2022GreatLuckCamp vol.0無人島編
最近インスタやってる周りの影響でこの思いを伝えようとしたけどやっぱ収まらないので俺は俺流のブログでアウトプットする。結局。それくらいの体感。(もーまたそれに関してはどこかで書きた位と思うほど葛藤している)
毎月個人的にシリーズ企画をさせてもらっている京都西院で音楽フェス(Great Luck Fes)も創っているいきつけBASE。普段はバーをやっているここの連中主催で無人島キャンプに呼ばれたので行ってきた。
インドア派の自分としては初めてのことだったが、人が仲良くなって世界を広げるワークをやるというので実行委員として参加させてもらった。
で昨日帰ってきたところなのだが、久々に船に乗って一日中企画をしてきたわけだが、久しぶりに船内企画や寄港地ツアーを思い出すほど半端じゃなく楽しかった!これは自分史の中でも大発見で、なにより逆にかなりの勉強をさせてもらってきたのだ。
先入観や偏見が壊れる音
内輪感が大嫌いな性格なので京都駅から行きの車の選択肢は一人も喋ったことのない車を選ばせていただいた。そしたらまぁ俺以外はみんな知ってるもん同士の会話になり軽く無言に笑 こういう始まりだからこそ、復路があんなに楽しくなった変化にも感動したりする。
船を出すようになって17年。思えば自分や人が変わる瞬間の音を求めてROCKに企画をしまくってきた。今の社会のクソみたいな仕組みやサイレントマジョリティに対して、半ば意地になったように怒りで自分を動かしてきた時期もあった。
それでも俺はやっぱり、自分を成長させたいという人が大好きだから、こういう企画には多少無理してでも未だに行かせてもらってる。
一泊二日。姫路港に集合して23人の船は家島に向かう。
いつも雨ばかりに恵まれてたフェスしか作ったことのない男たちが、嵐の天気予報も覆し、二日間最高の天気の中でほぼ予定通りの時間を過ごせたのは俺より前から毎週あの地下室に集まっていた実行委員の日頃の行いのお陰様だろう。そして何より、参加してきた人たちが、しっかり楽しんで何かを得たいという姿勢でまた素敵だったのも大きい。
何段階かの自己紹介
こういう非日常的な場所ではありきたりなことはすぐ忘れる。そして当たり前のことがなかなかできないのもまた日常の慣れという怖さでもある。
だからこそ大事なのが自己紹介。ランダムに分けられた3グループの中で何回もテーマ別の自分を紹介する時間を共有した。
思えば何十年生きてる中で、30秒・1分・5分で自分自身のアウトプットをするのは至難の業と思う人もいれば、上手な人もいる。いい悪いではなく、伝わるかどうかのこの違いがまず面白い。上手にしゃべれる人ほどなかなか入ってこない場合もある。クオリティは別としてそこでの表現から誰かに何か伝わったり興味を持ってもらえたら、ようやくそこから人間関係は始まる。
個人的にも世界中で出会いを繰り返してきた中で最も鍛えられたものかもしれない。けどタイミングとメンツも変わればいくらでももっとできる。そんな気付きと反省を繰り返しつつ、楽しいワークは続く。
滅茶苦茶綺麗な海や自然に飛び込む青春的な瞬間。これらは俺みたいに若い時に出来なかった人たちのリベンジでもある。そんな思いや現状は、決して見た目だけではわからないから、コミュニケーションの重要性が問われる。
何回かここでも話したが、「楽しかっただけのもの」なんて興味はない。
土やって次につながる出会いや学びを見つけられるかが俺の中での海賊の基本でもある。相手ではなく変えられるのは自分だけ。だから自分の先入観や価値観を壊し続ける。夢がぶれたっていい。獲物が変わったっていい。成長とは自然にもっといいものに繋げてくれる聖なるコンパスみたいなもんだ。
実際アイスブレイクや信頼や安心が解けるにつれ、皆のダークサイド的な人生の話もちらほら腹が割れていく瞬間に立ち会っていく。
ただただ馬鹿みたいに楽しいから向き合える空気
太陽や海、山や風や火はそんな大事なものを僕らに教えてくれるのかもしれない。少なくとも必要以上のスパイスが聴いて、普段では話さない本当の自分の言葉が溢れ出す時間だ。
結局人とはそれらをすべて反射し、自分に返してくれる大事な鏡でもあり、年齢問わず学ばせてくれる先生でもある。
海や風は答えてくれないけど、しっかり目を見て握手が出来る距離。
誰のことも否定せず、ただただ自他共に受け入れる空間。
美味い飯を自分たちで用意して片付け、次に行われる催し物もしっかりと楽しむ。たったこれだけのことを、僕は日頃からどれだけできているだろうか。
ゲスい話で馬鹿笑いが出来るのは、信頼がある証拠。先入観も価値観が壊れる瞬間。興味を持てなかった人に近づきたくなるきっかけ。
それらはやはり人からのつながりでしか巡り会えず、全てが怖いほどジャストタイミングで必然的に起こっている。
忘れかけてた無人島という空間の利
今回は日本で唯一の無人島開拓をしている会社で働いている主催者の親友が同行していたこともあり、家島自体は初心者向きの最低限の施設がる島だった。現代風でなかなかいい。
難民キャンプや先住民の村にせよ、人々は勝手なイメージをもってそこを訪れることがあるが、それもまた世界を知る大事な要素だ。本当の無人島ならこんなにたっぷりワークをやっている場合でも予定通りに侵攻できるわけでもないだろうから、0回目としてはちょうどよかったんだろう。
満天の星空の中で寒さに耐えつつも、あっという間に3時を回る時計の針(時計持ってないけど。忘れてきたやつはいたけど)。
