劣。
久々に想いを綴ろう。思い返せば、僕はいつも自身の想いを言葉に叩き上げて、状況を見直してきた。整理できたつもりになっていた。この頃はそれをすることはまったくなく、ただただ燻り続ける日々。
「今を変えたい」
と思うのは以前と変わらず、此処に在る。少なからず状況は変化しており、新たな人との出会いもあった。変わっている。変わっていく現状の中で、変わらない僕。不甲斐ない。
軽音部の部長を辞めて、いくつかの月日が流れ、またもや心に後悔の傷を付け続ける日々。「後悔」さえも僕の日常と言うのならそれまで。良くも悪くも、どんな最期を迎えようとも、後悔しない人生などない。平たい言葉だが真にそう思う。しかし、それから逃れようと必死で生き存えるのが、生きるということだ。今の苦しみを後の後悔に肩代わりさせることをまた僕はしてしまった。楽な方へ進み、「楽」を未来に前借りしてしまった。部長を辞めてしまった。
部長を辞めるに至った背景は沢山ある。周りからの意見・重圧、外部講師への嫌悪、大切な人を守りたいという想い、部長の職務を全うできないやるせなさ。
音楽を嫌いになりたかった。
部員も、外部講師も、部活そのものも、最高の時間を与えてもらった先輩方との最高の思い出も、支えてくれた同じ幹部の2人も、音楽も、自分も。部活にまつわるものから目を背けて、僕は大切な人との時間を優先した。その時間は間違いではない。絶対に。優しい人に出会い、自分を少し肯定できた。けれど、その分苦労した者が部内にいて、それはある種一番僕を理解しようと、待ってくれた人なのかもしれない。恩を仇で返し、それから僕は逃げ続けることになる。
音楽を嫌いになり、ギターが嫌になった。思い出の詰まったエレキギターを手放してしまった。そうすれば気持ちの踏ん切りもつくかな、と思ったがそんな訳はない。何も変わらず、寧ろ心理状況は悪化していく。それと色濃く関係があるわけではないが、大学にも通えなくなり、劣等生まっしぐら。大切な人にも嘘を付き、傷つけてしまう情けなさっぷり。
もう無理だろうな。そう思う。けれど、僕の大好きな曲を聴くと、やはり僕は音楽が好きなのだ、と痛感させられる。こんな風にカッコよく、その一瞬に全てを投じて、音楽をしたい、と思ってしまう。
アジカンが、BUMPが、夢を与えてくれる。過去の思い出が僕を呼んでいる気がする。
けど、それには応えられない。もう周りを巻き込んで、失望させるのは怖い。怖くて怖くて仕方ないけど、掴みたい未来がある。どうしたらいいか分からない。情けない想いを言葉に写すのは余りに無様だ。この劣等感を僕はどうやって拭おう。