喪失

見失った喪失。
失ったことさえも無くしてしまう無慈悲さ。
鋼の心を持ってしてまでも 消えゆく何か
嗚呼それは...

剥がされていく君。
悲しさの果てに見た景色は、忽然と君の目の奥に忍び込んで隠れてしまう。
嗚呼それすなわち...

誰かは言う。「信じる」ことは弱いと。
僕は言う。「信じねば僕じゃない」と。
ならば、君は弱いな。そう思っているのは僕自身なのに。
見た目だけを意識する。良くありたい。人として。良くありたい。

それを飛び越えたものに、「全て」が待っているのだろうか。
全てを知っているであろう君は本当に四苦八苦したか?
んなわけないね、んなわけない。
簡単に手に入れているんだ。手に入れた気になっているんだろうな。
それさえも分かっているつもりなのに、全てを知らない僕。
皮肉な世界。隔絶。

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