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優しい嘘がつけない

私は良くも悪くもまっすぐなたちで、本心じゃないことを言うくらいだったら黙ってしまう。
友達がハワイが好きだと言ったそばから、私はハワイに全然興味がないと言ってしまう。そう言っても許される相手かどうかは判断しているけどたまに判断を誤ることがある。仕方がないよ、人間だから。
あとわりと感情的になることもあって、相手がふざけモードで色々言ってきたときに受け流せばいいのに受け流さない時がある。そしたらヒステリックな感じになってしまって相手が落ち込んでしまうこと多々。これは優しい嘘がつけない問題とはまた違うけど、自分中心なところなのかもしれない。
高校生の頃、仲良くしていた友達がわりと普通に嘘をついていた。当時の私は嘘をつく意味がわからなかったし、本当のことを言えばいいのにと思っていた。でもそれは今思えば私を傷つけないための嘘だったのだとわかる。

私は優しい嘘を知らずに育ったのだろうか。
周りはみんな本心ばかりだっただろうか。

私は可愛がってくれるおじいちゃんとおばあちゃんに甘え倒してなにもかも本当だと思っていた。おじいちゃんおばあちゃんのお手伝いをしては、私は役に立っているか?としつこく聞いては、おばあちゃんはとっても役に立ってるよと何回も言ってくれた。私はそれらを全部真に受けて満足していた。
誰かに気を使うことも知らずそれはもうのびのび過ごした。

自分が本当のことしか言わないからって相手にそれを求めてはいけない。そして、本当のことが必ずしもいいわけではない。

積極的に嘘をつく気はないけれど、もう少し自分中心ではなく周りを幸せにできることも考えたいと思う31の夜。
#エッセイ #嘘 #やまとなでしこ

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