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悲報... コロナで大損害?! まさかの無収入 - 『今夜もウェブで会おう』 (第18通目)


この春〜夏は自分を見つめ直す時間だった

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梶さん

この夏、どう過ごしてる?
今年はコロナがあったから、例年とはかなり違っていたんじゃないかな。

パンデミックが始まった頃、ウチは主にお金のことをでドタバタしていたかな。

生活が安定しているうちに、2〜3年計画で収入を増やしたいとは思っていたんだけど、増える前に予想外の収入減と支出増に見舞われてしまった。
支出増っていうのは、住み込みで猫ちゃんのお世話をするハウスシッティングの案件がなくなったせいで、自分で家賃を払わなきゃいけなくなったことが原因。貯金も数ヶ月分の家賃しか持っていなくて、パニックしてたんだ。

とにかくやりくりしなきゃと思って、家賃の相場がベルリンの1/2以下のブダペストで滞在を延長したり、ドイツ政府からのフリーランサーのための給付金をもらったりして、なんとか状況は落ち着いた。

ベルリンに帰るまでは、自分自身のことを見つめ直す時間につかったかな。
誰もいない街を歩いたり、日帰りで田舎の方に足を伸ばしたりする中で、自分と対話したんだ。

これからは何にフォーカスすべきなのか、どういう方向に進んでいくべきか。
そのためには、自分に何が足りてなくて、それをどう補うのか。

そういった仕事のことだけじゃなくて、人生のこと——今の友達関係や家族関係を保っていけたらいいなとか、こんな風にもっと余暇を楽しまなきゃなとか、改めて考えたな。

こうして振り返ってみると、コロナの影響のおかげで、割と実りのある時間が過ごせたな。

ベルリンに帰ってから、同じスタジオのアーティスト友達にこの春をどう過ごしたか聞いてみたんだけど、みんなウチと同じ感想だった。
ロックダウン中は、いつもよりも質の高い時間が過ごせたと口を揃えていっていた。

イベントごとで頭の中が忙しくなることもなく、製作に集中したり、一人の時間を楽しんだりしたらしい。

ヨーロッパの感染者数も少しずつ落ち着いてきた。夏が来る前はもう、みんなどんどん外に出て、見た目にはほぼいつも通りに見えた。
噂によると、いまだに空いていないのは室内の映画館くらいらしい。

でも、7月になってから、またベルリンの街はまた静かに戻ってしまった。

でもそれは、コロナのせいじゃなくって、ほとんどの人が他の国や地方に旅行に出かけたり、近隣の湖に出かけてしまっているから。

まさに、典型的なベルリンの夏って感じだ。

梶さんは、この春〜夏、どうだった?

将軍川



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この春〜夏はつらかった。以上!

区切りバナー「梶」

将軍川くん

こちらはずっと涼しかった。雨が降り続いて、九州の方ではひどい大雨が降って、温泉地が流されたりした。

東京オリンピックでは、海外の選手が猛暑で倒れるんじゃないか、とか言われていたし、路上が暑すぎるからマラソンができないと言われて、水を吸って冷たくなる舗装に変えたり、高いところから霧を出したり、いろいろな仕掛けを作ったりしたよね。
ずいぶんいろんな企業に、建材のことを取材したけれど、その場にいた誰しもが、東京オリンピックまでにウイルスが蔓延して、世界中がパニックになるとは思っていなかったね。

もっとも、建設業界のオリンピックは竣工した時点で終わっていた、のかもしれないけど。

前置きが長くなったね。

この春から8月にかけてのことかぁ〜
正直言って、あんまり思い出したくないし、あっさり話すにはまだ最近すぎて、いやな気持ちがダイレクトによみがえってくる。

まず、5、6月と、2ヶ月の収入が、ほぼぜんぶなくなったわけ。
ただのライターから、少しコンサルタント的な立ち位置で、好きなようにコンテンツを作る仕事に以降できてたところだったから、「自分の思ったように仕事を創って、食べていけるんだ!」っていう事実にわくわくしていたし、お金が入ってくる嬉しさで胸がふくらんでいた。

それが、急にコストカットやら実行不可能やらで中止になって、おまけに取材も自粛状態になった。貯金があるから、生活に困るわけではないんだけれど、気持ちを保つので精一杯だった。駅のホームに立っていた時に「本当なら、今日は仕事があったんだ」と思って涙が流れた。

それに続いて、狭い部屋の中で寝て、起きて、仕事をして、寝て、という生活を繰り返していたら、体も心も疲弊してきた。
まず、何も食べたくなくて、1週間に5回ぐらいしか食事をしなくなった。なんとなく頭がぼんやりして、発想をするのに時間がかかる。
フリーランスの弱みと、頭を使う仕事の弱みが、一気にかぶさってきた。ほんとさ、冴えない時ってどうしようもないんだよ。

近所の整体院に行ったら「眼精疲労ですね」って言われた。目が疲れ過ぎて、頭痛や吐き気がしていたんだと思う。おそらく、狭いところでいろんなことを我慢しすぎたんだ。パソコンにぐっとのめり込んで堪えてたんだよ。

まあ、そんなふうに過ごすうちに、7月には仕事が戻り始めた。
それに足して、リモートでできる仕事をちょこっと受注して、いまは3分の2くらいまで収入は戻ってきている。

作業する時は、できるだけ広いカフェに行くようにした。

在宅勤務ができるのは、広い家に住んでいる人だけだと思う。
今回のことで思ったけど、家が狭い人は、コロナに気をつけながら、外に出て仕事をする環境が必要だってこと。自宅にいると妙に追い詰められた感じになるし、誰かに話して気をまぎらすこともできないから。

いまは家に帰るのもいやだね!
狭くるしい5.5畳の家も、ごちゃごちゃした家具も、全部どっかに捨てて、広い物件に引っ越したいよ!

結論:
この春〜夏はつらかった。以上!




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🍬おまけ

アイコン_かじ

なんとなく冴えないときの特効薬ってあるんだよね。「自然の中に行く」「小説を読む」「音楽を聴く・作る」がそれで、たちまち回復するから、「なんでこんなにいいことを、もっとやらないんだ!」って思うのに、ちょうどいい時に出てこないんだよね。

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