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50代後半ママに聞いてみた!~家事ってなんだろう~

今回は、(50代後半・東京都在住)のお母さんにインタビューをさせて頂きました!Hさんは、最初の子どもが生まれると同時に仕事を辞め、現在23歳・25歳・30歳の3人の子どもをもつ専業主婦。
家事育児を経験してきたHさんだからこその視点や、3人子どもがいることで感じたことなどもお話して下さりました!

なんのために家事ってするの??

私ー家事は誰が家で担っていますか?

H-家事を家でやっているのは私ですね。

私ー大変ですか?

Hー大人だけの時と、子どもが生まれてからだと変わりましたが、子どもが生まれてからは大変でした。
ハイハイをしたり、物を食べそうになるので掃除が一番大変でした。
子どもがほこりのアレルギーだったから、よく掃除をしていましたね。
小さい時は、母目線で思ってやっていました。

私ー掃除をすることも家族への一つの愛情表現なんですね。
Hさんはなんのために家事をするか。と言われたらなんでだと思いますか?

Hさんー家族の健康を保つためだと思います。
掃除をして清潔にしたり、ご飯もその日の体調によって出していたと思います。
料理は、そういう面でもしっかりやろうと思いましたね。

私ー今と昔で、家事の考え方は変わって来ましたか?

Hさんー昔は一生懸命でした。今はいい加減になって来ました。(笑)

(いい加減というより、今までが凄く丁寧だったと思います)

私ーでも家族の健康を守るには、まず自分を大切にする必要があると思います。
キリのない家事にはどうやってピリオドをつけていましたか?

Hさんー体力ですね。体力がなくなると、もういいやってピリオドをつけます。(笑)


家事と家族は密接な関係?

私ー小さい頃は、子どもに家事をやらせていましたか?

Hさんー中学生くらいになると自分の部屋の掃除・自分の洗濯物は自分で畳む・食べた食器の片付けをしてもらっていました。
あと、お風呂掃除は子供三人で交代制にしてやってもらっていましたね!

私ー凄い参加率ですね!子ども達は、どうやって出来るようになっていったのですか?

Hさんーmustで教えるより環境で身についていくものだと思うので、お手伝いをしてもらいました。
家事っていうのは、技術でコツも必要だと思うんです。
なので教えることもありましたが3人いると、一人一人に付き合って、教えるのが大変で…
自分でやったほうが早いと思い、やってしまうこともありました。

私ー自分でやった方が早かったりする家事をなぜ、教えたのですか?

Hさんーどこまでが家事かわからないけど、自分を自分で守る習慣として家事を習慣にしてほしいという思いからです。

私―どんな時にやってくれましたか?

Hさんー自分が体調悪い時は全部やってくれたりしました。

私―体調が悪いときに出来たのは、家事をしていたからですね!

Hさんーまた、みんなが忙しい時は、買ってきたり工夫をして負担を軽減していました。

私ーみんな家事ができるからこそ、助け合いと工夫が出来たんですね。

Hさんーパパ(旦那さん)だけ出来ません(笑)


振り返ってみると幸せな時間

私ーHさんが結婚した時の、夫婦の家事分担というのは、どんな感じでしたか?

Hさんー結婚した年は、「寿退社」も多かったと思います。
仕事を辞めて、家事育児をする女の人が多かったですね。

私ー共働きも少なかったですか?

Hさんー共働きもまだ少なかったんじゃないかなと思います。
だんだん増えてはいきましたけど。
働き方・各家庭のあり方によって、幼稚園と保育園も変わってきますかね。
その時代は、まだ「保育園=可哀想」というイメージをもっている人も居ました。
今となっては、あまり聞かなくなったのかもしれませんが、保育園は親が働いていて子どもが可哀想だと、特に年配の人に言われることもありました。

私ーそういう意見もあったんですね。

Hさんー今よりも保育園と幼稚園が完全に区分けされていて、周りは幼稚園の方が多かったです。

私ーHさんのお子さんも幼稚園でしたか?

Hさんーそうでした。

私ー幼稚園では、お母さんの役割としてはどんなことがありましたか?

Hさんーお弁当作りとかバックとかですかね。

私ー幼稚園で、「手作りのバック」みたいな雰囲気でしたか?

Hさんー決まりではありませんでしたが、手作りのバックを使っている子が多かったと思います。
祖母は刺繍が得意なのでバックに刺繍をしたりと、祖母まで参加をしてました。

私ーおばあちゃんまで参加ってなんだかいいですね

Hさんー使わなくなったバックも、刺繍の部分だけ切り取って、処分してたりしたので、
子どもも嬉しかったと思います。

私ーその刺繍は宝物ですね。でも、出来ない人もいませんか?

Hさんー得意なお母さんが作ってバザーにだして、買っていたりしました。

私ーそれも、助け合いですね。

Hさんーこの時間っていうのは振り返ってみると、大変だったけど凄く幸せな時間だったなと感じます。
その環境だったことも感謝ですね。

私ー共働きの話に戻ってしまうのですが、「共働きがだんだん増えていった」ことに関する話を伺ってもよろしいですか?

Hさんー子どもがある程度大きくなってくると、パートをしたり、正社員になる人も増えてPTAをやる人が減りました。
それでも、今より共働きやアルバイトも少なく、女の人で働く人が少なかったので、お迎えの帰りにみんなでぶらぶらして帰ったりしていましたが、時代が変わっていくなかで女の人も仕事をする人が増えていきましたね。
のんびりできたあの時間は、幸せな時間だったなと思います。

私ー今のお母さんは、働いている人多いですよね。

Hさんー娘の周りを見ていると、結婚して家庭に入りたいと思う人もいるようです。現実は働いていますが。

私ーそうなんですか。
家庭に入りたくても、働かないといけない時代ですね。

Hさんー家事は随分と色んなものが進歩しているから、ルンバを買ったり工夫ができます。
でも、育児は大変だと思います。

私ーどうすればいいと思いますか?

Hさんー休みを取れる仕事が増えた方がいいと思いました。
ママ友が仕事を少しでも休むと、自分のキャリアが減るから嫌と言って仕事をしていました。

私ー休むと仕事に影響が出るって矛盾していますよね。女性は子どもを産むのに、その時間を待ってくれなくては、少子化にも影響しそう。

Hさんー社会全体がもっとフレキシブルだと本当は理想かもしれないです。
北欧のドラマを見たとき、地域全体で子育てをしているように感じて凄くいいと思いました。

私ー私も今度見てみます!

インタビューを終えて

家族の健康を守るために家事をしているお母さんから学んだ家事を、将来の自分のためだけでなく、一緒に暮らす家族が病気などになった場合は助けにもなれる。
これが助け合いだ。

世に言う「おふくろの味」というのは、きんぴらや肉じゃがのような品であると漠然と考えていた。
このインタビューを通しておふくろの味というのいうのは、さりげなく家族の体調に合わせてご飯を出していたり、好き嫌いを考えてお弁当を作ったりするものなのではないかと私の中で再定義させられた。
「おふくろの味」というのは、品を具体的にあらわすのでのではなく、お母さんの気持ちのこもった一品のことを示していて、それは家族への愛情表現の一つだと感じた。
とても心が温かくなるインタビューだった。





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家事に恋する大学生
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