろ。
そのすべてが出た、本当に最高な旅の終わりでした。
ステージからの景色はいったいどんなものだったのでしょうか。

私自身は、最後まで涙はありませんでした。
一旦区切りとなるけれど、この先も続く棗いつきの旅。
どうか幸多かれと願いながら、最後のステージを笑顔で眺めていました。


昼の時はうまくアピールできなかった最後のファンサタイムですが、夜はちゃんとハートを送れました。
親指と人差し指でハートを作ってたのですが、同じような指の形をして返していただきました。きっと届いてるはず。


5.おわりに

改めて、本当に最高のライブでした。

僕が棗いつきを知ったのは恐らく今年の頭か、その前後。
二次販売の2ndに転がり込んだので、だいたいその時期のはずです。
2ndでそのライブに虜になって、次のライブも絶対行くぞと意気込んでました。
台風のせいで大学の試験が延期になってあわや行けなくなるところでしたが、無事参戦できてよかったです。四日前まで気が気じゃなかった。

今回のライブでは、「棗いつきのライブ」に加えて、「アーティストとしての棗いつき」に虜にされたなと感じています。
TRAVEL2U参戦前は「ライブじゃないし金欠すぎるのでパスかな…」と考えていたファンミですが、今になっていきたくなってきました。もちろん当時の考えもあるので後悔はしてませんが、次の機会があれば行きたい。リリイベとかも。

次のライブは年が明けて一月。
うちの学校は土曜も試験があるため、試験の時期なんじゃないかとひやひやしましたが、その日は学校が無さそうなのでまずチケット争奪戦には参加できそうです。試験二日前?知らんな

もしかしたらその前にリリイベ等がある可能性もありますが、ひとまず次の目的地は横浜。
また、横浜で会いに行けたらうれしいです。

『どうか素敵な旅を!』


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