ハンガーを統一しろ
なかなか壊れない、ゆえに買い換えない。ハンガーである。
クリーニングに出したらついてきたもの。100均で便利そうだから買ったもの。おしゃれだなと思って買ったもの。気づけば多種多様なハンガーがクローゼットに並ぶ。ダイバーシティの実現だ。
しかし、クローゼットの中は洋服が前時代的に整然と並んでいるほうが美しく、使い勝手がいい。
なんとなく使い続けている少し曲がった針金ハンガーなんかは、クローゼットの容量を押し狭める犯人だ。満員電車で足を180度ひろげて座っているおじさんだ。
少し厚みのある木のハンガーは、とてもおしゃれだ。型崩れもしにくい。でも、かかっているその服に必要なハンガーだろうか。必要なハンガーなら、それでいい。素敵なお洋服には、素敵な特等席が必要だから。
とにかく、ネットでもなんでもいいから、ハンガーを大量に買い、統一しろ。肩の部分が丸くなっていて、干した洋服がベジータの肩のようにならないハンガーも便利だ。私なんかは、そういった丸いハンガーとキャミソールなどをかけられるへこみがついたハンガーの2種類を併用している。
ハンガーを統一しろ。さすれば、クローゼットには新しい光が満ち、洋服はずらりと美しく並び、そこはかとない達成感に包まれることであろう。
ハンガーを統一しろ。