絵に対して「写真みたい」は褒めているのかなぁ。
若い絵師さんの中学から現在までの絵の変遷を紹介した記事を見ていて、書いた人は「すごい画力の向上」と言っているけど、私としては「高校生の時の絵すげー」でした。
最初のは鉛筆で描いた建物の絵。
普通やん(絵を勉強している大人の絵としたら)・・と思って見たら中学生の時の絵!
これはすごい。
で、高校生の時の絵。
これも建物のドローイングですが、繊細な線と明暗ですごく美しい!
私には描けないなぁ。
このままいったらすごい絵描きさんになるんちゃう。
なのに絵を学びだしたら普通の絵になってた。
上手ですよ。
リアルで写真みたいに見える風景イラスト。
SNSでいいねをいっぱい貰えたんやろな。
・・すごい、すごい、写真かと思った・・って
でもこの「いいね」は絵に対してというより、その絵にかけた時間と労力に対してではないのかなと思うのです。
この画力を時間と労力を褒める人たちのためじゃなく、絵が好きな人達のために使ってほしい。
新海誠の背景画展を見たことがあります。
あの背景画を「写真みたい」とは思わなかった。
写真を遥かに超えた美しい絵でした。
(すごい風景を見て・写真のように美しい・とは言わないですよね。
絵のように美しい・って言うやん?)
AIが絵を描き、フォトショでなんとでも加工できる時代です。
「写真のような絵」や「絵のような写真」はそいつらがチャチャッと描いてくれるので任せちゃいましょう。
写真みたいに描ける腕を持った絵師さんたちの、「絵のように美しい」絵を見たいです!
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