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「ただ、お金を支払う、お金を頂く」それぞれの感覚について。
この頃、建築設計事務所で少しお手伝いをしている。
お金はいただいていない。
事務所内のスペースを借りて、自分の仕事をしている上に、建築設計事務所のことが学べるので、どっこい(ウィンウィン)だと思っている。
さらに、ワクワクするプロジェクトも待っていて、そのお手伝いもさせてもらうことになっている。この「ワクワク」は、買ってでもしたいものなので、お金を頂かないことに対して、今のところ何も思っていない。
今日、お昼にちょっとしたお話を聞いた。
最近の学生は「ただ働き」ということで、インターンを嫌がっているというもの。
たしかに優秀な学生は学生のうちに起業したりするので、ただ働きはいやのかもしれない。経済状態が苦しい家庭ではそんなことせずにアルバイト(お金をもらう仕事)をしないと生活が回らないのかもしれない。(これに関してはめちゃくちゃわかる。お金が一定以上ないと、長期スパンで物事を考えられないのだ。)もっと大きな会社や大きなプロジェクトに関わりたいから、小さな建築設計事務所(しかも超有名建築家ではない)は魅力がないのかもしれない。
そこで私は、いっそのことお金を頂いたらどうか、という話をしてみた。
学生の感覚としても下記が深層心理にあるのではないだろうか。
ただ(学生インターン):ただ働き
仕事をする(学生にお金を支払う):アルバイト
勉強をする(学生からお金を頂く):スクール
お金を払うか、頂くか、どちらかにした方が、学生にとっても事務所にとっても有益なのではないだろうか。
学生にお金を支払うとなったら、学生側もアルバイトなので一応仕事ということで、「なんでお金ももらってないのにコレやらないといけないの」という心境が、「お金もらってるからちゃんとやるか」という心境に変化するし、自分のやっている作業がどのくらいの価値があるのだろうかと考えるようになる。
でも、私が小さな建築設計事務所におすすめするのは、あえてお金を頂く方。
「払ったお金分は学ぶぞ。そして、さらに稼げるようになるぞ。」この意気込みや熱意があれば、学生は伸びるに違いない。
お金を払ってでも、現場を学びたい。実務を学びたい。吸収できるものはしたい。
これって、別に建築設計事務所に限ったことではないと思う。
アルバイトとなると、お金を貰えるほどの仕事が自分にきちんとできるのかというプレッシャーや、きつく怒られたりするかもしれないなどマイナスのことも思い浮かぶ。
ただ、というのは、今の資本主義の世の中では価値がないってことに近い。
ただだから。ただなのに。ただでもいらん。
だいたいマイナスで語られるのがいい証拠ではないだろうか。
ただでラッキーと思う人はよほどお気楽主義だと思う。(言い過ぎ?)
やっぱり、お金が介入してこその資本主義。
話を少し戻すと、お金をもらうために、プログラムを作ったらいいのではと思っている。スクール的にしてしまうのである。
例えばでざっくりだけど、
1週間(平日5日)のプログラム
○ 建築士体験
〜設計のアイデアを出してもらいます。施主さんに提案までしてみませんか〜
1ヶ月のプログラム
○ 建築設計事務所体験
〜建築設計事務所の仕事がまるっとわかる。一通りの実務体験〜
3日のプログラム
○ 設計事務所での、社会人のいろはを教えます
〜学生におすすめ、会社のルールや仕事の進行の基本を学ぶ〜
みたいな?もっと深く仕組みは考える必要はありそうだし、どんなレクチャーをするかも決めねばなるまいが、ありだと思うんだな。
・・・
とか言いつつ、私はお金とは違うやりとりにも興味を持っていて、ギフトエコノミーという本を興味深く読んで、不用品持ち寄り会をしたいと思っているし、まち独自の電子マネーの運用とか、今まさに変革期を迎える「お金のシステム」の動向を探ってもいる。「そもそもお金ってなんなんだ」と改めて考えてながらも、稼がないと子どもたちに食べさせることができないので、稼ぎたいと思っている。
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