CASSINAの新作から
サローネからの新作が入荷し、各社の報告会や新作展示会が多い時期です。SieMaticに続き、Cassina新作発表会へ行ってきました。今回の私の注目は、大きくは2アイテム。
1)サイズが大きくなって、より座り心地が追求されたマラルンガ!詳しい情報や動画をUPしています。背もたれの高く奥行きも深くなり、【ほぉふっっ】と包み込まれる座り心地が、よりより快適になっています。ちなみに、あの背もたれのクシュっとするメカニズムは、自転車のチェーン構造からヒントを得て開発されたとのこと。あの大きな耳のようなところの内部にハードなメカが仕込まれていることで、優しく頭部や首筋のフォールド感を使う人の好みへフットしてきます。
2)パトリシア・ウルキオラの新作ソファFLOE INSEL!流氷からイメージされたデザイン…そもそも、流氷というハードな物質をソファというソフトなマテリアルで仕上げているところにも発想の基点の幅広さを感じます。そして、コンセプト的には流氷という「視覚的なデザイン」というよりも大きな塊の流氷が水面に浮かんでいる「存在としての浮遊感」をデザインしている。という部分にも興味を惹かれます。では、どんな座り心地?かというソファとしての最大重要ポイントとも言える部分について。これがまた、見た目と印象から真逆なほどに座り心地も良いのです!
<ご参考:コーポレートサイトの紹介文>アート・ディレクターであるパトリシア・ウルキオラが流氷や海に浮かぶ島をイメージしてデザインしたソファです。アシンメトリーな形状と斜めに走るステッチが非常にユニークで、そのデザインの特徴を損なわずに座り心地も追求しました。背やシート前面に角度がついているため座る人は自然と寄りかかりながら足を前に伸ばすスタイルとなり、まさに空間の中を心地よく漂う「リラクゼーションの島」と言えます。〜引用ここまで)
流氷と聞くと、多くの人は「硬くて冷たい」を想像します→そして体感することが真逆の「柔らかくてあたたかい」。ウルキオラはきっと、この相反する作用もデザインに取り入れているのだろうと思うので、その深さあるデザインも多くの人々を魅了するのだろうポイントではないか?と私自身も彼女のデザインにとても興味を感じながら思うのです。
(※TOP画像はイメージを伝えたく、Cassinaコーポレイトサイトからの引用)