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マツチソグアプソ

「夏、終わらないでくれ」と思っていた。

だって、元彼に「プール行きたいね」って言われて、ふーん夏もまだ付き合ってるって思ってるんだとか思ってたらフツーに別れたし(ギャグ乙)

近所のお祭りも行ってないし、
花火もしてない・見てない。
未成年がお酒やタバコをしたり、違法な人がドラッグに手を出したりしているのにも関わらず私は花火をしてない・見てない。

季節は待つことを知らず、私は置いてきぼりにされかけた。


…そう。されかけた

スタバの芋とか、コメダの芋とか、とにかく芋や栗などの秋メニューが登場し、まんまと釣られたのである。
愚か者と呼ばれても良い。

近所のひまわり、通るたびに見てた。
この前イオン行く時通りがかったら枯れてた。
なんか、ホントに夏が終わるぞ。と思った。

以前書いたnoteには、あじさいの季節と話していたが、今となってはひまわりも枯れる季節。
だが、しかし、私はまんまと、紅葉に目を光らせるのであろう(泣ける)

さて、本題はここからである。
前置きの長い
キショ校長、俺。(作詞・作曲かやゆー)

以前こんなnoteを書いた↓

つまりな、要約すると
「アプリで告られたんだけど、なんかこの人色々ダサいんだよね。だけどなんかスゴイ気とかつかってくれるし、元彼と違って「好き」とか「かわいい」とか言ってくれそうだし…付き合っちゃおっかな。あぁ、でも嫌」
こんな感じだ。なんかたまにある長めの曲名みたいになった
リリースしたい全然

で、私は色々考えた。結果、この人とは終わりにしようと思った。
「せっかく出会えたんだから疎遠になりたくない」という気持ちはまだ残るけど、それでも、お別れはしなくちゃ。これでホントに最後だって

元彼にはメッセージで別れを告げられた。えっ、あの日あの時こいつだけ最後だと思って会ってたの?私はまた会えると思ってバイバイしたのに?そんなの…ずるい。そう思った。

会ったらいずれは「付き合えません」って言わなきゃいけない。絶対気まずい、なんなら別に好きでもない人にもう時間もお金も使いたくない。
だけど、私は元彼みたいにずるくなりたくなかった。

オシャレなカフェを巡って、ゆっくりお話をする。
ファッションセンスがビミョーだから、古着屋に連れてく。
そしたら次の女の子とデートする時引かれないでしょ。


それで最後に、小さな映画館で映画観るの。
静かになった空気の中で、私勇気出して付き合えないっていう。

彼にとってキレイな思い出にしてあげる。そう決めた。
びっくりするほど予定は思う通りに進んだ。

まだ最後だとわかっていない彼の顔をじっくりと見ながら、話をする。
やっぱり、相変わらず意味わからない発言してる。
一人でウミガメのスープして来たんだって。一人で遊ぶものじゃないでしょ、それ。
急に私にも出題してきた。どんな問題だったかな…。あ、思い出した。銀行強盗みたいな話だ。結局あれ答え何だったんだろう?なぞなぞやクイズが苦手な私は、「ダルい」と思ってすぐ諦めたんだ…

映画を見終わった私は、内心ハラハラしていた。
帰るまでに、別れるまでに、絶対言わなきゃ。付き合えないって。
人生で言ったことないからね、「付き合えません」とか。言うわけないじゃん。モテとは皆無の人間ですから…(暗黒爆笑)

映画館から駅に近くて、すぐ着いてしまった。やばいって。

私は、「ちょっと待ってくださーい!!!」と止めた。

えっと、えっと…
ああ、言いたくない…
だって言ったら終わっちゃうんだもん…

私は言葉が詰まってダンマリになってしまった。
言わなきゃ。はあ。

「どうしましたか?体調悪いですか?」
こんな時まで優しいかよ。でも、なんかコイツ気持ちわるっ。いやごめん。
ごちゃごちゃといろんな気持ちや言葉が頭をめぐる。

「あの…お付き合い、できないです。」
やっと、声振り絞って、言えた。

彼は、「あは…やっぱそうですか。」ってまるで分かってたかのように笑ってた。

「どこがダメでしたか?次に活かしたいので…」
と言われたので、最後だしと思って、思っていたこと全て言った。あれがダサいこれはダメだ…

そしたらなんか楽しくなってきちゃって、ベラベラ話してしまった。
そう、余計なことまで____________…(オォノ❣️智)

お互い猫を捨てようということで、カミングアウトをしあった。
私は「不登校だった」とか、「ネットの彼女がいた」とか話したのに、
「僕はお酒が大好きだ」(19歳)とか、「実は風呂で歌ってる」とかカスみたいなことを恥ずかしそうに話すのでなんだコイツ?と思った。

コイツの人生なんなんだ?

