2冊の技法書。どちらもデジタルスケッチなのに画風も手順も違う件。
最近 長砂ヒロ著「デジタルスケッチ入門」という本を買いました。
アナログ絵に応用できそうだと思いながら練習しています。
1年半前には yas著 「リアル絵の描き方」というデジタルスケッチの本で練習しました。
どちらもデジタルスケッチの技法書ですが
手順がぜんぜん違います。
あまり身につかなかったリアル絵の本
前に買った本は
写真そっくりに描く方法で、
3ヶ月位かかってすべての課題を模写しましたが、
その方法で自分の絵を描こうとしても全然描けません。
描けないというか魅力のある絵にならない。
それは著者のようにカメラの眼をしていないからなのか、
正しい色が選べません。
色は苦手ではありません。
ネットの色彩テストでは全問正解だったので、
色が見分けられないということは無く、
混色もかなり正確に
絵の具で欲しい色を作れます。
なのに写真の中の色が分からない。
デジタルなのでスポイトツールで色を抽出すれば正解を出せますが、
それではアナログで描くとき役に立たないので。
学んだのは思い込んでいる色は
見えている色と違う・・ということでしょうか。
頑張って練習したのに活かせていない事を教訓に、
今回は1つの課題の模写の後に、
3枚の自分の絵を描くことにしました。
yasさんは写真を見て描いていますが、
長砂ヒロさんはモチーフを見ながら描いています。
なので私も実物を見ながら描きます。
8つの課題がありますが、
4つまで終わったので
自分の絵として一番良く描けたものを見てください。
生活の中にあるものを描く
1つ目の課題
1枚目でこれが描けました!
いつもは平面的な絵しか描けないのに!
手順通りにやったら
そこにブツがあるように描けた!
技法書ってすごい。
白いものは白色では描けない
2つ目の課題
白で描いてないのに白く見えてる!
1枚目に描いた白い食器は
影を暗くしすぎてアワビの貝殻の内側みたいになったのですが、
2枚目で成功です。
ブツもですが
背景がこのようにちゃんと存在しているように描けたのは、
今までなかったと思う。
暖色と寒色の関係
3つ目の課題
私のパソコン机はちっこいので、
液晶タブレットを置くと空きスペースはちょっぴりなので、
大きなブツは置けません。
課題にそっているのか微妙ですが
ティーバッグとチョコレートです。
暖色なのか寒色なのかよくわからなかったベージュがあるので良いこととしました。
指示通り後から各色を調整でいじって
これに落ち着かせました。
いやー
なんとでもなりますなあ。
ハイライトの秘密
4つ目の課題
ガラスはハイライトの練習用にはハードルが高いんちゃう・・
と、後から気づいた一品。
頭を動かすとハイライトの位置が大きく変わってしまいます。
床の反射光はyasさんの本のお陰で描けるようになってた。
まとめ
本の「ハイライトの秘密」のモチーフは卵だったので、
卵を割って練習しようと思ったけど、
この時期に1,2時間放置したのを食べるとお腹をこわしそうだったので、
yasさんの特典画像にあった卵の参考写真を使いました。
結果的に2つの描き方の比較が出来て良かったと思います。
絵を見るとデジタルスケッチ入門のほうが手描き風ですが、
手順的にはリアル絵のほうが
ゴンゴン描き足していくのでアナログ的です。
デジタルスケッチの描き方
・・影、光、ハイライトのレイヤーのモードを変えて、それのマスクを削りながら描く・・
ものすごく合理的で
光と影の関係や
環境光に疎い者にも
わかりやすかったです。
余談
しかし・・
最初の課題のレモンを模写しようとした時
なんのことか分からん!ってなりました。
この本は4月に買ったのですが
初版は2月24日発行
3月26日には第3刷発行となっているので
よく売れているのだと思います。
私は絵をボチボチ描けて
Photoshopもボチボチ使えますが、
分からん!だったので
入門書と思って買った人は苦労してはるんちゃいますか・・と
少し心配。
発行が技術評論社という名前の
賢そうな会社なので、
お絵かき族の知りたいところとズレがあったのか?
特に困ったのがレイヤーの色。
特典画像をダウンロードする前
本だけ見て描いていた時に、
暖色寒色と書いてあるだけなので
オレンジや水色でレイヤー作ってグダグダでした。
こういう色のレイヤーを作りましょうと書いてよ。
yasさんの本にはこの辺の色を使うとかちゃんと書いてあったぞ。
攻略法としては
レモンのpsdファイルをまるっとコピーして
レイヤーマスクを黒一色に戻して
まずはそれを使って描いてみるではないでしょうか。
・・私は後から気づいて悔しい思いをしましたが
こんな絵が描けたらいいなあ
と思って練習したら描けたので
技法書の威力すごい!
この本にはものの見方を教えてもらった気がします。
課題はちょうど半分まで終わったので
残りも頑張ります。
楽しもうお絵かき!