あなたの歯の痛みは虫歯が原因でないかもしれません!
今回は「非歯原性歯痛」の一種である「筋・筋膜性歯痛」について、私自身の体験を交えてお伝えします。
昨夜、以前神経を抜いた奥歯が突然ズキズキと痛み始めました。普段は薬を使わないのですが、異常に痛みが強かったため、ロキソニンを服用しましたが、痛みは軽減しませんでした。
そこで、筋・筋膜性歯痛の可能性を疑い、咬筋や側頭筋にあるトリガーポイントをマッサージしてみました。すると、痛みがかなり軽減されたのです。
この体験から、歯そのものの問題ではなく、筋肉の緊張が原因で痛みが発生していたことがわかりました。筋・筋膜性歯痛は、顎を動かす筋肉に痛みを生じる場所があるもので、歯の痛みとして感じる非歯原性歯痛です。これには「関連痛」という現象があり、「痛みの原因が生じた部位と異なる神経支配領域に感じられる痛み」と定義されています。筋肉中にトリガーポイントがあり、これを押すと痛みが生じることが特徴です。
筋・筋膜性歯痛の原因としては、顎を動かす筋肉が慢性的に疲労することが挙げられます。筋肉のストレッチやマッサージにより筋の血流を良くし、こりを解消することが一般的な対応法です。急性の場合は消炎鎮痛剤を服用することもあります。
虫歯の治療は歯科医でないとできませんが、筋肉の問題が歯の痛みに関連することもあるため、正しい診断と適切な治療が非常に重要です。このような非歯原性歯痛に対しては、専門家のアドバイスを求めることが大切です。