担当利用者が減ってくる不安と歩合制
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「担当利用者が減ってくる不安と歩合制」をテーマに書いてみたいと思います。
私にはケアマネジャー(以下:ケアマネ)として担当させて頂いている利用者がいます。
最近私の担当させて頂いている利用者のご逝去や入院がたて続いています。不思議にも不幸は続くことが多いです。
防げるものであれば防ぎたいのですが、寿命は抗えませんし入院はどうやっても防ぎきれません。
これまで40件を超えていた担当件数もこの記事を書いている現在は35件ほど…(要支援は除いています)。
私の働く事業所は歩合制なので、担当利用者が減ると私のお給料も減る仕組みになっています。
とは言え私はこの「歩合制」が気に入っています。
今まではどれだけ件数を多く持とうともお給料が変わらなかったので担当件数が多くなれば自分の首が締まる感覚がありました。
でも今は多く担当すればそれだけお給料に反映されるので真剣みが違います。
今日はそんなお話です。
固定給の頃は…
私は以前勤めていた事業所では担当件数に関係なく固定給でした。
残業代は出ましたが1時間以上の残業をしなければ「残業手当」にはならず、残業が多くなれば本社から突かれる…。
管理職になると年棒制に変わり残業代もつきませんでした。
本社は「事業所単位」で成績を見るので、結果は出さなければならず結果を出す為には担当件数を一人一人が一定数持つ必要があるのですが、ケアマネも力量が異なります。
新人は30件持つのも難しかったり、ベテランでもあれこれ理由をつけて30件持とうとしない人もいました。
そうなれば、自ずと経験年数が長く「人が良い」ケアマネが多く担当したり、管理職が40件以上抱えてバランスを取るなんてことが当たり前にありました。
固定給の落とし穴はここで「仕事をしない人間が得をする」仕組みに自然となってしまいます。
会社や事業所のことを考えて一生懸命働く人間が損をする。いずれ疲弊し「出来る人」から辞めていくという悪循環が生まれます。
新人がすぐに成果が出せないのは百歩譲って良いとして、何年経っても件数を持つことの出来ない(しない)ケアマネが得をするのは内心腸が煮えくり返る気持ちでした。
歩合制は「平等」だと私は思う
その点歩合制は担当件数が少なければ固定給(薄給)ですし、件数を多く持てるケアマネは相応の手当てが付く。
非常に分かりやすく、かつ各ケアマネのニーズにも合っていると私は思います。
「お給料はほどほどで良いからゆとりを持って働きたい」という人もいれば「多く担当してたくさん稼ぎたい」という人もいる。
それぞれのニーズに合った働き方が出来るのが歩合制です。
管理者としても新規が来た時の担当ケアマネ選任も非常にスムーズ。「多く担当して稼ぎたい」というケアマネに担当を依頼すれば良いので管理者の負担も軽減できます。
ケアマネ同士でも「なんで私ばかり担当しなければならないの!」という不満も生まれづらいです。
歩合制だからこその不安
単純に担当が減ることに比例してお給料も減ること。
これは歩合制だからこそ起こる不安ですが、個人的にはこの不安は決して悪いモノではないと思っています。
自分のお給料に反映するからこそ、担当件数をこなしたいと思うようにもなりますし、何より利用者一人一人に対する責任もより一層感じます。
現金な話に聞こえるかもしれませんが「どうすれば多くの利用者を質を保って担当できるか?」を考えるきっかけにもなります。
イヤイヤ件数をたくさん持たされるよりも、お給料を増やす為に「担当を多く持つためにはどうすれば良いか?」を考える意識も生まれると思います。
福祉の業界で「お金」を原動力にするなんて!
そう思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、お金が貰えるからこそ仕事にも熱が入るというのも事実。
要はそのバランスが大切なのだと思います。
「お金が貰えれば良い」だけでなく「良い仕事が出来れば良い」だけでもない。「良い仕事が出来てお金も貰える」環境が大切です。
介護業界でケアマネは歩合制に最も適した業種だと私は思います。
「歩合制の居宅介護支援事業所で働いてみたい」という方は私にご連絡ください(笑)
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。