赤い雲伝説殺人事件@読書感想
内田康夫著『赤い雲伝説殺人事件』を読み終えました。(※3月25日木曜日のことですが・・f(^_^;)
東京のホテルの1室で
老人が死んでいるのが発見され
その事件を調べる警察は
とある画伯が主宰するプロ・アマの画家が参加する
絵画グループを訪ねる・・
そこで出会った
警察をにらみつけるかのように凛として対応する
“婆さん”
これはアサミストならピンと来ますし
やっぱりね♪とニンマリしちゃいますね😁
本作は、浅見光彦シリーズ第3作💡
浅見光彦シリーズといえば、
事件を調べ回る浅見光彦を怪しむ警察・・
身元を調べると警察官僚の弟ということが分かり、
警察は、手のひらを返したような態度を取るという
お約束があるイメージですが
本作では、ガッツリ捜査会議に参加してるし
初期作品だけに
全然イメージが違いますね!
執筆と称して、とある趣味に興じる姿や
「◯◯、万歳!」なんて発言も
僕の中の浅見光彦像とは
イメージが異なる感じでおもしろかったです🎵
前作のヒロインが
浅見光彦と結婚寸前であった
浅見光彦シリーズでは
伝説的なヒロインであるだけに
本作のヒロインを
“浅見を誘惑する気に障る女”みたいに受け取めた方も
読書感想などを見るといるようですが、
彼女は、そんな浅見の恋愛事情は知らないわけだし
浅見と出会って
好きゆえに
積極的にアプローチする姿は
別に嫌な気はしませんでした。
自分なら、あのアプローチに負けちゃうかもね(笑)
最後に、この廣済堂文庫の
パッケージ、凄くないですか!!
角川文庫から出ている
後鳥羽伝説殺人事件、平家伝説殺人事件の
宇野亜喜良さんの
女性のイラストも独特で素敵ですが、
サスペンス(ドラマ)感あふれる
本作のパッケージも
かなり惹かれるものがありますね✨
最後と言ったのに、もう1つ。
原発誘致をテーマにした本作品、
1983年に発行されていますが
この話のモデルになっているのは
1982年に持ち上がった
山口県上関町の原発誘致運動・・
工事は東日本大震災のあと
ストップしているようですが
町民が
賛成派と反対派
真っ二つに分かれた状態が
40年近く続いているようですね。
この物語が遠い昔のことではなく、
今に脈々とつながっていることなのですね。。
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