サービスのグロースやUX改善に不可欠なMixpannelやAmplitudeの計測設計
スタートアップの登竜門として有名なY combinatorのPodcastを仕事への行き帰りの移動中に聞いているのだが、彼らはとにかく「Growth」という言葉を連呼する。
スタートアップにとって、サービスの成長が全てだからだ。
ではそのサービス成長を実現するにあたっての最初の一歩はなんだろう?
それは数値計測を正しく行えるようにすることだ。
なぜなら数値が正しく取れなければ、サービスが正しく成長しているかどうかすらわからないからだ。
ここで「正しく」としているのは、単純なDAUやPVではサービスの成長を正しく取れないからだ。
では日本のスタートアップ、大企業の新規サービスにおいて、正しく数値計測ができているかと言うと壊滅的と言わなければならない。
3年以上運営されているWEBサイトでいまだにGoogle Analyticsしか入れておらず、MixpannelやAmplitudeなどのイベント計測ツールが入っていないことはざらだ。
なので今日は早起きして空いた30分間で正しく数値を計測できるようになるための、計測設計について書きたいと思う。
なぜGoogle Analyticsだけではダメなのか?
Google Analyticsの計測に加えてAmplitudeやMixpannelなどのイベント計測ツールを入れないと正しいグロースやUX改善はできない。
なぜか?
それは、Google Analyticsはあくまで全体の数値傾向を把握するものであって、AmplitudeやMixpannelなどのように「誰が・どのアクションをしているか・そしてそれがKGIにどのような影響を与えているか」を分析することができないからだ。
例えばAmplitudeでは以下のデモ画面のようにユーザーの行動毎にコホートを分けて週次の継続率を瞬時にグラフ化することができる。
このようなグラフを様々なユーザー行動毎に作成することで、週次継続率に効くユーザー行動を瞬時に見つけることができる。
Google Analyticsでもセグメント機能を使えば似たようなことはできなくはないが、ここまで綺麗に週次継続率を分析することは難しい。
どのツールを使うべきか?
ずばりMixpannelかAmplitudeだ。
それ以外にもあるが、基本はこの2つのどちらかから選べば良い。
自分が10社ほどコンサルしている会社も基本はこの2つのツールを使っている。
以下に自分が思うそれぞれのメリット・デメリットをまとめる。
Mixpannel
メリット:データの反映・更新が早い
デメリット:コホート分析などはダッシュボードで完結せず、JQLでデータを抽出する必要がある
Amplitude
メリット:ほぼやりたいことは全てダッシュボード上でGUIで分析できる、1000万アクション/月まで無料
デメリット:データの反映・更新が若干遅く、直近のデータに歪みがある(気がする)
まず何から始めるべきか?
細かい計測イベント設計に入る前に、まずはサービスのフローを整理すべきだ。
以下のようなサービスの主要なユーザーフローを図解し、計測ツールで追うべきユーザーアクション、状態を整理する。
イベント計測の設計はどのように行えばいいか?
ユーザーフローが整理できたら、あとはその主要なユーザーフローを追えるようにイベント計測の設計を行う。
その際にAmplitudeが提供している以下のフォーマットシートに沿って計測設計を行うと良い。
Eコマースアプリの場合のイベント設計シート。
(こちらのURLから開けるので、コピーして使ってください)
詳しくはAmplitudeの場合はこちら、Mixpannelの場合はこちら
エンジニアリソースが足りないんだけど、どのタイミングで導入実装をするべき?
四の五の言わずにすぐやるべし!イベント計測なくして、グロースもUX改善も無理!
イベント計測で、快適なサービスグロースとUX改善を!
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