スタライ5thで「星」を見た話【ネタバレ感想有り】
-その時、確かに地上の星が存在していた-
4月から5月までの間、大阪と東京(幕張)で開催されていた『あんさんぶるスターズ! ~5th DREAM LIVE "Stargazer"~』。
コロカスくんのせいで開催が危ぶまれたり、チケット○あくんの大チョンボによりチケット焼失危機に陥るプロデューサーが続出するなど、やる前から波乱だらけだった今回のスタライ5th。
今回、幾多の波乱を乗り越えどうにか4/29昼幕張ALBA、5/1夕幕張SELATAのチケットを握りしめ、現地参戦することができたので各ユニットごとに感想をぶち撒け……いや、書き連ねていきたい。 なお、ライブ中の記憶なので各所に誇張、記憶喪失等が含まれるのでご容赦願いたい……。
【以下ネタバレ注意】
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Fine
今回満を持して初登場した夢ノ咲の王者Fine。
初っ端から『終わらないシンフォニア』でオタクの涙腺をぶち壊しにかかってきた。1番から泣かせにかかるし、泣いてたから「その涙拭ってあげたい」という歌詞で一気にガシッと心を掴まれてしまった……。
特にSERATA2曲目の『羽ばたきのフォルテッシモ』は「夢ノ咲の王者は私たちだ!」と高らかに宣言せんばかりの威風堂々ぶりに圧倒された。個人的にこの曲のCメロが好きすぎるのでまたボロ泣き。
涙腺を崩壊させられた所で『Holy Angel's Carol』を優しく流されたら落ちない人はいるだろうか????? うっかり英智様の夢女子(♂)になってしまうところだったぞ……。
MaM
こちらも5thで初登場のMaM。
お祭り男のフレーズで売り出す夢ノ咲の元気印のママ。さぞかし天真爛漫に動き回って健康的な暴れ方をするのだろうと思っていた……。
ライブが始まるまでは。
『君色 Be Ambitious!』と『Blooming World』を元気に歌うが、どこか艶やか。そしてステージ上を縦横無尽に動き回るのだが、全ての振り付けが美しくまとまっている。それは氷上を舞うフィギュアスケーターのように優美だった。
エキシビションマッチの演目のように優雅に踊り、舞う。お祭り男の違った一面をこれでもかと披露してくれて、オタクはギャップで殺されてしまった。
ただ、お祭り男の本分を忘れないのが我らがMaM。『愉快痛快 That's all right!』でアイスリンクを一瞬で溶かして熱き男が血を滾らせる祭りの会場へと変化させた。MaMワールドここに極まれり!
Switch
オタクをSwitchワールドに引き込み子猫ちゃんにして離さないのがSwitch。今回も遺憾なく「ワールド」を発揮してくれた。
イースターエッグから化けて出てきたのが可愛らしいうさぎちゃん。可愛らしさなららびっつに真っ向から喧嘩を売れるぞ!!!と言わんばかりの衣装。
その流れで『イースター・カーニバル』と『Knocking' Fantasy』なんて歌われたら心の扉なんてノックどころかシャイニ○グばりにぶち壊されるに決まってるじゃないですか。
前回のスタライ4thの青葉つむぎさんの言う「幸せになりましょう」にはどこか危うさがあったけど、今回『Magic for your "Switch"』を歌う前に言った「幸せになりましょう」は全くと言っていいほど澄み渡っていたように感じた。自信がついたんだね。
あと今回夏目さん割と子猫ちゃんへのアピール控えめだったけど、何か心境の変化でもあったんですか????? ねえねえ?????
Ra*bits
一発目から男子高校生が着ちゃいけない衣装(褒め言葉)で出てきておじさんの心をガッツリと掴んでいく。良かったここがライブ会場で。握手会だったら取り乱して出禁になってた。
最近のブラックバニーイベといい、小悪魔路線に舵を切ってるのを見ると「こいつらうさぎじゃなくてオオカミなんでは????」と思ってしまう。もうおじさんの心はうさぎの皮を被ったオオカミに食い荒らされています。もう負けです。
変化球でオタクをおじさんにした後は正統派「カワイイ」で原点とも言える『Joyful ×Box*』と『Love Ra*bits Party!』を歌い上げていく。
「俺達の原点はここなんだぞ!」と宣言して「夢ノ咲最後のライブ」へと挑む。その姿に思わず腕組み後方彼氏面おじさんになったのは言うまでもない。
紅月
各ユニットが変化球でブチ殺しにかかる中で160km/hの豪速球でブチ殺しにかかるのが紅月。
日本の伝統を重んじる紅月らしく、それから外れることもなく紅月の「王道」を攻めていく。「月下無双、紅の舞」では和傘を美しく振りながら舞っていく。曲芸にならず、まるで歌舞伎の女形が美しく傘をかしげる優美さを纏っていた。
「花燈の恋文」でもしっとりと歌い上げた後は「お楽しみはこれからだぜ?嬢ちゃん。」と言わんばかりに「百花繚乱、紅月夜」を決めていく。
「お祭りなら俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ?」と各ユニットに挑戦状を叩きつけるかのように荒々しくも美しく、激しく燃え盛る焚き火のような世界を見せつけられた。
