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しもつかれ@郷土の昔話
むかしむかし、栃木県にある
とある村の話・・
あるところに、老夫婦が住んでいました。
おじい「初午も近いというのに、うちには、神様(お稲荷様)にお供えするもんはねぇなぁ」
おばあ「そうですね~」
おじい「しゃーねぇーから、村のみんなと相談してくっかぁ」
おじいは、村のみんなと相談しに行きました。
しかし、誰もかもが貧しく
神様(お稲荷様)にお供えするものに
困っていたのでした。
ある村人が言いました・・
「うちにあんのは、節分でまいた豆の残りくらいだなぁ」
そうすると、また他の村人が言いました。
「うちには、野菜なら、ほんの少しあっけどなぁ。」
さらに、他の村人も
「うちには、正月にもらった鮭の頭ならあんぞ。」
村人たちは、これらを持ち寄って料理することにしました。
村人たちは、お互い持ち寄ったものを鍋でグツグツ煮て、
できた料理を味見してみると・・
「うんめぇー‼️これは味が“染み浸かって”んな。」
「うんめぇーわ🎵」
「うんめぇーわ✨」
村人たちは、大喜びし、
それを神様(お稲荷様)にお供えしたそうな。
やがて、そのお供えした料理は
“染み浸かり”→“しみつかり”→“しもつかれ”となり
栃木県では
初午の時期になると
各家庭で作られるようになったそうな。。