これもまた、一日を通して、もっと話してみたかった人らが集い、各々の時間をあっという間に過ごしていく。地球一周は100日かかるから焦ることはないが、今回は一泊二日のリトリートということもあり、みんな時間を大事に使っていた。そりゃいい夜になるわけだ。死ぬ程わらっていっぱい食べ、本気で語ってきた。
かといってこんなスゲーシチュエーションで朝の坐禅をしないのは勿体なすぎる。一夜にして極寒の星空を適温を戻してくれた優しい太陽の元、本来であれば月一で通っていた坐禅に行く時間に誰もいないビーチで腰を下ろし、全集中の呼吸をする。何もないのに全てが贅沢だった。そして普段は食べない朝ご飯を一口食べて少しの時間、海へ飛び込む。
その次に飛び込んだのは今日唯一のワークである「誰とも目を合わせないし喋っても行けない」ワークの時だ。まるでヴィパッサナー瞑想のような一時間でお気に入りの場所まで行き、一人で過ごしながら同じグループの人たちに手紙を書き、最後のページに振り返りを書く。
開始と同時に防波堤に向かうと綺麗な珊瑚と大きい魚たちと暫くにらめっこをした。昨日の午後に飛び込んだ時とは引き潮で海面の高さが違ったのだ。船のギャングウェイ(船と岸壁をつなぐ階段)が朝と夜全然違う位置にあったことを思い出す。
この時間はこの防波堤から海に飛び込み、少し浮いてから書こうと思っていたので少し迷った。昨日とは2.3m落差が違うからだ。
ここから飛び込んだら下の珊瑚や岩に深さ的にぶつからないか、
防波堤に上がれる階段ははるか上に届かなくなってしまったから、あの岩場から上がって貝で足を切らないか、そもそもこんなに大きな魚がうようよしていてウツボやサメ、毒系の回遊魚はいないのかなどなど、どんどん不安になってくる。試しに低い位置から飛び込んで陸に上がれる場所を変えて見たり、何度かトライしてからずいぶん時間がたって飛び込む瞬間、昨日の夜いくつか話した人生の中で得たいくつかのターニングポイントを思い出した。
何もそこまで危険を冒してまで海に飛び込むことはない笑
怪我してもここには自分しかいないため、助けも呼べないしそもそも誰とも話をしてはいけないワークだ。それ以前におれは協力者として呼んでもらってるのにこんなことで人に迷惑をかけるわけにはいかない。そうこうしているうちに、太陽が強さを増し、みえづらかった海面を綺麗に映し出した。そこから自分の経験も勇気も振り絞って思い切りダイブする。(イメージはジャックスパロウが海賊船から落ちた姫を助けに行く感じ。誰も落ちてなかったけど笑)。でまぁ気持ちよくザブーン!と飛び込み、無事防波堤によじ登り、滴る海を掻き分けながら皆に手紙を書いてはこの時間を綴ったわけだが、要はするに一人の時間こそ、こういう対話や気付き、判断力や勇気をくれたりするんだなと。
滅茶苦茶気持ちよく集合場所へ戻ると、皆もそれぞれいい顔をして「今の時間めちゃよかったー」となってるからまた面白い。
皆でカレーを作って食った後は最後の閉会式がまた1時間半と長い!笑
それでもあっという間の心揺さぶれる時間でみんなさらにいい顔になっていた。
ここでも一周航海中の寄港地での交流・見聞・検証ツアーを思い出す。
人が見違えていく瞬間。最初は目も合わせられなかった、自分のこともなんて話していいかわからなかった、人の話も集中して聞けなかった人もいい顔をしているのだ。ONENESSとはよくいったもので、全ての人の仕切りはほんとはなくて、全て一つだということ。そう感じられたらもっと楽に豊かになれるよねと。
チャラそうでなんも悩みもなさそうだったけど実はすごい人生を歩んできたにーちゃんが言ってた「食事も大事だけど、何より体にいいのは言葉の栄養だ」と。波動の話。ホンマにそう。言った人も言われた方もそれを同等に影響してもらえるなら、どんな言葉がいいだろう。
次会いたくなる人もしっかり出来て、文句なしの面構えになった一行は帰りの船に乗り込むのであった。
今度は一月にやるってよ。その前に
結局まとめると、無人島行こうが海外行こうが、誰とどんなことや話が出来るかなんやなと。そして最も大事なのはそれを次の瞬間からどう日常に還元していけるか。
2006年、地球二周目の時に深夜企画として俺の尊敬する先輩(今じゃ本何冊も出すジャーナリスト)と起業家クリエイターのパイセンがやってた企画「旅するように日本を生きる」を思い出した。
なぜ人は旅する時はその国の事や色々調べたりイメージを膨らませてそこにいくのに、自国での日常ではそれが出来ずらくなるんだろう。
また、一生に何度経験できるか大事な体験をした後に、どうやってそれを明日からに結び付けていけるのか。凄い感動する体験があっても果たして自分は変われたのかどうか。
結局そんな事、大して大事ではないのかもしれない。
大事なのは今自分が何に気付いてどういう気持ちで生きているのか。
そして正解なんてなくて、人それぞれの幸せを願っているということ。
今回参加した人も、してない人も、今関わってる人もそうじゃない人も、ホンマに感謝でいっぱいです。おれ、何とかみんなから学ばせてもらって、楽しませてもらって、元気で健康に生きてます。小さなころから病弱だった俺としてはここホンマに凄い(笑)
まぁ、語り足りない人はいつもやってるここにきてよ。
どこいったって俺たちはいつもここにいるから。
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あー早く船出したい!