UNDEAD
最近は各ユニットが「過激な一面」を見せているが、それに食われるどころか「夢ノ咲の過激で背徳的なユニット」は逆に食いつきにかかってくる。
『Melody in the dark』で軽くジャブ打ちどころか渾身の右ストレートで各ユニットを蹂躙していく。このご時世なのでシャウトはできないが、もしできたのなら会場がライブハウスのような一体感に包まれていたはずだ。
だが、そんなことにはUNDEADには関係ない。シャウトが封じられようが、「正統派過激で背徳的」感でファンも含めガッツリと心臓を捉えられたような感覚に陥らせてくれる。
『IMMORAL WORLD』で掴んだ心臓を一気に引き剥がしにかかってきたからには、もう降参するほかない。UNDEADなりの「王道」でひたすら心を離してこようとしなかった。
2wink
今回もひたすら変化球で殺しにかかってきたのが2wink。
開幕『ハートプリズム・シンメトリー』で可愛らしくもカッコよくキレキレに動いていく。もうこの時点で2winkおじさんである筆者は記憶が飛んでいる。もうダメです。
2曲目にやった『Mischievous Party Time!!』で筆者も記憶が飛んでいる。ただ覚えているのはカッコよかったことだけである。敗北です。
でも3曲目『シュガー・スパイス方程式』で原点回帰を狙ってきたので「ああ、夢ノ咲最後のライブだから敢えて原点に戻るんだな」と感慨深くなってしまった。君たちの「原点」はみんなが見てるから、安心して進んでいってほしい……。
Valkyrie
前回のライブでは触れたら消えてしまいそうな危うさを抱えた「幻」として昇華したValkyurieだったが、今回はガラス細工の芸術品のような「実体」として昇華させてきた。
『凱旋歌』で戦いに勝ち騎行して入城する王のような強さを見せつけられると、もう彼らの世界に入らずにはいられない。
『Memoire Antique』からの『魅惑劇』は彼らのユニット人生を走馬灯のように振り返っているかのようにも思えた。(曲のリリース順や時系列的には違うが……)
栄光と挫折、そして原点回帰への復活と一つのショートストーリーを見せてくれたように思えた、今回のValkyurieのライブだった。
Eden
僅か2曲の披露ながら、嵐のごとく強烈なインパクトを残していった玲明・秀越からの刺客ことEden。
観客に有無を言わさず禁断の果実を食べさせるし、徹底的に「楽園」への突撃を余儀なくさせるプレースタイル。覇道を往くEdenらしいやり方(褒め言葉)である。
もうとにかく腰を振る、振る、振る。声がエロい、エロい、エロい。お前ら本当に高校生か????? 本当にアイドルやって数年の人間なんか?????
これ以上やられたら観客の命が持たなかったから2曲で打ち止めにしといて正解かもしれない。そしたら6thは確実に死人が出る。
Knights
夢女子絶対殺すし夢女子じゃなくてもガチ恋させる気マンマンのセトリとMC。私もお姫様にされてしまったので責任を取って結婚してほしい。
もうダメです。これしか語れません。4thライブのときに「お兄様」とか「王子様」とか呼ばれたい!なんて思ってたけどそんなん自分が「お姫様」にされたので完全敗北です。
流星隊
4thライブは「アイドル」としての側面が強い流星隊だったが、5thは「ヒーロー」としての流星隊だ…!」と、一発目の『メテオ・スクランブル☆流星隊』で確信してしまった。2曲目の『アンリミテッド☆パワー!!』は完璧な特撮モノのOPとEDの流れだった。
ちょろいオタクなのでアンリミテッド☆パワーのイントロと「ありがとう」で泣いてしまった。4thライブでも泣かされているのに5thライブでまたしても泣かされてしまった。
3曲目『流星花火』、最後にブチ上げておくのが流星隊らしい。笑ってサヨナラしようとうヒーローらしい気概を感じてしまう……。
でも泣いたけど。何故流星隊で泣かされるのか、自分でも分からん。
Trickstar
永遠のチャレンジャーでもあり新王者であるTrickstar。
初手『BREAKTHROUGH!』からの『infinite star』はもう完璧にSS意識です。本当にありがとうございました。
『infinite star』は絶対に来るだろうななんて分かっていたのに、イントロ流れてもう涙腺ダメでした。SS編の彼らにおけるエンディングテーマとして相応しすぎるチョイスと曲調。私はもう120%の確率で泣きます。
アンコールで流れた『Only Your Stars!』、前回もアンコールで演っているのだが、2番のサビ前にある「君はたった一人の、そうさ"Stargazer"」で、「今回の副題に対する答え合わせ」をしたのだ。
-あの日の大阪と幕張で、私たちは「星」を見たのだと-
今回で学園軸のスタライは終わりを告げた訳だが、次の原点回帰ドリライでALKALOIDとCrazy Beeがどんな「あんさんぶる」をしてくれるか今から楽しみでならない。
ドリライは難しいだろうが、スタライ6thではみんなの「声が響く」ライブが戻ってきますように……。
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