北京に留学経験のある現役東大生に聞いてみた。家事ってなんだろう？

　 三人兄弟の末っ子で、二人の姉に囲まれて育った現役東大生のSさん。
北京への留学経験もあり、留学した際の家事や、北京の家事事情、そして、男の人から見た家事についてお話をしてくださりました！

家事aboutに質問！

私ーＳさんの家庭では、誰が家事をやっていましたか？

Ｓさんーお母さんがやっていました。

私ーお父さんはあまり参加していませんでしたか？

Ｓさんー参加しなかったというより、お父さん雑で（笑）。
例えば、洗濯畳んでくれたとしても雑だから、足を引っ張ることになる。
だから、やらない方がいいと思います（笑）。

私ーそんな姿をみてどう思いましたか？

Ｓさんー出来る範囲で、子どもとしてお母さんを手伝いたいと思いました。

私ー実際に家事をやっていたりしますか？

Sさんー家族全員の皿洗いや、自分の部屋の掃除。ついでに廊下を掃除したりします。

私ーそうなんですね。Sさんは積極的に家事に参加していて、将来のイクメン候補ですね。
Sさんは、何故家事をするんですか？

Sさんーまず、綺麗に保つため。そして、家族の関係を保つために家事はあると思います。
一緒に住んでいるのに何もしない、それって何のための家族なんだろう。と思いますね。

私ーなるほど。確かに同じ家に住んでいてその家の事を分担するのって、本来ならそうあるべきですよね。

私ーお互いが分担などして助け合って生きていくためには、どんな事が大切だと思いますか？

Ｓさんー指示されると、腹がたちます。
例えば、結婚して2人で暮らしていたら、先に帰ってきた人がやるとか、気がついた人がやれるような習慣をつけて置くことが大切だと思いますね。

留学先、中国の家事事情

私ーSさんは中国に留学なさっていた時、家事はどうしていましたか？

Sさんー中国は、空気が本当に乾燥しているから、すぐにほこりがたまるんです。
寮は2人部屋でしたが、掃除は毎日していました。
毎日しないと、ほこりがたまります（笑）。

私ー2人部屋という事は、日にちとかで分担していたんですか？

Sさんー同じ部屋の人が全然やってくれなくて（笑）
だんだん、嫌になって自分のところだけやるようになりました。

私ー同じ空間にいるのに一方だけが負担するのって嫌になりますよね。

私ーご飯はどうしていたんですか？

Sさんー共用のキッチンで作ってました！炊飯器がなかったし、パックのお米も舌に合わなかったので、ほとんど毎日パスタを作っていました。

私ー料理はどうやって覚えましたか？

Ｓさんー生姜焼きなどの男飯などは、家で教えてもらっていました。日本で作っていたので慣れていましたね。

私ーなるほど。やっぱり少しでも経験していたり出来たりすると、怖くないですね。

私ー中国では、日本の食材を売っている店とかありましたか？

Ｓさんーヨーカドーなどの日本のスーパーもありましたよ。あと、ローソンも。
でも高かったりするので、通販で買ったり現地のスーパーを使っていました！

私ー現地のスーパーで、日本と「これが違う！」みたいなのってありましたか？

Ｓさんー肉の種類が多かったです！あと、日本より安くて大パックでした。
日本より土地が広くて大量生産ができるから、安いのかと思います。

私ー中国の家庭では、誰が料理をしていましたか？

Ｓさんー家庭によるけど、お父さんが作っている人もよくみかけましたよ。
あと、結構みんな外食をすることが多いようにもみえました。

私ーそれは、外食も安かったりするからですか？

Ｓさんー日本より、外食も安いです！
日本はコンビニが充実していて惣菜を買って帰る人も多いですが、中国ではコンビニで買うより外で食べるほうが安かったりもするのかもしれないです。

私ーそうなんですか！各国の物価によっても、食事事情変わってきそうですね。

男性目線の「家事」聞いてみた！

私ー周りの男友達は、家事をどう思っていることが多いですか？

Ｓさんー面倒くさいと思っている人が多いです。
時間を取られるし、その時間に勉強とかをしたいと感じている人が多いですね。

私ーなぜ、家事が面倒だと感じているんですかね？

Ｓさんー家事は女の人がするものというイメージを、小さい頃の教育とかで植え付けられたかもしれないです。

私ーなるほど。
私は女子校なのですが、家庭科の授業は裁縫から料理まで習います。
中高男子校だったＳさんは家庭科の授業どんなことを学んでいましたか？

Ｓさんー一般的なことを学びました。家庭科という授業は大切だと思うのですが、その学習を活用できているとは思えないです（笑）。

私ー大切だと思う理由はなんですか？

Ｓさんー教育って軽視する人もいるけど、僕は大切だと思っていて。
小さい頃の教育は、根本的な価値観を育てる大事な時期だと思っています。
文系を軽視する人もいるけど、この時期に偏って勉強をしてしまうとその視点でしか物事を見ることが出来なくなる。
ある程度考え方が作られていくこの時期に、学んでおくことは大切だと思います。

私ーなるほど。道徳心などを持つためにも学ぶことって大切なんですね。

私ーでは、最後に！家事とはなんですか？

Ｓさんー生存欲求だと思います。留学したり、一人旅にいくと、自分で身の周りのことをしないといけなくなります。
服を洗いたいけど、洗濯機がなかったら、手洗いしてみたりと工夫します！

私ー生存欲求！
たくさん一人旅や、留学などを経験なさっているからこその視点ですね！

〈インタビューを終えて〉

   今までは女性目線での考え方や、お母さん目線でのインタビューをしてきた。しかし双方の話を聞かずに、自分が味方になりたいと思う人側だけの考え方ばかりインタビューをしても偏ってしまうと思い、今回男性目線で家事というのは、どんなものなのか聞くことにした。
私の父が、昭和オヤジだったからか、Ｓさんの考え方がとても柔軟だからなのか。私の予想を遥かに超え、興味深く新しい視点で考えることの出来る内容であった。
Ｓさんが最後おっしゃていたように、家事は生存欲求。
旅をした時は生きるために工夫をし、家で家族と暮らすときは、助け合いながら家事をする。
何故家事をするのか、新しい考え方の発見であった。

〈Sさんのインタビューを終えて一言〉
   今まで家事について聞かれることがなく、新鮮でした！
家事は、時代をあらわしていると思いました！

インタビューを引き受けて下さり、ありがとうございました！