バスケW杯の楽しみ方③時代が変わる瞬間、アカツキジャパン歴史的勝利
バスケ日本代表、世界大会での歴史的な1勝!!!
その裏には、日本代表チームが今まで積み上げてきた経験がすべてプラスに働き、ピース(選手)が噛み合った、理想的なゲームプランでの勝利であった気がします。
渡邊雄太選手の代表引退宣言も、僕はすごく引っ掛かっていました。
なぜ今そんな発言をするのか?
周りのチームメイトに与える影響はプラスになっているのか?
僕は、日本バスケファン…という目線から、
渡邊雄太選手の「引退」という言葉は聞きたくなかったです。
しかし、この大会(ワールドカップ)で日本が結果を残せずに、パリ五輪への切符も獲得出来ないのであれば、それは日本バスケにとって「ひとつの時代の終焉」を意味するのかな…と理解するしかありませんでした。
そのくらい、渡邊選手に懸かる責任やプレッシャーは大きかったのだと想像しますし、世界との壁は分厚かったのだと思います。
しかし、その分厚い壁をぶち破ってくれたのは、2人の22歳のプレイヤーでした。
彼らの「若さ」と「スピード」と「信念」と「勢い」が、日本のバスケに乗り移り、鋭い鋼の刃となって、世界との分厚い壁に付いた扉をこじ開けてくれたのです。
日本バスケの夜明けです。
まぶしい朝の光が見えました。
これが、Akatsuki Japan です。
二人の勇者(主役)の名前は、
富永啓生、
河村勇輝、、、
間違いありません、
彼らが日本の“光”(未来)です。。。
渡邊雄太選手の代表引退宣言を取り消せるかもしれない“光”、、、
もし、(渡邊選手個人の気持ちですので)取り消せなかった場合も、
次の世代は彼ら二人が日本代表を背負って、引っ張って、新しい時代を作ってくれることでしょう。。。
そう僕は確信しました。
渡邊選手がアンゴラとの強化試合で足首を捻挫してしまい、続くフランス、スロベニアとの強化試合を欠場。
その間、日本を引っ張った(スターターとして試合に出場した)のは、富永選手と河村選手でした。(あと、馬場選手、吉井選手、ホーキンソン選手。)
やはり、この形に意味があったのです。
本戦のドイツ戦、フィンランド戦ではスタメンが富樫選手、渡邊選手らに戻り、日本はリズムに乗れませんでした。
その理由は明確で、強化試合と本戦でバスケのスタイルを変えてしまったからです。
富永、河村メインのバスケットを作りかけていたのに、本戦では選手としての“経験”を重視した富樫、渡邊、原…がスターターに抜擢されました。
そして、満身創痍のドイツ戦。
日本代表は、やりたいバスケが出来ずに、空振りでの敗戦を喫します。
期待をされていた富永選手に関してはシュートすら打たせてもらえず、完全にコートでの存在感を消されてしまいました。
渡邊雄太選手は足首に違和感を抱えながらも試合に出続けました。
フィンランド戦、
富永選手は1Q、出番がありませんでした。
しかし、2Qに放った2本のスリーポイントシュートは、確実にリングを捕えていました。
そして、日本代表に流れ(勢い)をもたらした運命の第3Q、、、
富永選手の個人技(ドリブルからのステップバックディープスリー)で、日本代表は生まれ変わります!(目の力が変わりました!)
(これが入れば)「勝てる」!!
このチームへの「自信」が、見て取るように分かりました。
それは、富永啓生選手の、世界でもトップクラスの「技術」、ディープスリーという「武器」があったからです。
この試合、最大のプレーは、彼の、世界を驚かせたディープスリーでした。
間違いないです。(これ!!↓↓↓)
とにかく、フィンランド戦での、勝利の一番の要因は「自信」です。
「世界を倒す」「世界に勝てる」という自信が、選手たちに力を与えてくれたのです。
その引き金、、、いうか、確信させてくれたプレーが、富永啓生選手の「ディープスリー」だったと思っています。
彼が日本代表のトッププレイヤーです。
Akatsuki Japan の象徴です!!🌅
渡邊雄太選手の代表引退宣言に対する違和感の答えも、彼が教えてくれました。
渡邊選手は、自分が活躍してチームを勝たせられないのなら引退する、、、という責任やプレッシャーのようなものを感じていたのかもしれませんが、
日本代表、アカツキジャパンでのあなたの仕事はそこじゃないんです。
あなたがエースで得点を取らなくてもいい。
フィンランド戦が証明してくれました。
マルカネン選手をマンマークで止めるディフェンス力、ベンチでチームを鼓舞する存在感、世界レベルの経験値、、、若いプレイヤーが思い切り、気負うことなくプレーできる安心感、、、渡邊雄太選手に求められているものってそういう所なのです。
それが、八村塁選手との違いなのです。
今、この大会での主役(エース)は、間違いなく富永啓生選手です。
彼のスリー無しには、世界の強豪相手に勝負することはできません。
ただし、彼がシュートを自信を持って、気持ちよく打つことができれば、日本はどんなチームとも戦えます。
河村選手や、ホーキンソン選手、比江島選手、吉井選手らも、フィンランド戦で活躍しましたが、
あれってBリーグでも普通にやっているプレーですよね?
あの当たり前のプレーが、本番では出来なかった。
世界の高さとフィジカルの強さに萎縮してしまい、「自信」を失っていました。
その不安な気持ちを失くしてくれて、払拭してくれたのは、間違いなく「世界の富永」のディープスリーなのです。
「自信」があるか、ないか、
それだけで、チームは良くなるし、
一人一人のプレーの質も大きく変わるのです。
FIBAが取り上げてくれた、日本代表とスラムダンクの重なるシーン。
渡邊雄太選手と富永啓生選手のハイタッチ!
このシーンは、日本バスケの時代が変わるシーンを写し出しているのかもしれません。
バトンタッチ、、、
時代は「富永啓生」に受け継がれました。