矢場とんのオリジナルアニメ「大須のぶーちゃん」が割かし面白かった件について
つい先日、矢場とんの矢場町本店の隣にYABATON SHOPなる所ができたのはご存知だろうか。
一昨日野暮用があって名古屋に出かけた際に、大須からポケモンセンターナゴヤのある松坂屋に向かって歩いていたら突然背後からアニメの音が聞こえた。
何だと思って振り返ったら、大須のぶーちゃんというアニメが件のYABATON SHOP外のモニターにて上映されていた。
信号待ちがてら何となく見ていたらこのアニメ面白いやんとなって、結局1時間近くこのモニターの前に釘付けになってしまった。
筆者的に面白いと感じたポイントを紹介していきたい。
① シュールな笑いがある
「大須のぶーちゃん」は味噌かつ屋・矢場とんの家族とそれを取り巻く環境を描いたアニメで、全年齢対象さながらのゆるさなのだがよく見ていると笑いどころがある。
とあるシーンで矢場とん一家のお爺ちゃんが豚のマスコットキャラクターぶーちゃんにとんかつ用の肉の叩き方を教えたり、ぶーちゃんの目の前でとんかつを揚げていたりと中々容赦ない鬼畜っぷりに笑ってしまった。
ぶーちゃんの表情からもその切なさが読み取れる。
そんなぶーちゃんであるが、父ちゃんがふとした夫婦喧嘩で家出する回では父ちゃんの行方を尋ねるべく小学生の息子と一緒にキャバクラまで聞き込みに行くシーンがある。
そのシーンではキャバ嬢が「なにぃ〜?お話ならお店始まってから客として来てよ」と何と小学生にキャバクラに来ることを勧めてくるのだ。
さらにぶーちゃんはぶーちゃんでデレデレしながら「こういうお店っていくらくらいするのかな?」と興味津々であり笑ってしまった。
また、後述するがこのアニメには矢場とん一家の長女で高校1年生のお姉ちゃんが出てくるが、家での食事シーンで座敷とはいえ立て膝をついて食べるというとても高校1年生の女の子らしからぬ振る舞いをしていた。
他にもジャニーズのライブチケットをなくしてうろたえるといったかなり俗世に染まっている観音様も出てくる。
子ども向けに作られているアニメだが、大人でもクスリとなる絶妙な作りである。
② 言葉選びが秀逸
ぶーちゃんが大須まで買い物に行かされるシーンがあり、そこで「全く豚使いが荒いなぁ」というセリフがあった。
また、野球回でぶーちゃんが代打で出るシーンがあり残念ながらピッチャーフライに倒れてしまうのだが、その際に敵チームの成金息子(小学生)がこう一言述べて話が終わる。
「なるほど。味噌かつ屋だけにフライをあげるのは上手だね。」と。
この手のアニメでホームランでなくピッチャーフライで終わるのも珍しく感じたが、小学生ながらにかなりキレキレなジョークセンスである。
③ お姉ちゃんがかわいい
矢場とん一家に出てくる長女のお姉ちゃんがとにかく可愛いのだ。
マイペースだが家族思いな一面もある高校1年生で、家業の矢場とんで健気に手伝いをしている様子も見られる。
野球回ではせっかくの日曜日にも関わらずチアリーダーに扮して草野球の応援をしていた。
こういういかにも長女してますって子、いいですよね。
④ EDが中毒性ある
このアニメは約5分のショートアニメながらOPとEDがある。
OPは哀愁漂う感じで特筆する事はないのだが、EDは一度聞くと中々頭から離れない中毒性があった。
また、EDのこのシーンだが完全にR.Y.U.S.E.I.を意識していて笑った。
OP・ED共にYouTubeで聞くことが可能なので、是非ともEDは一度聞いていただきたい。「アツアツバリバリでらサンキュー」のフレーズが頭から離れなくなるので・・・。
https://m.youtube.com/watch?v=6ctowZYREXA
長々と大須のぶーちゃんの魅力を紹介してきたが、このアニメ2020年1月現在では一切ネット配信されていないのでYABATON SHOPのモニターで見るしかないのである。
もし大須に訪れた際に時間に余裕があったなら、是非ともYABATON SHOPのモニター前にて足を止めてアニメを見ることを推奨したい。
何だか矢場とんの回し者みたいになってしまったが、PRでもなければステマする気もないので悪しからず。