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ライフスタイルの変化で進化した【スーパーアプリ】
スーパーアプリとは
スマートフォンの普及により、様々なサービスを利用するためにアプリをインストールする機会が増えました。
しかしニールセン モバイル ネットビューの統計では、ほぼ毎日利用されるアプリは8個という結果からスマートフォンの中のアプリで、そのほとんどが利用されていないのが現状です。
また各アプリを利用するためには、
アプリをインストールし、アプリ毎にアカウント作成やクレジット情報の登録が必要となりユーザーの利便性が良い状態とはいえません。
そうした状況の中、日常生活であらゆる場面で利用するメッセンジャー、決済、金融、配車、宅配等の様々なオンライン・オフラインのサービスを1つのプラットフォームでシームレスなユーザー体験を提供する【スーパーアプリ】がアジアを中心に登場しました。
海外の巨大化したスーパーアプリ
WeChat(微信)
中国のIT企業テンセントが提供するスマートフォンでメッセージの送受信や音声通話、グループチャット、ゲーム等が利用できるコミュニケーションアプリです。
わかりやすく例えると10億人が利用している中国版LINEといったとこでしょう。
コミュニケーションアプリをメインにミニアプリとして配車、決済、レストラン予約等の様々なサービスが提供されています。
主な利用国:中国
主機能:対話
Alipay
中国のIT企業アリババが提供するスマートフォン向けの決済アプリです。
アリババが提供するECサイト【Alibaba.com】【Tmall.com】【taobao.com】で利用できる決済サービスとして【Alipay】が誕生しました。
わかりやすく例えると中国版楽天Payといったとこでしょう。
主な利用国:中国
主機能:決済
GoJek
インドネシアのスタートアップ企業でタクシーやバイクの配車アプリです。
配車アプリをメインにミニアプリとして決済、フードデリバリー、宅配、映画チケットの購入等の様々なサービスが提供されています。
主な利用国:インドネシア
主な機能:配車
Grab
シンガポールに拠点を置くスタートアップ企業のタクシーの配車アプリです。
ソフトバンクグループ、トヨタ、マイクロソフト等が出資している企業です。
配車アプリをメインにミニアプリとして決済、フードデリバリー、宅配、映画チケットの購入、ホテル予約等の様々なサービスが提供されています。
主な利用国:シンガポール
主な機能:配車
国内のスーパーアプリに成りうるアプリ
2019年に乱立したQRコード決済のPay戦争も通信事業者のドコモの【d払い】、ソフトバンクの【PayPay】、auの【au PAY】、楽天の【楽天Pay】の4強で落ち着きました。
日本では決済機能を中心としたアプリがスーパーアプリへ成長すると予想されます。
d払い
Japan Taxi、バイクシェア、吉野家テイクアウト、クーポン等がミニアプリとしてd払いのアプリ内で実装がされています。※2020年6月現在
またNTTドコモは2019年末にモバイルオーダーアプリ【O:der】を展開しているベンチャー企業のShowcase Gigとの提携を発表しカフェやレストランの事前予約・決済をミニアプリとして提供されると予想されます。
PayPay(LINE Pay)
配車サービスのDiDi、PayPayモール、PayPayフリマなどがミニアプリとしてPayPayアプリ内で実装がされています。※2020年6月現在
PayPayは、YahooとLINEとの経営統合することで今後メッセンジャーアプリの強みを活かすミニアプリが提供されるかもしれません。
au PAY
Pontaポイントの利用が可能です。※2020年6月現在
「au PAY アプリ」は金融に強い「スーパーアプリ」へ向けて各サービスを展開すると発表しています。
楽天Pay
楽天ポイント(貯める・使う)の利用やSuicaの利用が可能です。※2020年6月現在
スーパーアプリの今後
アリババ(阿里巴巴)のジャック・マー(馬雲)の提唱する【ニュー・リテール】や【OMO(Online Merges with Offline)】等のオフライン、オンラインの垣根のないUX(ユーザー体験)こそがスーパーアプリへ成長するポイントになるでしょう。
生活に欠かすことができないサービスをオンライン、オフラインの垣根なくシームレスに最適なタイミングで最適なサービスを提供できることが重要になってきます。