売っていなければ作ればよろしい
色々な物に言えることですが、
雑誌なんかで欲しいものを見つけても、予算を遥かに越えていることしばしば。
2005年あたりにdiorからヒールブーツが提案された時。
今でこそ男物のヒールブーツは、それこそABCマートでも見ることができますが、当時はハイエンド中のハイエンドで、いったいどこで買えるのか見当もつきませんでした。
当然、diorにはあるわけですが、ついこの間まで高校生だった私には買えるわけもなく。
似たようなもの、かといって単なるパクりではない、そういうものを探し求めました。
結果、作ってしまうことになりました。
diorのものとは多少趣が異なりますが、どことなく音楽の香りが漂っています。
今もあるのかわかりませんが、四谷にあるエスエーシューズでオーダー。
そこは古くからミュージシャンを支えてきた靴屋さんらしく、店内にはロンドンブーツがずらりと並んでおりました。
革種も色も様々選ぶことができ、ヒールの高さもその他ディテールも要望に応えてくださいました。
黒が記念すべき一足目、赤はその数年後に。
最初はdiorへの憧れから始まりましたが、結果としてより長く愛せるものが手に入り、とても満足でした。
そして、「なければ作る(作ってもらう)」という選択肢を見つけられたことで、よりファッションを楽しめるようになったと感じます。