空気を感じる敏感肌/GINZA編
今日は、雨の銀座でお打合せ。終了後に、立ち寄ってしまうところ。以前の銀座で好きだった場所は、私はやっぱり「プランタン銀座」。銀座に行ったら、ほぼ確実に行っていました。根底的に?フランス好きでもあるためか?ヨーロッパライクで上品なライフスタイルなエスプリにそそられてしまうのです。PRINTEMPS独特の香りがあって、あの香りが好き!今でも時々思い出すけれど、日本の中であの海外デパートの香りを漂わせていたのは、やはりプランタンならでは。あの香りの中で、フランス語の館内放送に包まれて、わくわくしながらエスカレーターを登りたい!とPRINTEMPSロスは、まだ埋まっていません。
しかたないので?!この頃は、GINZA SIXかな。屋上庭園が良いのだけれど…前回のような賑やかさもなく、あいにくの雨でしっとり。それでも銀座の屋上でグリーンや紫陽花に出会えるとほっとします。
館内のカラフルなアートが楽しめるのもいいかな。
けれど。GINZA SIXだからって?六角形なの?と気持ちの中で、つぶやいてしまう。そもそも、6丁目だからって、 SIXという理解でよろしいのですよね?いえいえ。大変わかりやすくて、よろしいのではないかということで。
無くなってしまったものには、そうなる理由も多々あるわけで…きっと。PRINTEMPSとかエスプリとか、いまいちスルリとは伝わりにくいのかもしれないのですよね。私が憂いてしまうのは、最近のこうした商業施設は、ピカピカでパキパキで、モダンで隙がなくて、あえての「和」の抜きがあったりで。結果、似ているのだとも理解しつつも…どこへ行っても、似たようなテンションになっちゃうこと。
例えば昭和の百貨店にはそれぞれ「らしさ」がありましたよね。こう全体での世界観みたいな、空気感みたいな、空間が織りなす漂う気配みたいな。わかりにくくても「感じる」あれですよアレ!!皮膚感覚に近いあの感じ…それぞれのコンセプトや積み重ねた年月やポリシーみたいなジワリとにじみ出てくるアレが。古いのがいい!と言っているのでは、もちろんなくて。私は仕事柄?空気感にこだわりすぎるのですね、けどその感度は自分の中でも、大事にしているところだから、敏感肌でいなくちゃなのです。
近い将来のショッピングでは、もっともっとパキパキ空間にセルフレジやペッパー的なスタッフたちで、言葉も交わさずにお買い物するのかもしれない。(飛行機内で見た映画に、そんな近未来の話があったっけ。何処かの惑星に移住する宇宙船で、うっかり目覚めちゃった人間たち話。タイトルは忘れちゃったけど。)それはそれで便利かもだけれど。それでも私は大切に感じていたい、香りやアナウンスの声とか、「人」としての体感ならではの心地よさとか。アナログっぽいけど人間だから。キリッ!(と誰に宣言しているのだろうか?)