【ケアマネ】こんな視点で訪問しているよ。

どーもカイゾウ(＠kaizo777)です。

今回は「定期訪問でケアマネジャー(以下:ケアマネ)が見ている視点」について書いていきます。

これはあくまで私視点での話です。私はケアマネ歴11年とそこそこベテランと呼ばれる経験年数になっていると思います。

そんな私が対面で利用者・家族と面談をする時に、どのような点に意識しながら会話をしているかをシェアしたいと思います。

今回はどちらかというとモニタリング(複数回会っている)で利用者と面談することを想定していています。

この記事は
・(新人)ケアマネさん
・家族介護者さん
の参考になるように書いていきます。

自宅周辺からすでにセンサーに触れている！

ちょっと大げさと思われるかもしれませんが、利用者の自宅周辺の環境も十分に意識しています。

例えば利用者が一人で買い物に行くことを想定した時にどの辺りにリスクがありそうか。車の交通量や人の往来。普段の様子はどのようになっているのか可能な限り意識します。

例えば坂や砂利道の多い地域であれば、歩行器を利用すれば安定して歩ける利用者でも屋外利用の為の歩行器のレンタルは適切とは言えない可能性も出てきます。

そのような点を意識して周辺にまでアンテナを伸ばします。

もちろんわざわざ見て回るというよりも、利用者の家に訪問する前に何となく利用者が移動する様をイメージしながら家路へ向かう感じです。

敷地内に入ってからは見えるもの全てにアンテナを張り巡らす！

周辺からセンサーに触れている私なので、敷地内に入ったらアンテナの感度はさらに高まります。

例えば庭のある家であれば、庭の手入れがどの程度行き届いているか。これはその利用者・家族の元々の意識がありますので綺麗にしているしていないというよりも「前回と違うところがないか？」を意識します。

普段定期的に庭のお手入れが出来ている方が数カ月続けて出来ていなかったとしたら何かしら負担が増えている可能性もあるので、より面談時に細かい部分に意識します。

同様に玄関に上がってからは物の配置や汚れなど何かしらに変化がないか怪しまれない程度に視界入れながら即座に判断します。

自宅玄関から利用者・家族と面談するまでの短い時間も意識をします。

面談中は利用者の全体像を意識する

いざ利用者(家族)と面談。

面談中は顔色・表情・話し方・匂い(臭い)などなど自分の五感を活かして全てを意識します。

顔色・表情などは見れば何となくわかるのですが、特に気にしたいのが痩せているもしくは浮腫んでいるなどちょっと意識しないと気づきづらい部分。

顔だけではなく、腕や足など少し視線をズラしながら出来る限り全身をくまなく観察します。

あとは話し方。例えば言葉が出づらくなっていないか。今まですんなりと出ていた言葉がなかなか出なかったり、言っている意味が分かりづらかったりした場合は関係者(家族・サービス事業者等)に確認します。

認知症のある方の場合、進行している可能性も視野に入れます。

あとは匂い(臭い)です。これは自宅内の匂いの他、本人自身から発せられるものにも意識を向けます。

私は鼻が利きづらいので一番苦労しますが、視界から得た情報を踏まえて意識すると臭いに繋がることも少なくありません。

ご家族(介護者)は顔色・表情の変化を一番意識して観察します。

変化を感じたら、あえて本人を前にして「お疲れですか？」とご家族へ声を掛ける時もありますし、本人から離れた帰りがけなどに声を掛けることもあります。

利用者・家族の関係性などを踏まえてケースバイケースで対応します。

まとめ

今回はモニタリングなどで対面でお話をする際に、私が見ている視点を書いてみました。

実際にはもっと細かく利用者ごとに変えている部分もあるのですが、なかなか文章で全てを表現することが難しいので、全ての利用者に共通する点を書いてみました。

「そんなの誰でもやってるよ！」と言って頂ければ凄く嬉しいですし、逆に「そこまでやってるの？」と気づきになって頂けても嬉しいです。

ケアマネが利用者を支援する上で大切な部分の一つが「利用者の変化に対する気づき」だと思っています。

早期に気づくことで利用者の変化に対して予め種まきが出来ますし、種まきから根回しなどの動きへ発展させることも出来ます。

如何に気づいた変化に対して先回りをして支援できるかで、利用者の変化を最小限に安定させられるかが決まってくるとも思います。

大切な利用者の小さな変化も見逃さず、慣れ親しんだ自宅で長く生活して頂きたいと考えるのが「居宅介護支援」です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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今日はこの辺で。

ではまた！！