ケアマネが「ありがたい」と思える報告
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「ケアマネジャー(以下:ケアマネ)が貰ってありがたいと思える報告」をテーマに書いてみたいと思います。
私はケアマネとして毎日のように利用者・家族・サービス事業所から連絡を頂きます。
今回はサービス事業所から頂く連絡の中でも「報告」にスポットを当てて書いていきます。
「報告」と一言で言っても、頂いて「ありがたい」と思える報告もあれば「それって何を目的に連絡してきたの?」と思う報告もあります。
報告の仕方(電話・メール・FAX)には今回触れません。
電話であれ、メールであれ、FAXであれ今回の内容は共通すると捉えてください。
一ケアマネの意見として参考までに読み進めて頂けると嬉しいです。
報告の二つの意味
私は利用者に関する報告には二通りの意味があると思っています。
情報の共有
利用者の支援に対する提案
よってこのどちらか、もしくは両方に該当する内容の報告は頂くとありがたいです。
例えば電話で報告頂く場合「〇〇さんの事で共有しておきたいことがあるので報告なんですが」であったり「〇〇さんの初回利用のご様子の報告です」と連絡を頂くと「情報共有」で連絡をしてきてくれたと初めに分かるので聞きやすい。
「支援の提案」であれば「〇〇さんの状況が〇〇なので、今後〇〇を支援させて頂けると〇〇になって〇〇だと思うのですがどう思いますか?」等も現況を踏まえた専門職の関わりの提案なのでケアマネとしても明確な検討課題として受け取りやすいです。
目的が不明確な報告は何を求めているのかわからない
「情報の共有」や「支援に対する提案」は利用者の支援の今後について考える機会になり連携という視点でも大変貴重です。
でも中には「何を伝えたいの?」と疑問しか残らない報告をしてくるサービス事業所があります。
「今日の〇〇さんなんですけど、朝から失禁をしていて、洋服もなくて、訪問したら不安だったようでしくしくと泣いていました。オムツも見当たらなくて…」
この報告を受けて皆さんならどう思いますか?
「〇〇さんが大変だ!認知症状が進行しているみたいだからご家族と色々と相談しなくちゃ!」となりますか?
正直私は「何を伝えたいの?」と疑問が膨れ上がるばかり。
この報告に対して私が1つ1つ質問をしながら「何を伝えたいのか聴き取らなければならないのか…」とガッカリします。
この報告は「情報の共有」なのか「支援の提案」なのか何一つ明確になっていません。
今日の出来事をただ話しただけ。
今回の報告例とは異なりますが、アセスメントを行っているケアマネであれば粗方利用者に起こりうることを想像はしています。
でも「何が原因でそのような状況になっているのか」詳細までは分からない。
だからこそ「状況の改善」や「現状の対策」を行う為に専門職の支援を依頼しているわけで…。
「今日の出来事」であれば家族に聞いた方がより詳細な情報が得られると私は思っています。
「専門職」としての報告がありがたい
ケアマネとしてサービス事業所から頂く報告は「専門職」としての意見が入っているからこそありがたいと感じます。
その出来事はなぜ起こったのか?
考えられる対策と「専門職」として提案できる支援
各々(サービス事業所・ケアマネ)で何を共有し支援するか方向性の明確化
発生した出来事に対して、原因を専門的な視点で分析した上で必要な対策と「専門職」として出来る範囲の支援の提案、そしてサービス事業所とケアマネで何を共有し今後に活かしていくかまでを一連の報告として頂いた時は私のテンションは爆上がります。
ケアマネからの視点では「広くぼやけた」状態でも、サービス事業所からの報告が明確であればあるほど「ぼやけた」状態から「鮮明に」なります。
十分に連携が図れるチームだと「広く鮮明に」利用者を把握し支援が出来るので、適切な報告をくださるサービス事業所が増えると良いなと個人的には思っています。
私の肌感覚では全体の2割程度のサービス事業所は「超絶ありがたい」報告をくださり、6割は「ありがたい」報告で残りの2割が「でっ??」と思う報告をしてくるという印象です。
そういう私も苦手なサービス事業所には報告や相談が上手く出来ていない時もあると思うので、私としては「報告」がしやすいケアマネになれるように意識していきたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。