仙台ぐらし 伊坂さんと出会った話 前編

すこぶる寒い日が続いております仙台。様々な人に知ってもらうキッカケになった、伊坂幸太郎先生のエッセイ仙台ぐらし

私が伊坂さんに出会って色々面白いことが起きるという話が収録されているのですが、私の目線でその話を書いてみたいなとずっと思っていたのでnoteも始めたことだし書きたいと思う。

殆どエッセイの通りのことで、本当に面白い話なので、ぜひまだ読んでない方は、仙台ぐらし(文庫版)をチェックしてほしいです、

まず出会った時の話。某電気屋さんで出会いお話させていただいたのですが、実はその前に何回もお見かけしたことがあった。伊坂先生の大ファンでもあったので、何回も話しかけようか、どうか悩んでは、迷惑だからやめておこうかとか、なんというか先輩に恋してる女子校生みたいな気持ちだった。

某電気屋で見かけた時、ちょうど僕のバンド ソンソン弁当箱の CD(2作目 チャンネルがそのまま)が発売されたばかりで、音楽好きで有名な伊坂さんに聞いてもらいたいと思っていた矢先だったので、これは奇跡だと思い、勇気を出して話しかけようと思ったが、肝心のCDがなかった。

私は、陸上記録会で入賞したことのある程、足の速さには自身があったので、伊坂先生が店を出る前にと、一番近い CD屋にダッシュで向かった。無我夢中で急いでCD屋に行き陳列されている自分のCDを手に取りレジで会計を済ます。その時のレジの店員さんは、発売に際してお世話になった方だった。だから、自分の CDを自分で買うという行為を見られてしまったが、その時は、伊坂先生に、このCD渡すということで頭がいっぱいであったため、そのようなことは気にもしていなかった。

CDを買うことができた。心の中で、「頼む、伊坂さんまだ居てくれ!」という思いで電気屋に戻った。


店に入り、あたりを見回すと、居ない。居ないのだ。さっきの売り場には先生はいなかった。


がっくり肩を落として、出口に向かうと違う売り場で、先生を発見した。

そして目が合った。勇気を出し、私は話しかけた。

「伊坂先生ですよね?いつも読んでます!」

「あ、そうです。ありがとうございます!」とっても爽やかに答えてくれた。だが作戦は、CDを渡すこと。お話できただけでも嬉しいが、即座にCD屋の袋を差し出し、「バンドをやっていまして、最近CDが出たのでぜひ聞いてください!」と、バレンタインに先輩にチョコレートを渡すような気持ちで、お渡しした。

先生はジャケットを見て、「ありがとうございます!君のパートは?」と。

私は、「ヴォヴォヴォヴォヴォーーカルで、でです」緊張で脂汗を書きながら、答えた。

先生はニコニコしながら、「聞かせてもらいますね!。後でちゃんと買わせていただきますよー。」と言い、その後、どこで売ってるかだとか、仙台でもライブをやっているだとか、色々立ち話をして、お別れをした。

私は即座に、家族に報告せねばと、伊坂先生の大ファンである、母に電話をした。

それだけでも嬉しかったのだ。その時は渡せただけでも、話せただけでも嬉しかったのだ。

続きはまた今度。


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