調子に乗ってきて、ついに
タワマンに住んでるんだからな!とか、本読まないとかつまらない人生だな!とか言ってきた。

お前すごくないからなそれ。と思い、
本読んでこれかよ。本読んで友達作れましたか?彼女できましたか?人生変えてくれましたか?本が何教えてくれたんだよお前に。ハイ論破。とクソツイッタラーのごとく饒舌に言い返したらうあ〜と苦しんでた。

だって、本読まなくたって、私は人生が楽しいし、自分が好きだし、大好きな友達もいるし、恋人だってできた。
(対象に、本をたくさん読む彼は自分が嫌で、友達もできなくて、彼女もできたことがない。後悔しても行動できないし、服もダサいし汗っかきだ。)

そりゃ本には大事なことが書いてあって、人生観が変わったり、明日からちょっと頑張ってみようなんて思わせてくれるかもしれないけどさ。
そんなの、その人次第なんだからね。


二人で個展を見たことがあった。じっくりゆっくり見て、「あれは何を表してるのか」なんてごちゃごちゃ話してた。

はっちゃけた彼は、「実はあれマジで意味わかんなかった!芸術わかんない!」
と言い出したのでウケた。
あんな二人で芸術をわかったようにごちゃごちゃ話してたのに、お互いなーんもわかってなかったんだ。美術館デートってなんだよ。提案すんな。

ああ、思ったこと言うのすごく気持ちいな。今までお互い隠してたんだ。キレイでいようとしてたんだ。ああ、最後なんだ。最後だから言えるんだ。明日から他人だ。

23時。延々と話しながらただただ知らない道を歩く。
ここどこだよ。終電大丈夫かよ。ああ、オールしようかな。なんて話してたら、やっと次の駅に着いた。

一駅一緒に乗ってお別れだ。

芸人になかむたって人がいる。
なかむたは「マッチングアプリの愛の軽さ」をニコニコ笑顔で提唱し、私も同感していた。

だから、悲しくなって、
「マッチングアプリで出会うもんじゃないよ…」とポツリと言ったら、
「アプリが合っていればそれがいいじゃん。」って言われた。

なんだか納得した。
恋愛前提で話が進む違和感は拭えないけど、でもやっぱり私の場合は最初から恋愛前提でいる方が恋愛しやすい。

アプリ初めてすぐ放置したりやめちゃう人とかもいるし、
「私はこの出会い方が合ってるんだから、引け目を感じる必要はないのかな」と思えた。


ばいばいって、言われたけど、私は無言で彼を睨んだ。
キレイに別れてやるもんか。

そのあと私はLINEで「糸冬」と送った。元彼に送り損ねた言葉だ。
すぐに「だまれ」と返ってきた。
あーあ、直前まであんなに丁寧な文章で送りあっていたのに。

そんなこんなで彼とは終わった。


この曲はすごく、彼のイメソンだと思う。オタクか?
まあ、こんな感じ。あまりに私目線が歌詞と合いすぎて面白い


今、新しい人とやりとりをしている、というか、付き合った。

アプリで話し始めてから半月もせず付き合った。7歳上の彼氏である。
私は何をしているんだ、何を学んだんだ。よくわからないまま、毎日を続けている。

好きってなんだろう。

あんなにデートを重ねても、仲良く話をしても、キスをしても、体を重ねても、さよならしたらブロックして二度と話さなくなるんだ。

他人になる。でもどこかで呼吸をして、生活をしている。

好きってなんだろう。
元彼のことはチラチラ頭にちらつくけど、恋愛として引きずってるわけじゃない。振られたらどうでも良くなる。

だけどさ、
それまでの私のドキドキとかオシャレとか好きってなんだったの?
って、思う。

別れようって言っても、言われても、お互い簡単に手放せないくらい愛してみたいし愛されてみたい。
気持ち悪くも繋がっていたい。
だけど、そんなの面倒くさいよね?曖昧な関係も、ストーカー精神も、涙を流して引きずって次の恋愛に支障が出るのも。

いいや、今は時々私のこと思い出してくれれば。
嫌な気持ちになってくれれば。

恋ってよくわかんない。
今の彼氏には、「うわっ」と、ドキッとすることがある。
会いたい、電話したいと思う。
これが恋の一部なのかな?

でも、嫌だなと感じるところだって当たり前にあって、それは避けることができないなとつくづく思う。

「早く来年にならないかな。来年になったら、一緒にお酒のめるね。」
と彼は言う。男の人ってわかんない未来の話するんだね、そう思ったけど、私が怖がりなだけなのかもしれない。でもさ、結局元彼とプール行けなかったし。

もう、過去の人を増やしたくない…

ホントに、来年一緒にお酒のんでるかな?

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